コレステロールの検査値について(4)

「善玉・悪玉コレステロールの比率(LDL/HDL)が大切だと」という趣旨でブログを進めていますが、どうしてこの比率が大切なのでしょうか?

 

ネットを検索してみますとこのような情報があちこちで見つかります。

『社会医療法人社団カレスサッポロ北光記念クリニック(札幌市)、佐久間先生らの研究によると、19992001年の間に初めて急性心筋梗塞になり、北海道24病院へ搬送された患者955人のうち54.5%がLDL-C値が120/dl以下、30.3%がLDL-C値が100/dl以下だった。対照群ではそれぞれ37.3%、18.9%なので、「心筋梗塞を起こす人はLDL-C値が高い」とはいえない成績が報告されています。』

 

つまり、心筋梗塞になってしまった人のデータを見ても必ずしも悪玉と言われるLDLコレステロールが高いわけではないとの事実が報告されているわけです。「じゃあ、LDLコレステロールは高くても大丈夫なの?」と思われた方は要注意です。この結果は、「心筋梗塞を起こす人はLDLコレステロールの値が高い」とはいえないこと、つまりLDLコレステロールが低くても心筋梗塞になる人がいることを示しているのです。善玉コレステロールであるHDLコレステロールの値が同じであれば、LDLコレステロールが高いほど動脈硬化は進みやすく、心筋梗塞になりやすいのは事実なのです。

LDLコレステロールの値が低くても動脈硬化(その結果としての心筋梗塞)が進むのであれば、LDLコレステロールの値は動脈硬化を予防する目安としては不十分であるといわざるを得ないのです。悪玉であるLDLコレステロールが低くても善玉であるHDLコレステロールが少なくなれば、動脈硬化が進みやすくなる事は、想像に難くありません。そこで善玉と悪玉コレステロールを一度にみられる値として「善玉・悪玉コレステロールの比率(LDL/HDL)」に注目が集まっているのです。

 

次回は「善玉・悪玉コレステロールの比率(LDL/HDL)」の値について書きたいと思います。

 

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