たかが肩こりされど肩こり(5)

一斉に鳴き始めるセミの声で目覚めると、今日も夏の暑い一日が始まると実感しますね。世間では天神祭も終わり、いよいよロンドンオリンピックの開幕です。日本サッカーは男女ともに白星発進!頑張ってもらいたいですね。


さて、これまで「たかが肩こりされど肩こり」と題していくつかブログを書きましたが、今回はまとめをしてみたいと思います。このブログで取り上げた肩こりの原因は、うつ病・眼精疲労・クーラー病・心筋梗塞ですが、肩こりの原因になるものはまだまだ沢山あります。それら全てを書き連ねることは、出来ませんし、もし書いたとしてもあまり面白いものにはならないと思います。
私が「たかが肩こりされど肩こり」で書きたかったことは、もちろん「肩こり」を軽く考えて放置しないでくださいということなのですが、「肩こり」が無くなれば万事解決とはいかないのです。狭心症の「放散痛」による肩こりは一過性のことが多いのですが、「肩こり」が無くなった後も、心筋梗塞・狭心症の原因となる動脈硬化は依然として体の中に残っているのです。
心筋梗塞・狭心症といった怖い病気でなくても同じ事が言えると思います。眼精疲労が原因の肩こりにしても、肩こりの症状が出ていないときも眼のピントを調節する筋肉は緊張しており、効率よい活動を幾分か妨げているはずなのです。


この様に考えると、「肩こりは」撲滅すべき敵ではなく、身体の異常を教えてくれる親切な「メッセンジャー」と言える側面を持っていると思いませんか?
「肩こり」に限らず、医療において症状を改善することは一つの手段ですが、見えない身体の異常を教えてくれる親切な「メッセンジャー」である症状をだまらせることにばかりに終始すると、深刻な事態になりかねないことは容易に想像が付くと思います。(漫然とした対症療法は良くないのです。)
日頃から「肩こり」を感じておられるのなら、何が原因の「肩こり」なのか親切な「メッセンジャー」の声に耳を傾け、ご自身のリスクを評価しておくことが大切なのです。その中でリスクが高いことが判れば、リスクを下げる治療を開始することになります。

「たかが肩こりされど肩こり」まだまだ奥は深いですが、今回のシリーズはこの辺で・・・・・

 

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