糖尿病の早期発見−再び3

昼間は夏の刺すような日差しで、このまま鬱陶しい梅雨を通り越していっそ夏になってしまえば良いのにと思いませんか?ところで、インフルエンザB型が流行っているそうです。急な発熱などありましたら、医院へ受診する方が良いかもしれません。

さて、イギリスから発表されたOGTTをしても死亡率が変わらないとの論文の続きですが、前回『じゃ、先生「空腹時血糖が100mg/dlまで上がった段階」で糖尿病治療をしても無駄なのでしょうか?』との疑問について書き残しておりましたので、今回はそのことについて書いてみたいと思います。

私もこの結果に驚いて、何度か論文を読み返しました。残念ながら、早期に糖尿病が見つかったときの治療方法などの情報は無く、診療にあたった医師に任されていたようです。

ここからは私の推測ですが、「血糖を下げることを目的にして、十分に膵臓を休ませる治療がなされていなかった?」のではないでしょうか?一般の医師が陥りがちな弱った膵臓に負担をかけながら血糖を漫然と下げているとると、5年から10年後には膵臓の機能が廃絶した糖尿病になり、非常に治療困難な状態に追い込まれてしまうのです。

膵臓の機能が廃絶してしまうと、高血糖による動脈硬化が進展して「心筋梗塞・脳溢血」になるばかりでなく「低血糖による突然死」のリスクが増大してしまうことは、近年の大規模研究が示したエビデンスから容易に推測されるところです。今回の結果も「膵臓を保護する糖尿病治療」をしていれば、違った結果になったかも知れません。

この論文で使用された薬剤の種類や量が報告されれば、もう少し明確に書けると思いますので今後の論文に注目していきたいと思います。