折り紙と医療

突然ですが、最近折り紙にはまっています。インターネットで偶然見かけたリアリティ溢れるバラの折り紙(川崎ローズといわれています)に驚かされたのが切っ掛けです。立体的なバラが正方形の平面からハサミやノリを使わず形作られるのは、自分で作れるようになった今でも不思議な感覚です。
このバラの折り紙ですが一般的な「鶴」などの折り紙のように、紙を折っていくにしたがい形が出来上がっていくのではないのです。全工程の3分の2程度は折り目を付けて、正方形の平面(折り紙を全部開けた状態)に戻す繰り返しなのです。知らない人が端から見ていると、折り紙が単にしわくちゃにされているだけに見えるようです。実際に子供達の前で折っていると、「早く作って!!」と不満の声が上がる程です。
全ての折り目が付いて完全に開いた状態にされた折り紙が、みるみるうちに立体に立ち上がってバラの形になる様は、不満を鳴らしていた子供達の眼をまん丸に変えます。(その時の私の「ドヤ顔」を想像してみてくださいね。)最終的な形を見据えた下準備(プレパレーション)の大切さを実感しました。

以前のブログ(「リンゴと医療」「雛人形と自転車と医療」)でも書きましたが、医療のあるべき姿を見据えて、医療の高度化と国民の高齢化に対応できるシステム作りのプレパレーションを始めていないといけない時期に来ているのではないかと思います。ビジョンを示す人(ビジョナリー)の不在が医療分野の大きな不幸なのかも知れません。

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