判断と決断

朝は肌寒いのに昼からは汗ばむような陽気で、毎日何を着て出ようか「天気予報と相談」の日々が続いています。皆様も、体調を崩されないようにお気を付けください。

早速ですが、我々は日々「判断と決断」を繰り返しながら生活を営んでいると言えるのではないでしょうか?先ほど書きましたように「気温の変動が激しいので何を着て外出しようか?」と考えることにも「判断と決断」が入っていますよね。

「外出する時の服装を選ぶ」過程をもう少し詳しく分析してみますと、

1.これまでの経験に基づく自分の感覚と天気予報の情報を吟味する。
2.この情報から昼間の気温や日差しがどの様になるのかを「判断」する。
3.この判断から今日一日快適に過ごせそうな服装を考える。
4.人に会うなどの「社会的状況(本日のスケジュール等)」を加味して何を着て外出するか「決断する。」

多少の違いはあっても、この様な段階を経ているのではないでしょうか?

病気の治療の場合も同じ様な過程が必要になるのです。喉が痛くなったら「○○」を飲んで温かくして寝れば大丈夫など、皆さんも「判断と決断」をされていると思いますので、上の「外出するときの服装を選ぶ」の様にどの様な過程を経ているのか考えて見てくださいね。

実は、生活習慣病等の治療においては上記のような「判断と決断」が上手く働かないことが多いのです。それは、一人の人が「生活習慣病を何度も経験」することはないので、「経験に基づく感覚」が得られないため、検査値や聞きかじった情報のみに頼った不正確な「判断」に陥って仕舞いがちになるからです。不正確な「判断」から正しい「決断」が出来ないことは想像に難くありません。(いくら精度が良くなったとはいえ天気予報を鵜呑みにすると痛い目に遭いますよね。)

では生活習慣病の治療において正しい「決断」をするためにはどうすれば良いのでしょうか?答えは多くの生活習慣病の方を治療している専門医に適切な「判断」をしてもらうのが近道だと思います。(健康相談をお勧めするのには、この様な意味があります。)

もちろん、専門医には皆さんの「社会的状況」は判らないので、正しい「決断」はご自身でする必要がありますが・・・・・・・






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