C型肝炎の新しい治療方法

桜の季節を前に温かくなったと思えば朝晩の冷え込みに冷たい雨、調子がすぐれませんね。皆さんはいかがですか?

さて、今回は生活習慣病や循環器疾患の話題から離れて、「C型肝炎の新しい治療方法」について書いてみたいと思います。

C型肝炎は慢性化しやすく、肝硬変・肝癌の原因になることで知られています。私が研修医だった頃、インターフェロンによるC型肝炎の治療が始まりました。効果があるのは当然として、高価な薬剤で、降下する体調に驚いたものです。(インターフェロンを打つと2週間ぐらい流感に罹ったような怠さが続くそうです。)

最近、インターフェロンなどの注射を使わず経口薬のみで組み立てられた治療方法が、海外の権威ある医学雑誌で発表されました。記事を読みながら、私の専門である生活習慣病・循環器領域以外の領域でも医学が着実に進歩しているのだと実感していました。

ところが、同時期に国内からもC型肝炎の新しい治療方法についての報告がなされて驚きが二倍になりました。「善玉ビフィズス菌を利用したC型肝炎の経口治療ワクチン候補の開発に成功」したというのです。

○免疫力を強化し、標準治療法と併用し治癒効果を向上できるワクチン候補を開発。
○遺伝子組換えをした善玉ビフィズス菌を加熱殺菌して使う。
○経口内服で簡便で、常温保存性が高く、開発途上国を含めて世界中どこでも使用可能。
○安く生産でき、治癒効果の向上により医療費全体の削減が期待される。

ビフィズス菌にC型肝炎の一部の遺伝子を導入して、経口摂取で効率的にC型肝炎に対する免疫力を高めることが可能となっているようです。

今後、C型肝炎だけでなく色々な疾患に応用されそうな可能性を感じますね。