ハビタブル惑星

暖かくなったり寒くなったり、なんだか安定しない気候ですね。それでも、梅の花が咲いたり確実に春の息吹を感じるこの頃です。

唐突ですが皆さんは「ハビタブル惑星」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?ちょっと耳慣れない言葉ですが、生命の存在が可能な惑星を意味する言葉なんです。

つい先日NASAから驚くべき発表がありました。それは、地球から39光年の距離に、惑星表面に液体の水が存在しうる「ハビタブル惑星」を3個も見つけたというのです。

2015年には、地球から14光年の距離に「ハビタブル惑星」があると報告されており、「地球外生命体発見」の可能性が高まっているのかもしれませんね。

何万光年も遠くに「ハビタブル惑星」があったとしても、地球から見ている惑星の姿は何万年も前の姿で、今ではすでに「ハビタブル惑星」ではなくなっているかもしれないのです。

39光年は光の速度で39年かかる気の遠くなる様な距離ですが、宇宙ではほんのお隣さんです。
「チョット訪問」と気楽にはいかないまでも、なんらかの方法で「地球外生命体」の存在を確かめることができるかもしれませんね。

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花粉症の薬

花粉症の人には憂鬱な季節がやって来ました。今年の花粉量は九州・四国・近畿・東海地方で非常に多いそうです。すぎかふんの飛散量は、福岡で2月の下旬から3月の上旬にかけてピークとのことです。

アレルギー性鼻炎や結膜炎のある方は、外出時にマスクをしたり、玄関先に空気清浄機とコート掛けを置いて家の中に花粉を持ち込まないようにしたり、色々と工夫をなされているようです。

しかし病院から貰っているアレルギー薬については、「花粉症の薬」と十把一絡げにしている方も多いと思います。

症状がひどい時に2週間程度使うだけなら、どの種類の「花粉症の薬」でも良いと思うのですが、長期に使用する場合にはどんな「花粉症の薬」を使っているのか気にかけておいた方が良いのです。

以下に主な「花粉症の薬」について簡単に纏めてみます。

ステロイド剤はアレルギー症状に対して強力で速効性の効果がありますが、長期の服用は副作用が心配されるためお勧めできません。

一般によく使われる抗ヒスタミン薬(「アレ○○」と名前のついている薬です。)は、効果も強力でステロイド剤と比べて使いやすい薬です。

ステロイド剤や抗ヒスタミン薬の点眼薬や点鼻薬があります。(薬の総量が減らせるので、飲み薬と比較して長期使用もしやすいです。)

これ以外にも色々な「花粉症の薬」が使われていますが、上記のような花粉症の症状を緩和するお薬を使うのか、アレルギー反応自体を減弱させる治療をするのか、両方併用するのか、色々選択肢がありますので、現在の治療に満足していない方や長期に「花粉症の薬」を服薬しないといけない方はご相談ください。

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睡眠と認知症

最近、日本睡眠学会の学術集会で、睡眠と認知症の関係について面白い報告がなされたのでブログに書いてみたいと思います。

東京医科歯科大学脳統合機能研究センターの認知症研究部門特任教授朝田先生は、30分以内の昼寝週慣があるとアルツハイマー型認知症になりにくく、1時間以上の昼寝だとなりやすくなるとの研究成績を紹介したとのことです。

また、以前よりベンゾジアゼピン系の睡眠薬がアルツハイマー型認知症の発症に関与しているとの報告があるが、脳細胞に対する直接的な影響ではないことを突き止めたそうです。

『脳では多くの神経細胞が使用されないまま存在しており、「予備軍細胞」によって脳の活力低下に対する代償機能が期待できる。』のだそうです。

ですので、長期にわたるベンゾジアゼピン系の睡眠薬投与で「予備軍細胞」が痛んでいると、認知症が発症しやすくなるのです。

御自身の睡眠を見直して見ませんか?

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節分

今日は節分ですね。最近は全国に広がっていますが、恵方巻きご存じですか?(関西の人なら知っていますよね。)今年の恵方は「北北西やや北」だそうです。

因みに「北」と「北北西」の間は「北北北西」ではなく、「北微西」になるそうです。今年の恵方を32方位で表すとほぼ「北微西」の方角ということになると思います。

ところで「節分」はもともと各季節の始まり(立春・立夏・立秋・立冬)の前日の事で、年に四回あったそうですが、江戸時代の頃から「節分」といえば春の節分を指すようになったのだそうです。

「節分」といえば先ほどの「恵方巻き」よりも「豆まき」を思い浮かべる方が大半だと思います。その「豆まき」の時期に合わせて消費者庁が注意を促しているのです。

それは「3歳ごろまでは乾いた豆やナッツ類は食べさせないでほしい」というものなのです。

(ネットから引用)————————-
消費者安全課によると、豆やナッツは形や大きさ、硬さから他の食品よりも気管に入りやすい。担当者は「特に乳幼児ののどは未発達で気管に入りやすい。窒息する恐れがあり、小さな破片でも肺炎を起こすことも。誤って口に入れないように豆まきをしたら片付けも徹底してほしい」としている。
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最近は、袋入りのまま豆まきが出来る製品も開発されているそうです。小さなお子さんのいるお家はお気を付けくださいね。

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動物の種(しゅ)を超えて・・・・

大寒波が襲ってきて、全国的に大雪が降ったり乾燥しているようです。空気の乾燥は火事を増やすだけでなく、インフルエンザの流行にも影響を及ぼします。東京では、インフルエンザが猛威を振るっているとのことこです。

さて、今回のブログは驚くべき細胞工学の技術について書きたいと思います。

紹介する最初のニュースは、米カリフォルニア州のソーク研究所などのチームが人間の細胞を含むブタの胎児を作ることに初めて成功したとのことです。

この技術が進んでブタの体内で人間の臓器を作ることが出来れば、移植医療に大きなブレークスルーをもたらすと期待されるのですが、現状では含まれる人間の細胞は少なく、ブタの細胞10万個あたり人間の細胞1個以下とのことです。

これはすごい話ですが、まだまだ解決しなければならない問題が多くあり私の生きている間には、実用化は無理と思っていました。ころが、すぐに日本からビックリするようなニュースが飛び込んできたのです。

東京大医科学研究所の中内啓光教授らの研究チームが、マウスの膵臓をラットの体の中で作成し、糖尿病のマウスにラットから取り出した膵臓を移植することで、マウスの糖尿病を治療したというのです。(通常は種(しゅ)が違うので、ラットの膵臓をマウスに移植しても免疫反応で拒絶されてしまいます。)

方法としては先ほどのブタの例と同じなのですが、中内教授らはラットの受精卵に膵臓を作れなくする遺伝子改変を行った上で、マウスの細胞を移植し膵臓でのマウス細胞の比率を飛躍的に高めたことにより移植可能となったようです。(移植後の膵臓では、僅かに残っていたラットの細胞は消えてしまうとのことです。)

これらのニュースが片方のみならそれ程驚かないのですが、上手に組み合わせれば(心臓の出来なくしたブタの受精卵に人間の細胞を注入して・・・・・)、心臓移植待ちの長いリストが消えて無くなるのを生きている間に見ることが出来るかもしれません。

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「高齢者」の定義とサザエさん

前回は寒波について書きましたが、寒さが続いていますね。それにインフルエンザが大流行中のようです。外出後にはうがい・手洗いを心がけてください。

さて日本老年学会と日本老年医学会が、現在「65歳以上」とされている高齢者の定義を見直したそうです。体力・生活機能などを科学的に検証した結果、以前より5−10歳の「若返り」が認められたとのことです。

このことを受けて、65〜74歳を「准高齢者」、75〜89歳を「高齢者」、90歳以上を「超高齢者」と定義しようと提言を出しました。(65〜74歳の方の定義は、冥王星が「準惑星」になったことを連想させますね。)

ところで「65歳以上が高齢者」であるとする現在の定義が、現状にあっていないことを実感する事例があります。それが、サザエさんの登場人物の年齢なのです。

磯野波平 54歳、磯野フネ52歳 (何と波平さんと藤井フミヤさんが同じ年齢?!!)

そう考えると、今回の提言は的を得ていると思えませんか?

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今シーズン最大の寒波

明日の土曜日から日曜日にかけて、今シーズン最大の寒波がやってくるようです。正月の暖かさも一変して大阪でも氷点下だそうですので、お気を付けください。

さて、14日・15日は大学入試センター試験(共通一次試験と言ってしまいそうになります)が行われるので、都市部に積雪があると交通が乱れて大変なことになるかもしれません。受験生のみならず警戒が必要そうですね。

この困り者である寒波の正体は、日本の上空5000メートル付近にある氷点下36度以下の強い寒気なのだそうです。しかし5Kmも上空にある寒気を直接知ることは出来ないので、気温の低下やどか雪などのかかる寒気が及ぼす影響を総じて「寒波」と理解しているのでしょうね。

そういえば、ウィルスが呼吸器官に感染を起こして、咳・痰・発熱・咽頭痛等を起こす病態を、通常は何のウィルスが感染しているか直接知ることが出来ないので、総じて「風邪」と理解するのに似ているかもしれません。

気温の低下や乾燥は「風邪」のもとです。今週末はお気を付けあそばせ!

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2017年 明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。今年も、本ブログに温かい眼でお付き合いよろしくお願いいたします。

さて年明け早々インフルエンザが猛威を振るっているようですね。年末に比べて、ほぼ倍増の51万人と推計されているとのことです。

中でも、10歳〜14歳が8万人、5歳〜9歳が7万人程度で、富山県、群馬県、秋田県、埼玉県で一医院あたりの受診者が多いとの事です。

来週に冬休みが終わると、学校での大流行が予想されてます。マスクの着用や手洗いなどの感染予防を励行しましょう。

末筆ではありますが、今年も医学関係の話題を身近に感じていただけるように努力してまいります


「ポスト真実」(Post-truth)

今年も残すところ約2週間となりました。例年のごとく「今年の漢字」や「流行語大賞」等が発表されていますね。

海外でも同じ様な企画があるようで、英オックスフォード大出版局は16日、今年注目を集めた英単語として「客観的な事実や真実が重視されない時代」を意味する形容詞「ポスト真実」を選んだとの報道がありました。「真実や事実」より「個人の感情や信念」が優先されて、デマや嘘に近い情報に基づいて判断を下してしまうのだそうです。

日常のたわいない判断のみならず、英国のEU離脱の国民投票やアメリカ大統領選挙等の非常に大切な選択であっても「ポスト真実」は多大な影響をあたえたと分析されています。

政治の世界も大変だなぁと思っていたら、ネットの健康情報を調べてみると、正しい記事より誤解を招くような記事が、約200倍もシェア(964人対19万6千人)されていたそうです。

インターネットの普及で、簡単に情報が取れるようになったのは良いのですが、情報の質を確かめないと医療・健康の世界でもデマに踊らされてしまう危険性があると感じました。

「誰かが言っていたから」「ネットに書いてあったから」と安易に信じてはいけません・・・・・・このブログは大丈夫ですけど。

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来春のスギ花粉

12月に入っても、昼間日差しがあると「ぽかぽか」と暖かいですね。寒暖の差が激しいこの時期、着ていく物に一工夫必要ですかね。

さてNPO花粉情報協会は来春のスギ花粉の飛散量が西日本では、今年の2−6倍になるとの予想を発表しました。(今年が少なめだったので、過去10年の平均よりやや多い程度だそうですが・・・・)

花粉症の症状が長く続かない場合は、アレルギー性鼻炎等に使われる「抗ヒスタミン薬」を服用するのが一般的です。しかし、症状が長く続く場合や強い場合には「抗ヒスタミン薬」だけでは、症状のコントロールが上手くいかない場合があります。

「ヒスタミン」はアレルギー症状を引き起こす原因物質の一つで、「抗ヒスタミン薬」は効率的にアレルギー症状を抑えるのですが、ヒスタミンを放出する「肥満細胞」の活動は直接抑えられないのです。

一旦刺激された「肥満細胞」はしばらく簡単に活動が亢進するため、アレルギー症状が遷延したり強くなったリすることがあります。

そこで、「肥満細胞」の活性化に関係する「ロイコトリエン」を抑える薬剤を、症状が出る(「肥満細胞」が活性化される)前に飲んでおくと良いことがあります。

具体的には花粉症の症状が出る一ヶ月前から「抗ロイコトリエン薬」を服用しておき、症状が強い時期に短期間「抗ヒスタミン薬」を併用するのです。

以前は「抗ロイコトリエン薬」が高価であったことがネックでしたが、オーソライズド・ジェネリック薬(先発品と全く同じ薬でジェネリック扱い)が発売されたので、気楽に飲めるようになりました。

毎年花粉症でお困りの方、是非早めにご相談ください。

今あるジェネリック薬が全てオーソライズド・ジェネリックになれば、安心して投薬が出来るのですが・・・・・・・・難しいですかね。

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