副作用と代償機転(5)

明け方は毛布が必要なぐらい冷え込んでいますが、昼間は温度が上がって夏日になるそうです。寒暖の差が激しいので、体調管理にはお気を付けください。

今回までのブログでやっと「副作用と代償機転」の関係について説明する準備が整いました。(今回から読まれた方は、「副作用と代償機転(1)〜(4)」を先に読まれることをお勧めします。)いつもは、説明を書き連ねた上で私の伝えたいことを書くのですが、今回は趣向を変えていきなり結論を書いてみようと思います。

「薬を飲まないことによる副作用がある!!」

初めて読まれた方は「?????・・・・・この医者大丈夫か?」と思われるかも知れませんが、これまでのブログを読まれている方はどの様な話になるか、気付いておられると思います。

前回の最後の部分に「短期的にはよいとして、長期的に何かを犠牲にし続ける(代償機転が働き続ける)ことは決して生体に好ましくないことは容易に想像が付きますよね。」と書きましたが、生体のホメオスターシス(恒常性)を保つために必要不可欠な代償機転には、副作用(犠牲)がついて回るのです。

例えば、高血圧によって四六時中血管に圧力がかかると血管壁を強化するような代償機転が働くのですが、長期になると血管壁自体が硬くなってしまう(動脈硬化)ことをイメージしていただければ解りやすいと思います。

降圧薬は血圧を下げることなどにより、代償機転が働かなければならない状態を改善するものですので、「血圧が高いのに降圧薬を飲まないこと」は、代償機転が働き続ける状態にして、それに付随する「副作用(犠牲)」を放置していることになるのです。

「薬を飲むことによる副作用」は解りやすいのですが、「薬を飲まないことによる副作用」は密かに進行していくこともあり、実感しにくいと思います。
次回のブログでは、「代償機転の副作用」が体の中でどの様に悪さをするのかを書いて、「薬を飲まないことによる副作用」のイメージを具体的にお伝えできれば思っています。