物理学と医学

春の陽気だと思っていたら急に真冬の寒さと、気温の変化が激しいですね。朝は寒いのに昼からは汗ばむような暖かさ・・・・・・体調管理にお気を付けくださいね。

さて、今朝の新聞でヒッグス粒子の存在が最新の観察データで裏付けられたとの記事が出ていました。1960年代に「理論的」にあると言われながら、高エネルギーの加速器が登場するまで観察できなかったのだそうです。かく言う私も物理学の専門家ではないので聞きかじりの知識になってしまうのですが、ヒッグス粒子について簡単に説明したいと思います。

我々の住んでいる宇宙は、我々の体や地球も全て物質によって形作られていますが、これはこの宇宙において「物質」が「反物質」に比べてわずかに出来やすいため今の形になっているとのことです。
それは物質と反物質が一緒になると形が無くなって光になってしまうので、物質が反物質に対して出来やすいのでなければ宇宙は形ある物は無く、光に満たされているはずだというのです。

物質が反物質より出来やすい事を物理学的に説明する理論(自発的対称性の破れ)からヒッグス粒子の存在が導き出されているのだそうです。この物質宇宙を生み出す元になった粒子なので「神の粒子」という名前で、一時マスコミを賑わせたことを覚えておられる方もいますよね。(私はわくわくしながら、レーダーマン博士の著書を読みましたが当時も?????でした。)今回その粒子の存在が確認され、理論の確かさが確認されたわけです。

ヒッグス粒子の例のように物理学では、「理論と観察」が一つのセットとなって進んで行くのです。「理論と観察」のどちらが欠けても「真実」から遠ざかってしまうからなのだそうです。

近年、医学の分野では「理論の医学」ばかりが脚光を浴びて「観察の医学」がないがしろにされているような気がします。象牙の塔の中(理論の医学)ばかりでなく、実際の臨床における「観察事実(観察の医学)」に眼を向けなければ「真実」から遠ざかってしまうのではないかと今の医学に危うさを感じてしまいます。(「理論の医学」と「観察の医学」については、またの機会に書きたいとおもいます。)