心臓発作のリスクが8倍!

昨日から12月ですが、どの様にお過ごしですか?先週からひき続き、咳風邪や胃腸炎で来院される方が多くおられます。インフルエンザの予防接種は「普通の風邪」や「胃腸炎」に対して予防効果はありませんので、うがい手洗いが大切です。

さて、イギリスで心臓発作を起こした1727人のデータを解析した論文が発表されました。その論文によると、「50歳未満」の喫煙者は同年代の非喫煙者に比べて、心臓発作を起こすリスクが何と「8倍!」もあるというのです。

年齢が上がれば、喫煙者と非喫煙者の心臓発作の差は縮小傾向にあるのですが、66歳以上でも3倍と高い数値だと報告されています。

さらに喫煙者が心臓発作に見舞われた年齢は、元喫煙者や非喫煙者に比べて平均で10歳も若かったとのことです。

サウスヨークシャーの50歳未満の喫煙率は25%程度とのことですが、心筋梗塞を起こした人では75%を喫煙者が占めていたと研究論文に記載されています。

「その喫煙、あなたと家族の未来を蝕んでいませんか?」来年の禁煙標語に応募してみましょうかねぇ・・・


感染性胃腸炎

本格的な寒さが到来したのか、東京都心でも雪が積もったそうです。大阪市内も、花壇などにうっすらと雪化粧が見られました。

さて、感染性胃腸炎が猛威を振るっているようです。大阪市内の小学校でも学級閉鎖が出たり、家族そろって胃腸炎になってしまったりしています。

時々胃腸炎で来られた方が「ロタですか?」「ノロですか?」とお聞きになることがあります。感染性の胃腸炎に変わりがないのに何故?と思っていたのですが、家族にうつすのを心配されての質問だったのです。

確かにロタウィルスやノロウィルスは乳幼児や高齢者が感染すると症状が重くなることがありますが、手洗いなどを徹底する感染性胃腸炎の一般的な予防策以上に効率的な方法は無いのが現状です。

また治療法も一般的な感染性胃腸炎と変わりが無いので、「ロタだろうか?ノロだろうか?」と思い悩むより、下痢の状態やしっかりと水分が取れているかを診ることが大切です。

これからインフルエンザの流行時期でもありますので、手洗い・うがいを励行してくださいね。

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遺伝子改変技術

最近メッキリ寒くなって、本格的な冬がヒタヒタと近づいてくる気配を感じますね。

さて「遺伝子改変技術」が急激に発展した結果、世界の至る所で臨床応用され始めているようです。2013年に確立された「CRISPR-Cas9」 技術はゲノム配列の任意の場所を削除、置換、挿入することができる新しい遺伝子改変技術です。

今年4月に中国で、人間の胚にこの技術を応用して遺伝子改変が行われ(半数が失敗)、倫理的な問題で科学界に大きな波紋を起こしました。

今回は、アメリカで遺伝子編集によりT細胞を改変し遺伝性の3種類のガン細胞を攻撃する能力をT細胞に付与する研究が認可されそうだとのニュースがありました。

遺伝子改変技術はヒトの設計図である遺伝を書き換えるもので、医療を劇的に進歩させる可能性を秘めていることは否定しません。この素晴らしい可能性に魅入られて、金銭や名誉欲のために藁にもすがる思いの患者さんを蔑ろにする研究者や組織が出現してしまわないかと心配になります。

折しも「姫路城にまたドローンが衝突」という報道が飛び込んでくる中、人間は「どの様な結果を招こうが、出来ることをやってしまう」衝動を持っていると改めて感じました。

道具に善悪はなく、その道具を使うヒトの心にこそ天使と悪魔は潜んでいるのかもしれませんね。

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アメリカ大統領選挙

今日は少し暖かいようですね。朝すんなりと布団からでることが出来ました。

さてアメリカの大統領選挙が終わりましたが、大方の予想を覆してトランプさんが大統領に選ばれました。既存の政治に対する猛烈な不信任の結果だと思うのですが、アメリカ国民も思い切った手を打ってきたなぁとビックリするやら感心するやら・・・・世界を巻き込んだ巨大な賭けに出たのです。

立場が人を作る面も大きいので、偉大なビジネスマン大統領になって貰いたいものです。

今回のアメリカ大統領選挙を思い返すにつれ、今後の日本医療の行方に心配が募ります。国民皆保険などの素晴らしい制度で、海外の王族も受けられないような高度な医療を受けられる恩恵を国民全体が享受しているのです。

しかし近年高齢化と経済の悪化により、医療・介護の負担が急激に増大しているのは間違いないことです。そんな状況を気にせずに医者は自分勝手に振る舞っているような、雰囲気が醸し出されてしまっています。(多くの医師は最高の医療をしたいと思っているだけだと思うのですが・・・・)

このまま国民の不満が増大すると、アメリカ大統領選挙のように既存の医療に対する不満が爆発して、医療の世界にまで「格差」が持ち込まれる結果になるやもしれません。

既存の医療と国民は、今回の大統領選挙のような劇薬を使わずに和解できるのでしょうか。

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喫煙で遺伝子変異増加

メッキリ寒くなりましたね。本日は休日明けなので月曜日のような気がして、ブログを書いているのが変な気分です。

さて、日米英韓の研究チームが全世界5000人の癌患者の遺伝子データを解析し、タバコを多く・長く吸った人ほど遺伝子に突然変異が起きていると発表しました。

17種類のがん患者5243人を対象に調べたところ、様々な癌で遺伝子の突然変異が喫煙者で多く、最も多い肺癌では毎日20本を1年間吸うと約150個の突然変異が蓄積するとのことです。

通常、遺伝子の突然変異は自然に修復されるため、大量に蓄積することはないそうなので、タバコを吸い続けるのは恐ろしいことですね。

今回は、癌に焦点を当てての研究でしたが、循環器に関係の深い動脈硬化(生活習慣病)とタバコの関係はよく知られていますので、遺伝子を調べると大量の突然変異が・・・・・・・・

あるやもしれません。

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インフルエンザの予防接種

最近暑くなったり寒くなったり気温の変動が激しいですね。お風邪など召してませんか?

当院でもインフルエンザの予防接種を開始しましたが、すでに学級閉鎖になっているところもあるそうです。

ご存じの方も多いと思いますが、予防接種をしてから効果が出るまでに約1−2週間かかりますのでタイミングを見て摂取をしてくださいね。

そういえばネットで「インフルエンザワクチンの製造短縮」のニュースがでていましたね。従来の鶏卵を使う方法だと半年ほどかかるのですが、新しい手法では「タバコの葉」や「ガの幼虫」を使って作成し、1−2ヶ月で作成出来るのだそうです。

大学で研究している時に必要な蛋白質を大腸菌で作っていたのですが、「バキュロウィルス」を使って昆虫の細胞に大量に必要な蛋白質を作らせる方法が流行っていると聞いていたのですが、
ガの幼虫にワクチンを作らせるのに「バキュロウィルス」を使うとのことで、大変懐かしいおもいがしました。

ワクチンが必要に応じて作れるようになり、ワクチンの品不足などで必要な人が打てない状況が改善されると良いですね。

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ソーダ税

今週初めは夏日が続いていましたが、本日から最高気温も落ち着くようですね。10月も後半になってきて、北海道では例年より1週間以上早く雪が降ったそうです。秋を楽しむ余裕があるのかしらん。

さて、本日のブログは「ソーダ税」についてです。WHO(世界保健機構)が「糖分の多い飲料に課税を」するように呼びかけたそうです。課税すれば価格が上がり、糖分の過剰摂取による虫歯や肥満、糖尿病の予防になるというのだ。

コロンビア大学の試算によると、『アメリカ全土で10年間、糖分の多い飲料に約30ml(1オンス)当たり約1円(1セント)を課税するとしたら、計1兆7600億円(170億ドル)以上の医療費が削減でき、年1兆3500億円(130億ドル)の税収がある。』とのこと。

この動きを受けて、ペプシコーラが世界で販売する自社製の飲料に含む砂糖の量を減らすと発表したそうです。

個人の嗜好と医療費の増大の綱引きが世界的に始まっているようです。

(以前のブログ「スティックシュガー50本分」もご参照ください。)

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血糖値スパイク

今週に入ってメッキリ寒くなり、町中でも重ね着の人が多いですね。風邪で受診する人が増えていますので、健康管理お気を付けください。

今年のノーベル文学賞に歌手の「ボブデュラン」さんが選ばれましたね。文学賞と言えば小説などが選考対象だと思っていたのですが、詩歌も文学の一形態ですので今回の受賞もそれ程驚くことはないのかもしれませんね。

その内、ブログやSNSの書き込み(ネット小説等も含めて)にノーベル文学賞が授与されるかも・・・・・・・・・当ブログも選考対象に・・・・・・・・・ならないですね。

さて、NHKスペシャルで「血糖値スパイクが危ない 〜見えた!糖尿病・心筋梗塞の新対策〜」というプログラムを放映していました。現在NHKのホームページ(http://www.nhk.or.jp/special/kettouchi/check/)で血糖値スパイクのセルフチェックが出来るようです。血糖値スパイクは糖尿病・心筋梗塞だけでなく認知症にも影響があるとの内容でした。

番組では触れられていませんでしたが、血糖値スパイクの状況と原因を調べるのには当医院で行っている75g経口糖負荷試験(OGTT)を行うのが良いのです。血糖値だけでなく、膵臓のインスリン分泌を評価することが出来ます。

先ほどのセルフチェックで危険度が高かった方や親類に糖尿病のいる方はリスク評価のため是非に「75g経口糖負荷試験(OGTT)」をお受けください。(大阪から遠方の方は近くの医院・病院に相談してみてくださいね。)

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紅茶の成分でノロウイルス消毒

台風一過、秋晴れですね。気温が急に下がって北海道では雪が降るそうです。涼しくなるのは良いのですが、急な気温の変化は疲れますね。

感染力が強く、子供や高齢者の感染が問題となっているノロウィルスですが、静岡県が紅茶に含まれるポリフェノールの一種「テアフラビン類」にノロウィルスを効率的に消毒する作用があることを発表しました。

これまでノロウイルスには次亜塩素酸等の強い消毒薬を使う必要があったのですが、紅茶の成分を基にした消毒薬が出来ると安全に使えるかもしれません。

そういえば以前、消毒用アルコールにマスタードから抽出された成分を加えてノロウィルスの消毒に効果的だという商品を見かけたことを思い出しました。

どれ位の濃度で効くのか解らないので、「紅茶を飲んでノロ予防」とはいかないと思いますが、冷めた紅茶でうがいするのも良いかもしれません。

以前からぬるい緑茶でうがいするのは良いですよと言っていたのですが、今回の紅茶ポリフェノールは茶葉を発酵させないと出来ないとの事なので少し残念です。

紅茶にマスタード、薬ではありませんが食品もあながち捨てたものではありませんね。

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コインと釣り針と麻疹(はしか)

昨晩から今朝に掛けては、肌寒いぐらいの気候ですね。秋雨前線の影響で、梅雨のように蒸し暑い日々が続いていたのでありがたい限りです。ただ、急な気温変化は風邪引きの原因にもなりますのでお気を付け下さい。

最初に、沖縄で古代ローマ帝国の銅貨が見付かったそうです。現在のように交通が発達していない時代に、ローマからどの様にコインが沖縄に来たのか、不思議な感じがしますね。想像するに、シルクロードを通って中国から沖縄に来たのではないでしょうか?

次も沖縄の話ですが、2万3千年前の釣り針が発見されたとのことです。「山幸彦と海幸彦」の話にも釣り針が出て来ますので昔から使われていたことには驚かないのですが、世界各地で同じ様な釣り針が見付かっていると聞きビックリしました。(これまでの世界最古の釣り針は、東ティモールの同じく貝製の釣り針(2万3000~1万6000年前))

我々が想像するより遥か昔から、情報や物が世界中を往来しているのでしょうね。

さて、世界中を往来して困るもののひとつが、「麻疹(はしか)」ではないでしょうか?関西空港で集団発生があり、ワクチンが足らなくなる騒動は記憶に新しいのですが、一方で世界保健機関(WHO)は今月27日、南北米大陸が世界初の麻疹(はしか)根絶地域となったと宣言しています。

南北米大陸では、麻疹の頻度が減ってもワクチンの予防接種を地道に続けてきた結果、今回の宣言に繋がったのです。専門家らは、ウイルスが外から持ち込まれた場合には限定的に感染が広がることはあるため根絶に成功したとはいえ、予防接種を怠ってもよいということではないと警告しています。

今回の麻疹騒動が収まっても、予防接種の事を忘れないでくださいね。

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