日別アーカイブ: 2011年7月8日

糖尿病の早期発見には、空腹時検査だけでは不十分なのです。(2)

前回、空腹時血糖とHbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)の値だけで、「糖尿病」を診断すると実は、「糖尿病」の方の6割程度しか診断できないと書きましたが、残りの4割の「糖尿病」を見つけるにはどうすればいいのか?という疑問が残ります。

医学の世界に限らず、一見問題なく働いているシステムの隠れた異常を見つけるためには、「負荷試験」が行われます。「負荷試験」は文字通り通常より強い負荷かけてシステムの安定性を判定する検査になります。

糖尿病診断における「負荷試験」で最も一般的に行われている検査は「75g経口糖負荷試験(75g OGTT)」です。75gのブドウ糖を口から(経口で)入れて(負荷して)2時間の間に処理できるかを見る試験です。2時間の間に2回から4回の採血を行い血糖値やインスリン値を測定します。

2時間かかる検査ですが、糖尿病の親類が多い(親が糖尿病)や最近太ってきたなど糖尿病になりやすい方にはお勧めします。

 

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