今シーズン最大の寒波

明日の土曜日から日曜日にかけて、今シーズン最大の寒波がやってくるようです。正月の暖かさも一変して大阪でも氷点下だそうですので、お気を付けください。

さて、14日・15日は大学入試センター試験(共通一次試験と言ってしまいそうになります)が行われるので、都市部に積雪があると交通が乱れて大変なことになるかもしれません。受験生のみならず警戒が必要そうですね。

この困り者である寒波の正体は、日本の上空5000メートル付近にある氷点下36度以下の強い寒気なのだそうです。しかし5Kmも上空にある寒気を直接知ることは出来ないので、気温の低下やどか雪などのかかる寒気が及ぼす影響を総じて「寒波」と理解しているのでしょうね。

そういえば、ウィルスが呼吸器官に感染を起こして、咳・痰・発熱・咽頭痛等を起こす病態を、通常は何のウィルスが感染しているか直接知ることが出来ないので、総じて「風邪」と理解するのに似ているかもしれません。

気温の低下や乾燥は「風邪」のもとです。今週末はお気を付けあそばせ!

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2017年 明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。今年も、本ブログに温かい眼でお付き合いよろしくお願いいたします。

さて年明け早々インフルエンザが猛威を振るっているようですね。年末に比べて、ほぼ倍増の51万人と推計されているとのことです。

中でも、10歳〜14歳が8万人、5歳〜9歳が7万人程度で、富山県、群馬県、秋田県、埼玉県で一医院あたりの受診者が多いとの事です。

来週に冬休みが終わると、学校での大流行が予想されてます。マスクの着用や手洗いなどの感染予防を励行しましょう。

末筆ではありますが、今年も医学関係の話題を身近に感じていただけるように努力してまいります


「ポスト真実」(Post-truth)

今年も残すところ約2週間となりました。例年のごとく「今年の漢字」や「流行語大賞」等が発表されていますね。

海外でも同じ様な企画があるようで、英オックスフォード大出版局は16日、今年注目を集めた英単語として「客観的な事実や真実が重視されない時代」を意味する形容詞「ポスト真実」を選んだとの報道がありました。「真実や事実」より「個人の感情や信念」が優先されて、デマや嘘に近い情報に基づいて判断を下してしまうのだそうです。

日常のたわいない判断のみならず、英国のEU離脱の国民投票やアメリカ大統領選挙等の非常に大切な選択であっても「ポスト真実」は多大な影響をあたえたと分析されています。

政治の世界も大変だなぁと思っていたら、ネットの健康情報を調べてみると、正しい記事より誤解を招くような記事が、約200倍もシェア(964人対19万6千人)されていたそうです。

インターネットの普及で、簡単に情報が取れるようになったのは良いのですが、情報の質を確かめないと医療・健康の世界でもデマに踊らされてしまう危険性があると感じました。

「誰かが言っていたから」「ネットに書いてあったから」と安易に信じてはいけません・・・・・・このブログは大丈夫ですけど。

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来春のスギ花粉

12月に入っても、昼間日差しがあると「ぽかぽか」と暖かいですね。寒暖の差が激しいこの時期、着ていく物に一工夫必要ですかね。

さてNPO花粉情報協会は来春のスギ花粉の飛散量が西日本では、今年の2−6倍になるとの予想を発表しました。(今年が少なめだったので、過去10年の平均よりやや多い程度だそうですが・・・・)

花粉症の症状が長く続かない場合は、アレルギー性鼻炎等に使われる「抗ヒスタミン薬」を服用するのが一般的です。しかし、症状が長く続く場合や強い場合には「抗ヒスタミン薬」だけでは、症状のコントロールが上手くいかない場合があります。

「ヒスタミン」はアレルギー症状を引き起こす原因物質の一つで、「抗ヒスタミン薬」は効率的にアレルギー症状を抑えるのですが、ヒスタミンを放出する「肥満細胞」の活動は直接抑えられないのです。

一旦刺激された「肥満細胞」はしばらく簡単に活動が亢進するため、アレルギー症状が遷延したり強くなったリすることがあります。

そこで、「肥満細胞」の活性化に関係する「ロイコトリエン」を抑える薬剤を、症状が出る(「肥満細胞」が活性化される)前に飲んでおくと良いことがあります。

具体的には花粉症の症状が出る一ヶ月前から「抗ロイコトリエン薬」を服用しておき、症状が強い時期に短期間「抗ヒスタミン薬」を併用するのです。

以前は「抗ロイコトリエン薬」が高価であったことがネックでしたが、オーソライズド・ジェネリック薬(先発品と全く同じ薬でジェネリック扱い)が発売されたので、気楽に飲めるようになりました。

毎年花粉症でお困りの方、是非早めにご相談ください。

今あるジェネリック薬が全てオーソライズド・ジェネリックになれば、安心して投薬が出来るのですが・・・・・・・・難しいですかね。

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心臓発作のリスクが8倍!

昨日から12月ですが、どの様にお過ごしですか?先週からひき続き、咳風邪や胃腸炎で来院される方が多くおられます。インフルエンザの予防接種は「普通の風邪」や「胃腸炎」に対して予防効果はありませんので、うがい手洗いが大切です。

さて、イギリスで心臓発作を起こした1727人のデータを解析した論文が発表されました。その論文によると、「50歳未満」の喫煙者は同年代の非喫煙者に比べて、心臓発作を起こすリスクが何と「8倍!」もあるというのです。

年齢が上がれば、喫煙者と非喫煙者の心臓発作の差は縮小傾向にあるのですが、66歳以上でも3倍と高い数値だと報告されています。

さらに喫煙者が心臓発作に見舞われた年齢は、元喫煙者や非喫煙者に比べて平均で10歳も若かったとのことです。

サウスヨークシャーの50歳未満の喫煙率は25%程度とのことですが、心筋梗塞を起こした人では75%を喫煙者が占めていたと研究論文に記載されています。

「その喫煙、あなたと家族の未来を蝕んでいませんか?」来年の禁煙標語に応募してみましょうかねぇ・・・


感染性胃腸炎

本格的な寒さが到来したのか、東京都心でも雪が積もったそうです。大阪市内も、花壇などにうっすらと雪化粧が見られました。

さて、感染性胃腸炎が猛威を振るっているようです。大阪市内の小学校でも学級閉鎖が出たり、家族そろって胃腸炎になってしまったりしています。

時々胃腸炎で来られた方が「ロタですか?」「ノロですか?」とお聞きになることがあります。感染性の胃腸炎に変わりがないのに何故?と思っていたのですが、家族にうつすのを心配されての質問だったのです。

確かにロタウィルスやノロウィルスは乳幼児や高齢者が感染すると症状が重くなることがありますが、手洗いなどを徹底する感染性胃腸炎の一般的な予防策以上に効率的な方法は無いのが現状です。

また治療法も一般的な感染性胃腸炎と変わりが無いので、「ロタだろうか?ノロだろうか?」と思い悩むより、下痢の状態やしっかりと水分が取れているかを診ることが大切です。

これからインフルエンザの流行時期でもありますので、手洗い・うがいを励行してくださいね。

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遺伝子改変技術

最近メッキリ寒くなって、本格的な冬がヒタヒタと近づいてくる気配を感じますね。

さて「遺伝子改変技術」が急激に発展した結果、世界の至る所で臨床応用され始めているようです。2013年に確立された「CRISPR-Cas9」 技術はゲノム配列の任意の場所を削除、置換、挿入することができる新しい遺伝子改変技術です。

今年4月に中国で、人間の胚にこの技術を応用して遺伝子改変が行われ(半数が失敗)、倫理的な問題で科学界に大きな波紋を起こしました。

今回は、アメリカで遺伝子編集によりT細胞を改変し遺伝性の3種類のガン細胞を攻撃する能力をT細胞に付与する研究が認可されそうだとのニュースがありました。

遺伝子改変技術はヒトの設計図である遺伝を書き換えるもので、医療を劇的に進歩させる可能性を秘めていることは否定しません。この素晴らしい可能性に魅入られて、金銭や名誉欲のために藁にもすがる思いの患者さんを蔑ろにする研究者や組織が出現してしまわないかと心配になります。

折しも「姫路城にまたドローンが衝突」という報道が飛び込んでくる中、人間は「どの様な結果を招こうが、出来ることをやってしまう」衝動を持っていると改めて感じました。

道具に善悪はなく、その道具を使うヒトの心にこそ天使と悪魔は潜んでいるのかもしれませんね。

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アメリカ大統領選挙

今日は少し暖かいようですね。朝すんなりと布団からでることが出来ました。

さてアメリカの大統領選挙が終わりましたが、大方の予想を覆してトランプさんが大統領に選ばれました。既存の政治に対する猛烈な不信任の結果だと思うのですが、アメリカ国民も思い切った手を打ってきたなぁとビックリするやら感心するやら・・・・世界を巻き込んだ巨大な賭けに出たのです。

立場が人を作る面も大きいので、偉大なビジネスマン大統領になって貰いたいものです。

今回のアメリカ大統領選挙を思い返すにつれ、今後の日本医療の行方に心配が募ります。国民皆保険などの素晴らしい制度で、海外の王族も受けられないような高度な医療を受けられる恩恵を国民全体が享受しているのです。

しかし近年高齢化と経済の悪化により、医療・介護の負担が急激に増大しているのは間違いないことです。そんな状況を気にせずに医者は自分勝手に振る舞っているような、雰囲気が醸し出されてしまっています。(多くの医師は最高の医療をしたいと思っているだけだと思うのですが・・・・)

このまま国民の不満が増大すると、アメリカ大統領選挙のように既存の医療に対する不満が爆発して、医療の世界にまで「格差」が持ち込まれる結果になるやもしれません。

既存の医療と国民は、今回の大統領選挙のような劇薬を使わずに和解できるのでしょうか。

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喫煙で遺伝子変異増加

メッキリ寒くなりましたね。本日は休日明けなので月曜日のような気がして、ブログを書いているのが変な気分です。

さて、日米英韓の研究チームが全世界5000人の癌患者の遺伝子データを解析し、タバコを多く・長く吸った人ほど遺伝子に突然変異が起きていると発表しました。

17種類のがん患者5243人を対象に調べたところ、様々な癌で遺伝子の突然変異が喫煙者で多く、最も多い肺癌では毎日20本を1年間吸うと約150個の突然変異が蓄積するとのことです。

通常、遺伝子の突然変異は自然に修復されるため、大量に蓄積することはないそうなので、タバコを吸い続けるのは恐ろしいことですね。

今回は、癌に焦点を当てての研究でしたが、循環器に関係の深い動脈硬化(生活習慣病)とタバコの関係はよく知られていますので、遺伝子を調べると大量の突然変異が・・・・・・・・

あるやもしれません。

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インフルエンザの予防接種

最近暑くなったり寒くなったり気温の変動が激しいですね。お風邪など召してませんか?

当院でもインフルエンザの予防接種を開始しましたが、すでに学級閉鎖になっているところもあるそうです。

ご存じの方も多いと思いますが、予防接種をしてから効果が出るまでに約1−2週間かかりますのでタイミングを見て摂取をしてくださいね。

そういえばネットで「インフルエンザワクチンの製造短縮」のニュースがでていましたね。従来の鶏卵を使う方法だと半年ほどかかるのですが、新しい手法では「タバコの葉」や「ガの幼虫」を使って作成し、1−2ヶ月で作成出来るのだそうです。

大学で研究している時に必要な蛋白質を大腸菌で作っていたのですが、「バキュロウィルス」を使って昆虫の細胞に大量に必要な蛋白質を作らせる方法が流行っていると聞いていたのですが、
ガの幼虫にワクチンを作らせるのに「バキュロウィルス」を使うとのことで、大変懐かしいおもいがしました。

ワクチンが必要に応じて作れるようになり、ワクチンの品不足などで必要な人が打てない状況が改善されると良いですね。

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