匂いと睡眠と認知症

大阪は、梅雨らしく雨がしとしとと降っています。気温が高くないので、あまり蒸し蒸しはしていないのが救いですね。風邪や胃腸炎が流行っていますので、体調管理にご留意くださいね。

さて、今回は認知症の話です。認知症の初期症状といえば「物忘れ」といわれていますが、高齢になれば大なり小なり記憶力の低下があるのが普通なので早期診断の基準として使いづらいのが現状です。

どの程度の「物忘れ」から病気と判断するのかは難しい問題で、効率的な基準が無いのが現状です。(個人的には、今の基準では診断が遅くなりがちだと思います。)

そこで今注目されているのが、嗅覚(匂い)と睡眠です。

嗅覚の障害は認知症の記憶障害に先立って起こるといわれています。睡眠も日常の睡眠覚醒リズムの乱れが初期の認知症からあるといわれ、75歳以上で夜更かしをする人は認知症になる確率が、夜更かしをしない人の2倍に達するとの報告もあります。

認知症の早期診断には「記憶力・判断力」だけでなく、総合的な判断基準が必要なのでしょうね。

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心臓再生

梅雨に入ってジメジメと蒸し暑くなってきましたね。当医院でも除湿機が働き者の音を奏でていて、夕方にはタンクが一杯になってしまうこともあります。

さて、今回のテーマは「心臓再生」なのですがもちろん人間の話ではありません。実は、日本に生息するアカハライモリの話で、尾や目、心臓の一部を切り取られても再生するという他の生物にはない特徴を持っているのだそうです。

このほど筑波大学の千葉教授は、アカハライモリの驚異の再生能力を説明する発見をしたとのことです。

(引用開始)
切断された脚の組織に含まれる未成熟な赤血球で、これまで知られていなかったイモリなどに特有の遺伝子「Newtic1」が働いていることを突き止めた。この未成熟な赤血球は、脚の傷口に無数に集まって集合体をつくり、組織の再生に必要な酵素や、筋肉などに分化した細胞を未分化の状態に戻す作用に関わる物質を分泌していることがわかったという。
(引用終了)

つまり、赤血球が傷口に集まり細胞を「脱分化」により増殖させ、臓器の再生を促しているということが分かったのです。

もしこのイモリの再生能力を人間に応用できれば、医療が根本的に変わってしまう可能性がありますね。(再生能力の副作用としてお腹が赤くなるかもしれませんね。)

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イヤフォン難聴

梅雨入り目前というのに、朝晩は気持ち悪いぐらい寒いですね。なんとなく怠く、疲れやすく感じている方が増えています。十分な睡眠をとるように心がけてくださいね。

さて、ここ数年健診で軽度の難聴傾向が認められる若い人が増えています。最初は職場環境の影響が出ているのかと思っていたのですが、最近行った保育園職員の健診でも若い人に軽度の聴力異常があったのです。

いくら子供の泣き声が大きいからといって、軽度難聴になる程頻繁に泣いているわけではないので何故だろうかと考えた時、はたと思いつきました。

「イヤフォン(ヘッドフォン)難聴」だ!

話しかけられても気づかないぐらい大きな音量や、毎日1時間以上連続してイヤフォンを使っていたりすると、ヘッドフォン難聴の危険性があります。

普通に会話をしている時に、何度も聞き返したり、耳が詰まった感じがする、左右で聞こえ方が違う、耳鳴りが頻繁にある等の症状があれば要注意です。

重症化すると回復しない可能性もあり、心当たりのある人は耳鼻科を受診されることをお勧めします。

公共交通機関での音漏れ「シャカシャカ」音。周囲にも迷惑ですが、本人にも良いものではなかったのですね。

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痩せは糖尿病のリスク?

1日の気温の変動が大きく、なんだか疲れ気味の方が多いようです。熱中症や「春ばて」にお気をつけくださいね。

さて、順天堂が医学の研究チームが意外な研究結果を発表しました。糖尿病=肥満というイメージがあるのですが、糖尿病の発症リスクは痩せている方が高く、特に痩せた50〜60代の女性で耐糖能異状(糖尿病の前段階)の割合が多かったとのことです。

痩せていると糖を蓄えることができる筋肉の量が少なくなり、高齢になって膵臓からのインスリン分泌が減ると、高血糖になりやすくなるというのです。

高齢女性には、骨粗鬆症の危険性も高いので、日頃から運動をして骨密度や筋肉量を保つことが大切ですね。

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博多にワニ!

先日まで、朝晩の冷え込みで長袖が必要だったのに、昨晩は暑くてクーラーのお世話になりました。気温の変動が大きく、夏バテならぬ「春バテ」の方も少なからずおられるようです。室温管理と十分な睡眠を心がけてくださいね。

博多の河川敷で50cm程のワニのような動物が目撃されているとのことです。今月12日と昨日17日に目撃されており、目撃者によると「木と思って見ていたら、何か足とかが見えるから、ワニかトカゲかなと思ったけど。黒い色でしたね」とのことです。

多分、ペットとして飼育されていたワニが逃げ出したのだろうと思うのですが、温暖化のせいで博多にまでワニが住むようになったと言われても、信じてしまいたくなる昨今の気候ですね。

昔の日本にはワニはいなかったのですが、古事記の「因幡の白兎」にワニが登場します。うさぎがワニと同族の数比べをしようと騙して、海を渡るためにワニの背中を利用した話があります。

古事記のワニ(和邇)は海の怪物を意味しサメなどのことを指していて、いわゆる現代のワニとは違うものだそうです。

ヒアリにしろワニにしろ、色々な危険が気候変動により日本にやってきますね。

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麻疹(はしか)ワクチン

気温の変化が激しく、なんだか体調がすぐれない方も多いようです。お気をつけくださいね。

さて、麻疹が流行っているとの報道を受けて全国的に、麻疹のワクチンが無くなっているようです。接種期間が決められている子供のためのワクチンにも影響が出始めているようですので、心配な方は、麻疹の抗体検査を受けることをお勧めします。

子供の頃に2回の接種がされたか明らかで無くても、抗体価があればワクチン接種は必要ありません。またもし抗体価が高くなくても、今回のワクチン不足騒動がひと段落したら、すぐに接種する準備ができます。

当医院でもワクチンの入荷がないために、麻疹ワクチンの予約を一時中断しておりますが、抗体検査は随時行っております。

心配な方は麻疹の抗体検査をしておきませんか?(関連ブログ:コインと釣り針と麻疹 2016年9月

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麻疹(はしか)

沖縄県を中心に、外国から持ち込まれたと思われる麻疹(はしか)が急増しているとのことです。茨城県内でも発症が確認されており、大流行の可能性もあり厚生労働省が注意を呼びかけています。

麻疹は感染力が強く、マスクや手洗いなどのウィルス一般の予防策では不十分と言われています。予防接種が確実な予防策なのですが・・・・・・ちょっと問題があります。

麻疹の予防接種は2回行えば99%予防できるのですが、1972年10月1日~1990年4月1日に生まれた人、つまりH30年現在28歳~45歳の人は、接種が1回だけの場合があるのです。1回だけの摂取だと、5%程度の人で抗体価が十分に上昇せず麻疹に感染する可能性が残るのです。

予防接種の回数を確認するには、自分の母子手帳を見ればいいのですが、かなり以前のことであり、母子手帳で確認できないことも多い様です。

2回摂取されているのかわからない場合は、今から3回目を摂取しても大きな問題はなく、抗体価の上昇も期待できる様です。(ちなみに麻疹の予防接種は当院で5500円です。)

外国人観光客が増加している今日この頃、麻疹の備えは大丈夫ですか?

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「宇宙からマグロ」「二階から目薬」?

冬の様な寒さから一転、初夏の日差しが降り注いでいますね。植物たちものびのびとして、当医院のイチゴも甘酸っぱい香りをエレベータホールで放っています。

さて、今回は世界で初めて「マグロの完全養殖」に成功した近畿大学の話題です。

話は逸れますが、以前近畿大学の英語表記をKINKI UNIVERCITYからKINDAIに変更するとの記事を読んだことがあります。英語圏ではKINKI UNIVERCITYの発音が、KINKY UNIVERCITY(へんてこな大学)に聞こえる様で変更されたとのことでした。そういえばブロードウェイミュージカルの「キンキー ブーツ」が日本でも上演されていましたね。話が逸れたついでに、「全日空」も 中国語で「1日中空いている」という意味に取られてしまうので外国では「ANA」を使っているとのことです。閑話休題。

「近畿大学が日本近海を回遊する太平洋クロマグロの生態を、人工衛星を使って宇宙から追跡しようという研究を進めている。」

学問的には、マグロが太平洋のどこを回遊していて、産卵場所はどこか明らかにし、マグロ資源の保護に繋がる大きな意味を持つのですが・・・・・・・・宇宙からマグロを追跡すると聞くと、ことわざの「二階から目薬」の場景を思い浮かべてしまいます。
(ことわざの意味である、回りくどいとか無駄だと言うつもりは一切ありません。 平成30年5月31日まで、クラウドファンディングサイト(http://camp-fire.jp/projects/view/36679?token⁼3tlseafa)で募金受付中とのことです。)

宇宙からマグロが観察できるのなら、医学の世界でもすごいことが出来るのではないかなぁと想像を膨らませています。

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血糖値スパイク2

最近テレビの健康番組でも取り上げられている「血糖値スパイク」、お聞きになった方も多いと思いますがいかがですしょうか?(以前にこのブログでも取り上げましたね。)

NHKのホームページでは、

『健康診断では「正常」なあなたの血液に、放置すると怖い“万病の種”が潜んでいる!?それは「血糖値スパイク」。いま日本人に急速に蔓延している可能性が明らかになってきた。』 (http://www.nhk.or.jp/special/kettouchi/より)

と衝撃的な説明が踊って言います。

「空腹時血糖は食事を食べず10時間経っても、膵臓が血糖値を下げることができていない状態なので、上昇し始めたら膵臓がかなり傷んでいると考えられるのです。」と診察でよく患者さんに説明します。

一方、「血糖値スパイク」は食後の急激な血糖値上昇ですので、空腹時血糖に先立って上昇すると考えられています。この「血糖値スパイク」を見つけることで、膵臓の痛みが少ない早期から糖尿病の治療が可能となり、重症化を防ぐことができるのです。

「血糖値スパイク」を見つけるためには何度も血糖値を測定する必要があり、これまでの方法では困難であったのですが、新しい血糖値測定センサーが開発され24時間1分ごとに血糖値を測定し15分ごとに記録することが可能となりました。

「血糖値スパイク」を知りたい方は、当医院にお問い合わせくださいね。

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温泉に入るニホンザル

大阪は昼から雨で、往診で外を歩いているとじっとりと汗ばむ様な感じですね。明日の入学式天気は大丈夫なのでしょうか?(残念ながら桜は葉桜ですね。)

さて外国人観光客に人気の「温泉に入るニホンザル」ですが、このほど面白い報告が京都大学からなされましたので、紹介します。

観光名所の長野県の地獄谷野猿公苑で温泉に入るニホンザルの映像を一度はご覧になったことがあるのでは無いでしょうか?雪の中で真っ赤な顔押して、気持ち良さげに温泉に入る猿の姿に思わずほっこりしてしまいます。

京都大霊長類研究所は、我々をほっこりとリラックスさせてくれる「温泉に入るニホンザル」が入浴でリラックスしているのか糞中のストレス物質を測って調べたそうです。

結果、入浴している個体はしていない個体に比べて平均で20%もストレス物質が少なかったとのことです。春になり入浴頻度が下がると、この差は認められなくなったそうです。

やっぱり温泉て良いなぁ!

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