手荒れ・アカギレ(1)

メッキリ寒くなってきましたね。乾燥もひどいようで、今朝医院の湿度計を見てみると湿度が20%近いところまで下がっていました。慌てて加湿器を動かしたのですが、なかなか加湿器の針は動いてくれませんね。

さて、冬になると水仕事をされるお母さん方を中心に手荒れ・アカギレがひどいとの話を聞きます。かく言う私も大学で研究をしているときには、実験が終わる度に実験器具の洗浄をしていましたので、冬になると手の乾燥がひどくなり、アカギレになったものです。何かに擦れたりした拍子に、痛みが走るので大変不快なものです。そこで、今回から数回にわたって、手荒れ・アカギレについて書いてみたいと思います。

まず初回は、クリームやローションの使用法で使われる言葉の説明をしたいと思います。
「一日数回適量を患部に塗擦する」とか「一日数回適量を患部に塗布する」等と薬に書かれているのを見たことがあると思います。多くの方がどちらの場合も「一日に数回塗ればいいのね!」と理解されていると思いますが、厳密には少し意味合いが違うのです。

「塗擦」の場合には「擦りこむように塗る」ことを指しています。皮膚を傷めないよう、やさしく擦りこみながら塗ることで十分な効果を発揮する薬剤(クリームや軟膏など)であることを意味しています。一方「塗布」の場合は「のせるように塗る」ことを意味していて擦りこむ必要はないのです。(抗生物質のゲル等)

もしお持ちのクリームや軟膏がありましたら、使用方法を書いた紙や外箱を見直してみてくださいね






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