睡眠時無呼吸症候群ってどんな病気?(2)

連休を挟んで3週ぶりのブログです。みなさんはどのようなゴールデンウィークでしたか?全国的にあまり天気に恵まれなかったようですね。

前回からの続きで「睡眠時無呼吸症候群」(略してSAS「サス」)について書いていきたいと思います。

「睡眠時無呼吸症候群」は文字通り睡眠中に無呼吸になる病態と前回書きましたが、睡眠中に無呼吸になると何が起こるのでしょうか?「無呼吸」を平たく言えば「窒息」しているわけですから、本人は気付かなくても半分起こされている状態(半覚醒状態)になっていると考えられます。一晩に何回も起こされているようなものなので、十分に睡眠が取れないのは容易に想像出来ると思います。

さらに、「無呼吸」になるのは深い眠りに入るときなので一晩中「深い眠りに入る」←→「窒息・半覚醒」を繰り返すこととなり、質の良い深い眠りの時間が激減してしまうのです。ですから、十分な睡眠時間を確保していても「疲労感がとれない、身体が重く感じられる、頭がズキズキ痛む、集中力や意欲が持続しない」などの慢性的な寝不足の症状が現れてくるのです。

単に疲れが溜まっていると思い込むことが多いので、病気であることに気付かず苦労されるケースも多々あります。一般職の方はもとより自動車の運転や工作機械を扱う方々で、少しでも思い当たる節のある場合は、検査を受けられることを勧めます。小さな器械を腕に付けて寝るだけの簡単な検査ですのでお気軽にご相談ください。

次回は、「睡眠時無呼吸症候群」の起こるメカニズムについて書いていきたいと思います。

 

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