ウオーキングとランニング

週の始めから何となく梅雨ぽい天気が続いていましたが、今日は気持ちいい晴れ空ですね。雨の間の洗濯日和でしょうか?

さて、アメリカから面白い研究結果が報告されましたので紹介いたします。

「ウオーキングとランニングによる冠動脈性心疾患(CHD、心筋梗塞など)の予防効果は、エネルギー消費量が同じ場合、同等であった。」というものです。

ランナー3万人以上とウオーカー1万人以上のデータを解析したところ、運動による消費カロリー量が同じ場合には、約6年間の追跡期間中、高血圧・高脂血症・糖尿病・冠動脈性心疾患のリスクはランニングでもウオーキングでも同じように低下したそうです。また、カロリー消費量が増えるとリスクはより大きく低下していたそうです。

大変面白いエビデンスが出て来たと思います。「生活習慣病改善のため運動をしてください」というと何となくウオーキングでは効果が少ない感じがして、無理してランニングを行って関節痛やひどい筋肉痛になり長続きしないことが良くあります。通常ランニングのカロリー消費はウオーキングの2倍程度ですので、30分のランニングと60分のウオーキングは効果が同じことになります。

個人的には、60分ウオーキングの方が相当楽な気がするのですが・・・・・・皆さんはいかがでしょうか?

いずれにせよ、生活習慣病改善のためには「ヒーヒー」「ハーハー」と息の切れる『運動』は必須ではなく、ご自身の状態にあった運動を、気楽に長続きして行うのが良いと言えるエビデンスなのではないでしょうか?






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