副作用と代償機転(4)

副作用の説明が続いたので、今回は再び「代償機転」について書きたいと思います。

代償機転は「生命活動や生体の安定(ホメオスターシス:恒常性)を保つために起こる素早い生体応答」と以前のブログで書きました。当然、生命維持には必要不可欠の大切なものであることは言うまでもないでしょう。そのため「代償機転=良いもの」とのイメージが自ずと付きまといます。自分の体に「自然に」備わっているものですから、「体に悪いものであるはずがない!」との思いがこのイメージをさらに強化するのです。

ここでもう一度「代償機転」の定義を思い出してみてください。「生命活動や生体の安定(ホメオスターシス:恒常性)を保つために起こる素早い生体応答」でしたね。ここで大切なのは「素早い生体反応」というところです。つまり、「代償機転」は短期的に生体の安定(ホメオスターシス)を保ちますが、長期的に保つようには出来ていないのです。

つまり、現代社会のように常にストレスにさらされている様な自然とはかけ離れた状態では、これまで生体が進化させてきた「代償機転」を含む適応機構は十分には機能しないと言えるのです。

また、「代償機転」の代償の意味は「代償:目的を達するために、犠牲にしたり失ったりするもの。」であったことを思い出してください。「代償機転」は生体の安定(ホメオスターシス)のために何かを犠牲にしているのです。短期的にはよいとして、長期的に何かを犠牲にし続けることは決して生体に好ましくないことは容易に想像が付きますよね。

次回はいよいよ「副作用と代償機転」の関係について明らかにしたいと思います。(鋭い方には既にネタばれかもしれません・・・・・。)

 

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