本日は土用の丑の日

茹だるような暑さが続いて、熱中症で搬送される人が急増しているようです。温度・湿度管理と水分補給を万全にして、予防を心がけてくださいね。

さて、本日は土用の丑の日です。当医院の近くにある有名うなぎ店では、予約の持ち帰りのみの営業になっているのですが、朝から順番待ちの列が出来ています。閉店まで、忙しい時間が続くと思いますが、店員さんや行列に並んでいる人が熱中症にならないか心配です。

心配は熱中症に止まりません。シラスうなぎ(うなぎの稚魚)の不漁は以前から続いていて、取引価格も去年より3〜5割も上昇しているとのことです。蒲焼一尾3000円でも原価割れをするとうなぎ店は嘆いているとのことです。

そういえば8年ほど前に「うなぎの完全養殖成功!!」と大々的に報道されたのですがどうなったか気になりませんか?ネットの記事によると、量産化・効率化が上手く行っていないとのことです。

原因の一つは、うなぎが成長するのに約1年間かかるため手順を改良しても結果が出るのが1年後であり、なかなかとんとん拍子では進まないことにあるようです。

それでも、今年は人工育成したシラスうなぎを養殖業者さんに無料で提供して、将来商品になるか検討を始めたとのことです。

完全養殖のうなぎ・・・・・・・どんな味がするか今から楽しみです。

.


乗り物酔いを防ぐメガネ

三連休を前にして、連日35度越えの暑さですね。長雨の後なので、本当に暑く感じます。脱水や熱中症にお気をつけください。

さて今回は、自動車会社のシトロエンが開発した「シートロエン」と名付けられた乗り物酔いを防ぐメガネについて書きたいと思います。

件の「シートロエン」ですが、ランスで船員のために開発された技術が元になっており、簡単な機構で乗り物酔いを防ぐ効果を発揮するとのことです。

正面に二個と左右の側面に一個づつ丸いリングがついており、リングの透明な枠の半分ほどに青い液体がそれぞれ入っています。つまり青い液体が傾きに合わせて動くので、常に正しい水平面が判るようになっています。

乗り物酔いは不規則な動きや揺れで、視覚と平衡感覚のズレが生じると起こりやすくなるため、常に水平面を見せることでズレが解消され、95%の改善効果が得られるのです。

このシートロエンメガネは常にかけておく必要はなく、乗り物酔いの症状が出た時に、10分ほど装着すればよいとのことです。

興味のある方はネットでググってみてくださいね。

.


線虫の嗅覚でガン検査

そろそろ梅雨明け?と考えていたところに、とんでもない豪雨で西日本は大変なことになっています。「雨脚もかなり弱まって、普通の豪雨になりました。」と言ってしまいそうなほど異例の大雨です。

さて以前にも何度かブログで取り上げている「線虫を使ったガン検査」(1mmの線虫がガンを見つける!尿1滴からがん検出)について続報が出たので取り上げたいと思います。

HIROTSUバイオサイエンスと日立製作所は、線虫を使ったガン検査を実用化するために手作業では1日5検体ほどしか処理できない検査を、1日100検体以上の解析をこなす装置を開発したとのことです。

最新の研究では、ステージ0から1の早期ガンでも87%の精度で発見できたと報告されています。

以前のブログに『九州大学大学院理学研究院助教の廣津崇亮先生は「線虫博士」と呼ばれるほど、線虫の嗅覚について研究してこられた先生だそうです。』と書きましたが、先生はHIROTSUバイオサイエンスを立ち上げて、ご自身の研究を社会に役立てようと頑張っておられるようです。

長い努力の研究が実を結ぶのを見るのは、勇気をもらうものですね。

.


睡眠覚醒リズム

最低気温が25℃を超えると、「熱帯夜」になるのだそうです。睡眠環境をコントロールしないと十分な睡眠が取れないかもしれません。今回のブログは睡眠覚醒リズムと病気の関係について書いてみたいと思います。

英国のグラスゴー大学から興味深い発表がなされました。英国人9万人超を対象とした横断研究で、睡眠覚醒リズム(「概日リズム」:がいじつリズム サーカディアンリズム)の乱れが、メンタルヘルスの悪化・充足感の低下・認知機能の低下につながっているというのです。

睡眠覚醒リズムの乱れは、大うつ病や双極性障害などの気分障害の主な症状の一つとして知られています。さらに、かかるリズムの乱れはメンタルヘルスに悪影響を及ぼすと考えられています。

そこで、手首装着型の加速度計を用いて1日の活動性の変化と、気分障害、幸福感・健康充足感、認知機能(反応時間)などとの関連を調べたとのことです。

最終的に9万1105人のデータを解析したところ、活動生の低下と上記のメンタルヘルス指標の悪化に関連が認められたとのことです。

本研究は「横断研究」ですので、活動生の変化が原因か結果かは明らかではありませんが、ある種の睡眠薬の服薬と認知症発症の関連については複数の報告がありますので、睡眠覚醒リズムの変調が精神機能に影響を与えているのでは無いかと考えられるのです。

本当に睡眠は大切ですね。

.


トゥーランドット

今日の大阪は真夏日の予想です。梅雨の間に夏の予行演習といったところでしょうか?

さて昨日は久しぶりに往診後、時間があったのでプッチーニのオペラ「トゥーランドット」を観ました。フィギュアスケートなどの音楽でよく使われる「誰も眠ってはならない」などの楽曲有名なのですが、プッチーニ最後のオペラであることは知りませんでした。

オペラの中で一番驚いたのは、登場人物の名前でした。大臣の名前が・・・・・ 「Ping, Pong, Pang」なのです。

どこか耳馴染みのある語感だと思ったらなんと「ピンポンパン」ではありませんか!

我々の世代には懐かしい「ママとあそぼう!ピンポンパン」(のちに「みんなであそぼう!ピンポンパン」)というテレビ番組を思い出しました。(NHKの「おかあさんといっしょ」の向こうを張っていたフジテレビ系の番組です。ご存知ですか?)

早速ググってみると、ウィキペディアに

『番組名の由来はプッチーニ作曲のオペラ「トゥーランドット」の登場人物で狂言回し役の3人の大臣ピン・ポン・パンPing, Pong, Pangから。』

と明示されておりました。

かかる番組から生まれた「ピンポンパン体操」は爆発的に流行しましたので、ご存知の方も多いかと思います。(ご存知無い方も YouTubeに上がっているのでよければご覧ください。昭和感たっぷりといった感じです。)

子供の頃の刷込みとはすごいものです。半世紀近く前から知らぬ間にオペラが身近に入り込んでいたと思ったら、ある歌が浮かんできました。♪たったの3分親子丼・・・・・・♪ 「ビゼーよ、お前もか!!」

.


匂いと睡眠と認知症

大阪は、梅雨らしく雨がしとしとと降っています。気温が高くないので、あまり蒸し蒸しはしていないのが救いですね。風邪や胃腸炎が流行っていますので、体調管理にご留意くださいね。

さて、今回は認知症の話です。認知症の初期症状といえば「物忘れ」といわれていますが、高齢になれば大なり小なり記憶力の低下があるのが普通なので早期診断の基準として使いづらいのが現状です。

どの程度の「物忘れ」から病気と判断するのかは難しい問題で、効率的な基準が無いのが現状です。(個人的には、今の基準では診断が遅くなりがちだと思います。)

そこで今注目されているのが、嗅覚(匂い)と睡眠です。

嗅覚の障害は認知症の記憶障害に先立って起こるといわれています。睡眠も日常の睡眠覚醒リズムの乱れが初期の認知症からあるといわれ、75歳以上で夜更かしをする人は認知症になる確率が、夜更かしをしない人の2倍に達するとの報告もあります。

認知症の早期診断には「記憶力・判断力」だけでなく、総合的な判断基準が必要なのでしょうね。

.


心臓再生

梅雨に入ってジメジメと蒸し暑くなってきましたね。当医院でも除湿機が働き者の音を奏でていて、夕方にはタンクが一杯になってしまうこともあります。

さて、今回のテーマは「心臓再生」なのですがもちろん人間の話ではありません。実は、日本に生息するアカハライモリの話で、尾や目、心臓の一部を切り取られても再生するという他の生物にはない特徴を持っているのだそうです。

このほど筑波大学の千葉教授は、アカハライモリの驚異の再生能力を説明する発見をしたとのことです。

(引用開始)
切断された脚の組織に含まれる未成熟な赤血球で、これまで知られていなかったイモリなどに特有の遺伝子「Newtic1」が働いていることを突き止めた。この未成熟な赤血球は、脚の傷口に無数に集まって集合体をつくり、組織の再生に必要な酵素や、筋肉などに分化した細胞を未分化の状態に戻す作用に関わる物質を分泌していることがわかったという。
(引用終了)

つまり、赤血球が傷口に集まり細胞を「脱分化」により増殖させ、臓器の再生を促しているということが分かったのです。

もしこのイモリの再生能力を人間に応用できれば、医療が根本的に変わってしまう可能性がありますね。(再生能力の副作用としてお腹が赤くなるかもしれませんね。)

.


イヤフォン難聴

梅雨入り目前というのに、朝晩は気持ち悪いぐらい寒いですね。なんとなく怠く、疲れやすく感じている方が増えています。十分な睡眠をとるように心がけてくださいね。

さて、ここ数年健診で軽度の難聴傾向が認められる若い人が増えています。最初は職場環境の影響が出ているのかと思っていたのですが、最近行った保育園職員の健診でも若い人に軽度の聴力異常があったのです。

いくら子供の泣き声が大きいからといって、軽度難聴になる程頻繁に泣いているわけではないので何故だろうかと考えた時、はたと思いつきました。

「イヤフォン(ヘッドフォン)難聴」だ!

話しかけられても気づかないぐらい大きな音量や、毎日1時間以上連続してイヤフォンを使っていたりすると、ヘッドフォン難聴の危険性があります。

普通に会話をしている時に、何度も聞き返したり、耳が詰まった感じがする、左右で聞こえ方が違う、耳鳴りが頻繁にある等の症状があれば要注意です。

重症化すると回復しない可能性もあり、心当たりのある人は耳鼻科を受診されることをお勧めします。

公共交通機関での音漏れ「シャカシャカ」音。周囲にも迷惑ですが、本人にも良いものではなかったのですね。

.


痩せは糖尿病のリスク?

1日の気温の変動が大きく、なんだか疲れ気味の方が多いようです。熱中症や「春ばて」にお気をつけくださいね。

さて、順天堂が医学の研究チームが意外な研究結果を発表しました。糖尿病=肥満というイメージがあるのですが、糖尿病の発症リスクは痩せている方が高く、特に痩せた50〜60代の女性で耐糖能異状(糖尿病の前段階)の割合が多かったとのことです。

痩せていると糖を蓄えることができる筋肉の量が少なくなり、高齢になって膵臓からのインスリン分泌が減ると、高血糖になりやすくなるというのです。

高齢女性には、骨粗鬆症の危険性も高いので、日頃から運動をして骨密度や筋肉量を保つことが大切ですね。

.


博多にワニ!

先日まで、朝晩の冷え込みで長袖が必要だったのに、昨晩は暑くてクーラーのお世話になりました。気温の変動が大きく、夏バテならぬ「春バテ」の方も少なからずおられるようです。室温管理と十分な睡眠を心がけてくださいね。

博多の河川敷で50cm程のワニのような動物が目撃されているとのことです。今月12日と昨日17日に目撃されており、目撃者によると「木と思って見ていたら、何か足とかが見えるから、ワニかトカゲかなと思ったけど。黒い色でしたね」とのことです。

多分、ペットとして飼育されていたワニが逃げ出したのだろうと思うのですが、温暖化のせいで博多にまでワニが住むようになったと言われても、信じてしまいたくなる昨今の気候ですね。

昔の日本にはワニはいなかったのですが、古事記の「因幡の白兎」にワニが登場します。うさぎがワニと同族の数比べをしようと騙して、海を渡るためにワニの背中を利用した話があります。

古事記のワニ(和邇)は海の怪物を意味しサメなどのことを指していて、いわゆる現代のワニとは違うものだそうです。

ヒアリにしろワニにしろ、色々な危険が気候変動により日本にやってきますね。

.