検査値の正常値と異常値について(2): 正常値とは?

検査の異常値を知るためには、「正常値」がどの様に決められているのか知っておく必要があります。細かいことは置いておくとして、「正常値」の決め方は大きく2つに分けることが出来ると考えられます。

 

ひとつ目の「正常値」の決め方ですが、健康と思われる多くの人を検査して得られた検査値を集めて、統計的解析により決める方法です。平たくいえば100人の健康な方を検査して95人が含まれる範囲を「正常値」とするのです。

 

「あれ?」と思われた方もおられると思いますが、この方法で「正常値」を決定すると「健康な人」の5%(100人のうち5人)は検査結果が異常値になってしまうのです。

 

ふたつ目の「正常値」の決め方ですが、検査によって値が上がる場合と下がる場合がありますが、ある値を境にして、病気の方の割合が増えたり、病気を発症するリスクが上がる場合の値で決める方法があります。この値は正常上限値または正常下限値といわれ、この値を超えない範囲を「正常値」とするのです。

 

イメージと異なりほとんどの検査は、決められた値を超えると100%病気があるというような明確な区分は出来ないのが実情です。検査の種類と病気の人の割合(有病率といいます)にもよりますが、意外と明確に分ける事が出来ないのです。

 

機会があれば検査の区分けする能力(検出力)について書きたいと思いますが、ここでは「異常値=病気」(反対に「正常値=健康」)では無いことをご理解いただけると幸いです。

 

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