糖尿病の早期発見−再び2

おかげさまで開院3周年を迎えることができました。足踏みすることなく、地域に根ざした質の高い医療を実現すべく、頑張っていく所存です。健診データも「正常範囲内」で安心せず、気楽に専門医に後相談くださいね。

さて、前回糖尿病のリスクの高い人にOGTT(経口糖負荷試験:糖尿病を精密に見付ける負荷検査)を行った地域でも行わなかった地域でも死亡率に差がなかったとのイギリスの論文について書きいました。

『「じゃOGTTをしても無駄なのでは・・・・・?」と私もビックリしたのですが、論文を取り寄せて詳しく見てみると・・・・・・・・・・・「糖尿病の早期発見」の大切さを再度認識することになりました。』と前回書きましたが、なぜそうなるのでしょうか?

実は「糖尿病のリスクの高い人にOGTTを施行した。」の「糖尿病のリスク」の所に違和感を覚えたのです。はたして論文を読んでみると「空腹時血糖で約100mg/dl、随時血糖で約110mg/dl」の人にOGTTを行ったそうです。(この他にもHbA1cをOGTTをする基準にしていますが・・・・・・早期発見にHbA1cはないですよね!)

つまり、「空腹時血糖が100mg/dlまで上がった段階」で糖尿病を治療しても「糖尿病の早期発見」の効果は薄いといえると思います。通常の空腹時血糖の正常値は109mg/dlまでですので、「正常値だから」と安心していると大変な目に遭う可能性があるのです。より早い段階でのOGTT施行が必要である事を示しているエビデンスと考えられるのではないでしょうか?

『じゃ、先生「空腹時血糖が100mg/dlまで上がった段階」で糖尿病治療をしても無駄なのでしょうか?』との疑問が聞こえてきそうですね。この事は書き出すと長くなりますので次回のブログに回しますね。