たかが肩こりされど肩こり(2)

夏の暑さを予感させるような最近の天気ですね。いかがお過ごしですか?
これまで、お読みいただいている方のお役に少しでも立てればと思い駄文を書き連ねて参りましたが 、おかげさまでこのブログを始めてから1年がたちました。御礼申し上げるとともに、新たな気持ちで頑張っていきたいと思います。

さて、前回のブログで「コンタクトレンズが眼精疲労」の原因になると書きましたが、1週間たちましたので「謎解き」(?)をさせていただきます。

コンタクトレンズは眼鏡と同様に視力矯正のために使われています。眼鏡に比べ、「視野を妨げない」とか「見た目がきつくなったり、重たくなったりしない」などの利点がある一方で「乱視の矯正力が弱い」とか「着け外しが自由に出来ない」などの欠点があります。
乱視の矯正が十分でないと目が疲れるのはご理解いただけると思うのですが、乱視のない方の場合は問題ないのでしょうか?実は乱視のない方でもコンタクトレンズの「着け外しが自由に出来ない」事により「眼精疲労」を誘発しやすくなるのです。
若い方の場合は近視が多いと思いますが、コンタクトレンズを合わせる場合に(眼鏡の場合も基本的に同じですが)、遠くがよく見えるように度を決めるのが一般的です。実は遠くが良く見えるようにするということは、近くが見えにくくなるということなのです。「私はコンタクトだけど遠くも近くも良く見えますよ!」との声が聞こえてきそうですね。遠くが良く見える眼鏡やコンタクトレンズで近くを見ると裸眼で近くを見るときより、目に力を入れる必要があるのです。年齢が進んで目の調整力が落ちてくる(目に力が入れ難くなる)と遠近両用の眼鏡が必要になるのはこのためなのです。現代社会は情報機器などの発達により近くを見る機会が多いのですが、コンタクトレンズは眼鏡のように簡単に着け外しが出来ないので目に力が入ったまま長時間にわたり近くを見続けることになり、「眼精疲労」を誘発し慢性の「肩こり・頭痛」の原因となってしまうのです。


「眼精疲労」が「肩こり」「頭痛」の原因の場合いくら肩を揉みほぐしても、原因が無くなっていないため、すぐに症状が出てしまうことは容易に想像出来ると思います。「眼精疲労」を和らげる治療を併用していただくと症状が出難くなるかも知れません。思い当たる方はお気軽にご相談くださいね。

「謎解き」ご納得いただけましたでしょうか?






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