異常と原因

朝晩はメッキリ寒くなってきましたが、週明けの雨の後は最低気温が1桁まで下がるそうですので、週末は暖房の動作確認やコートなどの用意をしておかなくてはと思っています。

当院ではBGMにクラシックを流しているのですが、時々「シャー」とノイズの入ることがあります。週末などの時間を利用して原因を調べるのですが、不規則にノイズが出るため原因が一向に解らず「モヤモヤ」した気分から抜け出せないでいました。

電源を差し替えたり、線をつなぎ替えたり、挙げ句の果てにマニアックにもコンピュータシステムのパラメータを変更したり、挙げ句の果てにコンピュータや電子機器と相性の悪いスタッフ(その人が使うと何故か電子機器がおかしくなる人は職場に一人は居るものですが・・・)が何か影響を及ぼしているに違いないと非科学的な説明をうそぶいて笑い飛ばしてみたりしています。

本当に異常の原因がわからないことはストレスの溜まるものです。

他病院を受診されて検査をしたけれど「何も悪いところはない。」と言われたのに症状が取れず、不安を持って当院を受診される患者さんが居られます。そんな時ストレスと不安を軽減するために、医師が言う「何も悪いところはない。」という言葉は、多くの場合「治療することによって確実に症状を改善させることの出来る異常を見付けることが出来ない。」という意味であると説明させていただいています。そのようにご理解いただいた上で、症状の出る状況や血圧や体調など自分なりに記録していただき、その記録と症状の時間的経過から原因を一緒に突き止めて行くのが良いのではないかと思っています。(もちろん真の原因はわからないこともありますが、症状との折り合いを付けるのにも記録は大変役立つものです。)






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