ピーナツアレルギー

東日本は涼しいのに、大阪は暑さが続いていますね。

さて、今回はオーストラリアの研究者チームがピーナツアレルギーを改善する可能性のある治療法を見つけたと発表した話です。

メルボルンの小児医療研究所マードック・チルドレンズ・リサーチ・インスティチュートはピーナツアレルギーのある子供達に、1年半の間乳酸菌の一種「ラクトバチルス・ラムノサス」と少量のピーナツを徐々に量を増やしながら食べてもらったそうです。

その結果、82%の子供がピーナツ耐性になり、耐性を獲得した子供の8割が4年後でも問題なくピーナツを食べれるとのことです。

ピーナツアレルギーは、死に至るアナフィラキシーショックを引き起こす恐れがあり、アレルギーのある子供には朗報になるかもしれないと記事はつたえていいます。

以前から、アレルギーの原因となる食物を少量づつ摂取することにより、耐性が得られることは知られていましたが、乳酸菌を併用することで成功率が向上する可能性があるのかもしれません。

この治療法もまだまだ未知な部分があり専門家の指導のもと行われており、気楽に真似することは大変危険ですのでお気をつけください。

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クジラが増えると・・・・・

朝晩は少し涼しい風邪を感じますが、昼間はまだまだ暑いですね。休息と水分補給をして熱中症に気をつけましょう。

さて、今回は国際的に保護がされているクジラが増えたことによる影響について、興味深い報告がありましたので、紹介します

1.クジラが増えるとペンギンが減る!

地球の温暖化や、人為的な保護により増えたクジラが大量のオキアミを食べてしまうので、ペンギンの主食であるオキアミの不足によるものとの見方があるそうです。

2.クジラが増えるとクジラの座礁が増える!

オーストラリア西部ウエスタンオーストラリア(WesternAustralia)州沿岸でザトウクジラの座礁が急増しているのは、これらのクジラが栄養失調に陥っていることに関連していると考えられるとの調査報告がされています。

3.クジラが増えるとサメの出没が増える!

「反捕鯨国オーストラリアのフライデンバーグ環境相は政府系研究所の連邦科学産業研究機構(CSIRO)に対し、海岸でのサメ遭遇事故増加と鯨の生息数増加に因果関係がないか調査するよう指示した。」とのことです。沿岸でクジラが増えたことにより、クジラを捕食するホオジロザメが沿岸に集まりやすくなったのが一因ではないかと考えられているようです。

種の保存のためクジラを保護することは大切なことだと思いますが、色々な影響を及ぼす可能性があることに思いが至らないのではと心配になりました。

医療の世界でも、安易な投薬治療は予期しない影響を及ぼすこともあります。目的を見据えた診療・治療を続けていこうと決意を新たにしました。

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スポーツと健康

天神祭も終わって、暑さも一段落かと思ったのですが、まだまだ暑いですね。咳が続く夏風邪が流行っているようですので、お気をつけください。

さて様々な場面で活躍する運動選手ですが、鍛えられた筋肉など健康的なイメージを持っておられる方が多いと思いますが、実は違うのです。

例えば多くのマラソン選手は、貧血に苦しむといいます。長距離を走ることで、足の毛細血管で赤血球が破壊されるのだそうです。しかし貧血を改善する薬剤を使うとドーピングとなるので、貧血のために練習量を減らざるをえないこともあるのです。

今回、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)選手の死後に提供された脳の99%に変性疾患の徴候がみられたとの研究結果が発表されました。研究のために死後に脳を提供した元NFL選手111人のうち、110人の脳に慢性外傷性脳症(CTE)の顕著な徴候が認められたそうです。

非常に高い確率で、大変驚きました。楽しみながらするスポーツと根本的に違うのでしょうね。華やかな世界の闇を垣間見た感じです。

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認知症三人に一人が予防可能?

本当に暑いですね。熱中症での搬送が先週さらに倍増しているようです。水分補給と安静を心がけてくださいね。

さて、このほど英医学誌ランセットに注目すべき研究が掲載されました。認知症の三分の一が予防できるというのです。

論文の筆頭執筆者は、「認知症は人生の後半で診断されるものだが、脳の異変は通常、何年も前から始まっている」と述べており、生活を見直すことで認知症の予防が可能だというのです。

興味深いことに、禁煙や運動・生活習慣の改善など「心臓に良いことは認知症(脳)にも良い」との事なのです!!

認知症の予防可能な要因のリスクの度合い

・中年期の聴力低下 9%

・中等教育の未修了 8%

・喫煙 5%

・うつ 4%

・運動不足 3%

・社会的孤立 2%

・高血圧 2%

・肥満 1%

・2型糖尿病 1%

上記を足し算すると35%になるとの事です。

当院で、心臓(血管)と認知症(脳)に良い事をしませんか?

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熱中症が倍増

先週7月3〜9日に熱中症で緊急搬送された人は、全国で4241人に上ったそうです。先々週に比べて約2倍の搬送があったとのことです。そのうち1割が重傷者で、数人の死者が出ていると消防庁から発表がありました。

搬送者の約半分が65歳以上の高齢者が占めており、消防庁は小まめな水分補給を呼び掛けているほか、屋内でも熱中症にかかるケースがあるとして適切なエアコンの使用を求めているそうです。

以前の記事をご参照ください。
熱中症対策:(前編) (後編)

こんなに暑い時は、運動時に十分な水分・塩分を取ったり、商業モールなど空調のある広い場所で運動するなど工夫が必要ですね。

 

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睡眠とアルツハイマー

なんだかすっきりしない天気が続いていますが、皆さんは大丈夫ですか?この時期、熱中症などが意外に多いのでよく睡眠をとって養生してくださいね。

さて今回は、睡眠とアルツハイマーの関係につて注目すべき論文が米国神経学会誌に報告されたので、取り上げたいと思います。

その論文では、「睡眠の質が悪いと脳内に老廃物や病変タンパク質が蓄積し、アルツハイマー病を引き起こす原因になる可能性がある」という研究結果が出たそうです。

平均63歳のアルツハイマーの無いヒト101人について、睡眠の質と脊髄液内のアルツハイマーに関連する様々なタンパク質との関連を調べたそうです。

結果として睡眠障害を訴える人ほど、タウ・タンパク質の病変や脳細胞の損傷および炎症の形跡が見られることが判明したとのことです。

夜間の睡眠障害だけでなく、昼間の眠気などもアルツハイマーの初期症状と関連が認められていると報告されています。

昔から言われていることですが、「早寝、早起き」!
健康に王道無しですね。

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お酒と痛風

昨夜からの雨と蒸し暑さで、梅雨本番といった感じですね。

さて、防衛医大などのチームが、飲酒と痛風の関係について面白い研究結果を発表しました。

「面白いって?ビールとか飲酒をすると尿酸が上がって痛風になりやすくなるのは常識では?」
と思われた方も多いと思います。

それはその通りなのですが、アルコールを分解する酵素の違いにより、痛風になり易さが違うというのです。アルコールに強い遺伝子を持っている人は、そうでない人と比べて、2.27倍痛風になりやすかったそうです。

「それって、お酒に強いから飲む量が増えているのではないの?」との疑問が聞こえてきそうですね。

実は飲酒習慣のない人で、この遺伝子と痛風の関係を調べてみると・・・・・・アルコールに強い遺伝子を持っていると、1.93倍痛風になりやすかったそうです。

お酒を飲まなくても痛風になりやすいとは不思議な気もしますね。アルコールに強い家系の方、酒豪でなくても尿酸値のチェックをした方がいいかもしれませんよ!

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困ったことが本当は・・・・・

「ジトジトとした日本の梅雨」と言われますが、今年は大雨と上天気のせめぎ合いのような移変りですね。例年と違う天気のために、新幹線が止まったり川が氾濫したり大変ですね。

さて今回は動物の話からです。

以前から「リスは自分が埋めた木の実の2割しか覚えておらず、忘れられた8割の木の実が発芽して森を維持している。」という話は知っていたのですが、最近面白い研究発表がなされました。

アフリカの草食動物ヌーはタンザニアとケニアの間を大移動するのですが、国境にあるマラ川を渡る時に川に流され毎年6000頭が溺死しているそうです。かわいそうにと思うのですが、溺死したヌーの体は、河川の重要な栄養源になっていることが明らかになったというのです。

医学の世界でも、厄介な痛みや発熱、不整脈などの症状が実は体の不調を早期に教えてくれる大事な役割を担っていることが多いのです。ですから安易に薬で症状をとってしまうのは良い治療とは決して言えないのです。

つらい症状を歯を食いしばって我慢する必要はないのですが、症状が出るかもしれないとの不安から薬を飲み続けて症状を消してしまい、自分の状態がわからなくなってしまうのは困ったものなのです。「症状がなくて、病気もない」状態が理想ですが、「症状がなくて、病気がある」状態は病気がし悪化しても気付かないため大変危険なのです。

病院に行こうと思わせてくれたあなたの「症状」もう少し大切にしてあげてくださいね。

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女性の痛風

毎度のことですが、大阪では梅雨入りすると雨が降りませんね。(沖縄では豪雨のようですが・・・)

さて、今回は男性の病気と思われてきた「痛風」についての話題です。

「痛風」といえば、「風があたるだけで痛い」ものだそうですが、昔から中高年男性の病気と思われてきました。しかしここ30年で女性の痛風が4倍にも増加しているようです。

(引用ここから)

「結婚後も外に働きに出る人が増えたことにより、仕事でのストレスや、ライフスタイル自体の変化、さらに食生活の欧米化など、女性をとりまく社会環境は大きく変わりました。それとともに、10~20年ほど前から、おもに男性がかかると思われていた病気になる女性が増えています」

(引用ここまで)

多くの場合足の親指の付け根が腫れ上がる痛風発作ですが、男性の病気だと思っていると予防ができなかったり治療が遅れたりします。

症状に思い当たるふしがあったり、血液検査で尿酸値が高めの方はお気をつけあそばせ。

(もちろん、男性はもっと気をつけてくださいね。)

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「湿邪」

大阪も梅雨入りし、すっきりしない天気が続いています。今日は南の高気圧から、暖かく湿った空気が流れ込み、湿度と温度の高い日になるようです。

この時期から気をつけておかなければいけない状態に「熱中症」があります。

(以前の記事をご参照ください。)
http://ddmap.jp/interview/naika/20110701_1i/
http://ddmap.jp/interview/naika/20110701_2i/

実は、東洋医学においても熱中症と似た概念があり「湿邪」と言います。

「湿邪」とは、体に溜まった余分な水分により様々な体の不調を訴える病態です。体のだるさ・むくみ・眠気・食欲不振など、熱中症と夏バテに共通の症状が並んでいます。

予防としては、「体を冷やさないこと」「体温を上げて新陳代謝を高めること」と言われており、これも西洋医学・東洋医学で共通ですね。

クーラーや除湿による適度の空調や半身浴などで「湿邪」の予防をして、体を労わってくださいね。

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