「知能遺伝子」

暑くなったり寒くなったりなんだか落ち着かない気候で、風邪で受診される方が増えています。

さてオランダ・神経ゲノミクス認知研究センター(Center for Neurogenomics and Cognitive Research)の研究者、ダニエル・ポスツマ(Danielle Posthuma)氏によると、欧州の7万8千人の遺伝子データと知能指数テストの結果から、人間の知能に関係する52個の遺伝子を特定したとのことです。

今回のIQ上昇に関連する遺伝子の多くは、神経細胞の発生や「シナプス」と呼ばれる神経情報の伝達経路の形成など、脳内における細胞発生の制御に関与するものだったそうです。

昔からよく言われる「あの子は頭の出来が違うから・・・」という言葉を裏付けるような今回の結果ですが、「遺伝子による頭の出来」がIQ上昇に及ぼす影響はたった20%程度と見積もられるそうです。

やはり「能力 = 才能 × 努力」とはよく言ったものですね。(才能(遺伝子)だけではダメなのです)

「いいもの持っているのに・・・」と残念に思われないようにしたいものですね。

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Netflixと遠隔医療

当医院の向かい前にあったコインパーキングが閉鎖になるようで、機器の撤去で騒がしい朝になっています。

さて、カンヌ映画祭がNetflixが動画配信している作品を来年から、審査対象としないことを決定したのとのことです。理由としては、フランスの映画館で上映されていないからだというのです。

声明を見てみると、審査委員長ペドロ・アルモドバル監督は「映画とはあくまでも大画面でみるものである」との信念がみて取れます。

同時に監督は「そう言うからといって、私が新しいテクノロジーや、それに伴う可能性を受け入れないとか、歓迎しないとかそういう意味ではありません」とも述べています。

その上で「ただし自分が生きている間は、新世代が気づいていない一点のために闘い続ける。つまり大画面が視聴者を夢中にさせる、その力のために」と自分の信念を主張しています。

便利さのために切り捨てられようとしている、これまで愛し育んできた映画の良さを守り伝えたい気持ちには共感を禁じえません。

昨今、遠隔医療が話題になっていますが、患者さんと真摯に向き合う診療の基本が安易に切り捨てられないか心配です。

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緩い坂道のすごい効果

ここ数日間、日中は汗ばむような天気で本格的な夏に向けた前哨戦のようですね。

さて、興味ある研究発表がなされました。

(以下引用)

東京医科歯科大学の藤原武男教授らのグループは、愛知県知多半島に住む高齢者約8900人のデータをもとに、地域の坂道と住人の糖尿病リスクの関連を調べた。その結果、自宅近くにある坂道の平均傾斜が1.48度上がると、比較的症状が重い糖尿病になるリスクは18%低下することが分かった。

(ここまで)

そんなに緩い坂道で、糖尿病の重症化が18%も抑えられるのは、直感に反しますよね。沢山の「???」が外れない方は以前のブログ「体重増加」をお読みいただけると良いかもしれません。

実は我々人類の直感は瞬時の判断に優れているのですが、積みかさなりや統計的な判断は不得意なのです。(トラを前にして、襲われる確率は・・・・・と考えても生存には不利になるだけですよね。自然界では単純にすぐ逃げるほうが良いのです。)

ですので「チリも積もれば山となる」とか「門前の小僧習わぬお経を読む」などの言葉が直感に反しているので面白く(不思議に)感じるのでしょうね。

皆さんはどのように思われますか?

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笑い(わらい)にガン改善効果?

本日は、大阪らしい話題を一席!

大阪国際がんセンターが関西に拠点を置く芸能事務所の松竹芸能、米朝事務所、吉本興業と協力して、研究を行い研究成果は国際学術雑誌に公表する予定なのだそうです。

具体的には、

———————————————-(以下引用)

研究に参加するのは、がんで通院中の患者70人と看護師ら。

5月から4カ月間、2週間ごとに同センター内のホールで桂文枝さんや桂ざこばさんの落語、オール阪神・巨人さん、海原はるか・かなたさんの漫才など計8回の公演を楽しんでもらう。

期間中に血液検査を5回行い、白血球の数やストレスの程度を示す数値の変化を調べる。また、QOLを調べるアンケートも実施する。

研究では、患者を前半4回の公演だけを見るグループ、後半4回だけのグループ、全8回を見るグループに分け、血液検査でどのような数値の違いが出るのかも調べる。

———————————————-(ここまで)

なのだそうです。

笑いで健康になるとの話題は以前から言われているが、実際にガン改善効果があるか医学的に調べるのは面白いですね。

協力した芸人さん達も国際学術雑誌に発表する論文に、名前が並ぶのでしょうかね。そんな論文なら読んでみたいと思いませんか?

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1mmの線虫がガンを見つける!

春なのか初夏なのかわからない天気が続いていますね。気温の変化で、体調を崩している方が多いようですのでお気をつけくださいね。北海道では季節外れのインフルエンザA型が猛威をふるっているようです。インフルエンザ予防接種の効果も薄れてくる時期なので、心配です。

さて、今回は2年ほど前にブログ(尿1滴からがん検出)で取り上げた話題の続報が入りましたので、そのことについて書きたいと思います。

九州大学大学院理学研究院助教の廣津崇亮先生は「線虫博士」と呼ばれるほど、線虫の嗅覚について研究してこられた先生だそうです。

2013年に佐賀県の伊万里有田共立病院で外科部長をしている園田英人先生からこんな相談を受けたそうです。

「胃痛で来院した患者の胃にアニキサスという線虫が食いついていたため摘出手術をされたところ、そのアニサキスの食い付いている部分に早期胃がんが見付かりました。線虫の専門家としてこの現象をどう思われますか?」

線虫は1mmと小さいながらも、犬の1.5倍の1200もの嗅覚受容体(匂いを受け取る分子)を持っているので、ガンを嗅ぎ分けている可能性があると考え、研究を開始したとのことです。

その結果以前のブログに書いたように、ガンを尿一滴で安価に検査できるシステムを考えつき、あと数年で実用化できる目処がついたとのことです。

医学と他の分野が上手く連携すると素晴らしい成果が出るのですね。

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土星の衛星に生物?

米ジョンズ・ホプキンス大などの研究チームから、驚くべき発表がありました。土星の衛星エンケラドスに生命誕生の条件が揃っている可能性があるというのです。

以前からエンケラドスには分厚い氷の下に液体の水が存在することが知られていましたが、今回氷の海から噴出する水蒸気に「水素」が含まれていることが判明したそうです。

地球上の原始微生物の中に「水素」を食料として生命活動を維持しているものがあることから、「液体の水」と必要量の「水素」があるエンケラドスに生命誕生の条件が揃っているかもしれないとの今回の発表になったようです。

今回のデータを送ってきた探査機カッシーニは1997年に打ち上げられているので、およそ20年目の快挙ともいえます。

昔から「宇宙生命体」といえば映画やアニメの専売特許だったのですが、本当に発見されるかもしれないと思うとドキドキしますね。(それが極小さな微生物で目に見えないとしても・・・・・)

皆さんはどう思われます?

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ガン細胞と体内時計

花見の季節なのにパッとしない天気で、例年に比べてブルーシートの数も少ないような気がします。

国際電気通信基礎技術研究所(京都府精華町)から興味深い論文が出されました。

マウスに悪性の乳がん細胞を移植して、様々な遺伝子の変化を調べたとのことです。移植されたガンが広がる3日前から1週間後にかけて、体内時計の維持に重要な役割を果たすNr1d1遺伝子が肝臓で働かなくなり、様々な遺伝子の働きが乱されることがあきらかになったとのことです。

リズムの乱れた遺伝子には、酸化ストレスを除去するものや正常な細胞分裂に欠かせないものが含まれており、酸化ストレスでマウスの肝臓には肥大が認められました。

これまでガン細胞は、直接的に正常臓器を破壊するとかんがえられてきたのですが、新たな臓器障害のメカニズムがわかり、ガン患者さんの生活の質を改善する方法につながるかもしれないと報告しています。

睡眠覚醒リズムなどの体内リズムの乱れが、高血圧や糖尿病に影響を及ぼすことは以前から知られていますが、ガンの進行にも影響を重干しているのかもしれませんね。

やっぱり「快食・快眠・快便」は健康にとって大切なものでしたね。

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幸せな未来は「ゲーム」が創る

全国各地で桜の開花宣言が聞こえてきています。大阪城の桜の蕾も緩んでいるので、そろそろ宣言が聞けることでしょう。

さて今回のブログは「ゲーム」の話についてです。

題名にもある『幸せな未来は「ゲーム」が創る 』ですが、以前に読んだ本の題名なのです。内容としては、「高度に複雑化して仕事などのやり甲斐や手応えを感じることができない現代の社会システムに「ゲーム」の要素を加えることで、人に優しい社会になれる。」とのことでした。

しばらく忘れていたのですが、先日ネットで面白い記事が配信されていて不意に思い出したのです。きっかけとなった記事は、

「心の傷に起因するPTSD、「テトリス」で予防できる可能性」

というものです。

トラウマとなる出来事が起こって脳に記憶が定着する前の早い時期にテトリスをすると、悪い記憶が蘇るフラッシュバックが62%も減ったとのことです。(2日後にはほぼ0になったとのことです。)

まだまだ検討した人数も少なく、確実ではないそうですが興味深いですね。

現実が「ゲーム」に負けてしまう・・・・・・・・・

そういえば『幸せな未来は「ゲーム」が創る 』の原作題名は「REALITY IS BROKEN (現実は壊れている。)」でしたね。(なんだか意味深です。)

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木製キーボード

当医院を受診されたことのある方はご存知かもしれませんが、診察時にカルテ記入をしているキーボードが木製のキーボードなのです。

なんだか無機質に感じられるコンピュータと、自然を感じさせる木製キーボードとの対比が面白く感じています。ほとんど趣味の世界なのですが、時々「珍しいですね」とお声がけいただけることに気を良くして、これまで使っていた普通のキーボードに木製のカバーを掛けるタイプに飽き足らなくなり、本格的な木製キーボードを探し始めました。

色々と探し回ったのですが、量産されているほとんどの木製(竹製)キーボードはWindows仕様で医院で使っているマックに対応するものは、なななんと、9万円オーバー! しかも売り切れ!!

趣味の範囲を超えているので諦めかけたところネットで、リーズナブルな値段の思っていたような木製キーボードに出会いました。すぐに購入しようと思ったのですが、注文先がフランスで諦めておりました。

ところが1年ぶりにネットで見てみると、木製キーボードを販売しているフランスのホームページが日本語対応し、さらに魅力的な新型のが発表されており、気がついたらマウスをクリックしていました。

実はこのブログは昨日届いた新しい木製キーボードで入力しています。まだ慣れていませんが、徐々に手に馴染んでくるのではないかと期待しています。

よろしければ医院長ご自慢のキーボードを見に来られませんか?

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瞬間接着剤

今年はなんだか気温の変動が激しいような気がしてなりません。当院ではインフルエンザではなく普通の風邪や胃腸炎で来院される方が多いですね。

さて今回は、誰もが一度はお世話になったことがあると思われる「瞬間接着剤」の話です。

ネットで話題になっているのでご存知の方も多いと思いますが、軍手などをして瞬間接着剤を使うと危険なのだそうです。(普通にやってしまいそうですね。)

瞬間接着剤は空気に触れると薬液が「化学反応」を起こして固まるのですが、軍手などの繊維に吸着されると、薬液の表面積が増大して急激な「化学反応」が起こってしまうのです。その結果短時間に大量の熱が発生し、100℃に達することもあるそうです。

瞬間接着剤は直接手につくと厄介なので、手袋などをして使用したくなるのですが、その場合軍手などの染み込みやすい素材は避け、ポリエチレン製の手袋などを使用する必要があります。

身近に潜む危険(以前は塩素系の薬液と酸性の薬液を何気なく混ぜてしまうと塩素ガスが発生して健康被害が出たことがありましたね。)にお気をつけくださいね。

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