月別アーカイブ: 2014年7月

祇園祭

本当に暑いですね。本日25日は大阪の天神祭ですが、昔からこの頃が暑さの盛りと言われていますが、そうかもしれませんね。熱中症が増えてくる時期ですので、水分・体調管理にお気をつけくださいね。

さて、昨日の24日は「祇園祭」の「後祭り」だったのですが、ご存じでしょうか?

「祇園祭の山鉾巡行って17日じゃなかった?」とお思いになった方もおられるかもしれません。
実は、およそ半世紀ぶりに伝統的な習わしを復活させたのだそうです。

(祇園祭ホームページより)

よくいただく質問をご紹介します。

(Q1)後祭とは?

(A1)祇園祭は疫病退散を祈願する八坂神社の神事です。
古来、神事の中心となる7月17日の神幸祭(しんこうさい)と7月24日の還幸祭(かんこうさい)にあわせて、17日に前祭の山鉾巡行、24日に後祭の山鉾巡行をすることが習わしになっていました。

(Q2)いま、後祭の山鉾巡行はどうしているのか?
(A2)昭和41年(1966年)から前祭の山鉾に続いて17日に巡行していましたが、平成26年(2014年)より24日に巡行することになりました。

(Q3)なぜ後祭を復活させるのか?
(A3)千年以上にわたって継承されてきた前祭・後祭の習わしを、後世に正しく伝えていくためです。

(Q4)前祭には歩行者天国の設定や露店は出店するのか?
(A4)前祭・宵山行事は7月14日〜16日に行われますが、14日は歩行者天国の設定および露店についても出店はありません。なお15日・16日は歩行者天国の設定や露店の出店があります。

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山鉾巡行を17日にまとめてするようになった理由には、「観光客の誘致」などの経済的圧力が大きかったとのことですが、もう一度本来の姿に戻そうとの決断は凄いなぁと感心してしまいます。

日本の医療も「経済的圧力」で変化せざるを得ませんが、「国民の健康と安心のため」という本来の姿を見失うのではないかと心配しております。気がついて元に戻そうとしても「後の祭り」とならなければよいのですが・・・・・・・


頭痛

本当に暑くて蒸し蒸ししますね。来週ぐらいには梅雨明けだそうですので、気温が高いのは仕方ないにしろ(夏ですから)、湿度が少しでも下がってくれるとありがたいですね。この時期、汗をかいても蒸発せず体温が下がりにくいので、熱中症にお気をつけください。

さて、最近当院を受診された30歳代半ばの方々が、受診の原因は不整脈や風邪など様々なのですが、問診で一様に「頭痛」があるといわれることが続いています。

以前のブログ「たかが肩こりされど肩こり(2)」でも簡単に書いたのですが、読んでおられない方のために引用しておきます。

『遠くが良く見える眼鏡やコンタクトレンズで近くを見ると裸眼で近くを見るときより、目に力を入れる必要があるのです。年齢が進んで目の調整力が落ちてくる(目に力が入れ難くなる)と遠近両用の眼鏡が必要になるのはこのためなのです。現代社会は情報機器などの発達により近くを見る機会が多いのですが、コンタクトレンズは眼鏡のように簡単に着け外しが出来ないので目に力が入ったまま長時間にわたり近くを見続けることになり、「眼精疲労」を誘発し慢性の「肩こり・頭痛」の原因となってしまうのです。』

丁度、目の調整力が落ちてくるのが30歳代半ばと考えられているので、受診された方が相継いで「頭痛」を訴えられたのも、それ程驚くことでは無いのかもしれませんね。

もちろん「頭痛」の原因は「眼精疲労」だけではありませんが、「頭痛」持ちのアラフォー世代の方々、一度受診されて、「眼精疲労」対策を行い、困りものの「頭痛」が改善しないか試してみませんか?

 

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デジタルとアナログ

最近やっと、ガラパゴス携帯電話(ガラケー)をスマートフォン(スマホ)に変えました。以前は、「携帯電話」と「手帳」それに「筆入れ」を持ち歩いていたのですが、「スマホ」が一つあれば事足りることが多いので、以前活躍していた三種の神器(?)は家でお留守番状態です。

デジタルはもともと「指で数を数える」という意味が基になっているので、「ひとつ、ふたつ、・・・」と誤差を切り捨てて、きれいな数字にする考え方なのです。以前はコンピュータが一度に扱える数字がそれ程大きくなかったため、誤差が大きくなり今ひとつだったのですが、最近はコンピュータの能力も上がり、スムーズに使えますね。

しかし殆どの場合はストレスが無いのですが、一寸したメモを取りたい場合の利便性は、アナログの紙に敵いませんね。

コストや利便性の面が強調され、多くのものがデジタル化されていくのは今の時代の流れですが、デジタル化するためには、何かを「切り捨てて」いることを忘れると思わぬしっぺ返しに合うかもしれません。(映画の題材になりそうですね。)

デジタルは電気製品に関係することだ思っておられる方が多いと思いますが、医療の世界における「症状」は「ある・ない(出る・出ない)」で表現されるまさに「デジタル」で語られる事が多いのです。

一般に「症状がない」時は「健康(正常)」で「症状がある」時は「病気(異常)」だと単純に考えがちなものです。確かに風邪などの急性疾患で、原因となるウィルス感染と症状が良く一致している場合はそうです。

しかし、生活習慣病のように「原因となる異常」と「症状の出現」が十数年も隔たっていたり、不整脈や目眩のように「原因となる異常」はあっても必ず起こるのではなく、ある「確率」で出現する様な疾患の場合には「デジタル」の考え方は当て嵌まりませんし、病気の理解の妨げになることはご理解いただけると思います。

「症状」についてはまだまだ書きたいことがあるのですが、長くなりそうなのでまたの機会に譲りたいと思います。


糖尿病で脳の構造が変化する?!

昨日は久しぶりにまとまった雨が降りました。でもまだまだ平年に比べて雨が少ないそうです。夏の水不足は困るので、少なくとも大阪の水瓶である琵琶湖には降ってもらいたいものです。

さて、ニューヨーク(ロイターヘルス)に衝撃的なニュースが出ていました。それは、

「糖尿病で脳の構造が変化する?!」

というものです。

Ⅰ型糖尿病で安定した血糖コントロールが出来ている36人(18歳〜65歳)に対して、脳容量を測定するためにMRIを施行したとのことです。

糖尿病性末梢神経障害(DPN)のある人は同年代の健常人と比べて、脳の辺縁系の白質といわれる部分が小さかったそうです。詳しく見ると一次体性感覚皮質、縁上回、帯状皮質の体積が特に減っていると報告されています。

これまで、糖尿病性末梢神経障害(DPN)は文字通り末梢神経の問題(手の痺れや、疼痛など)だと考えられてきたのですが、中枢の神経の集合体である脳にも変化が及んでいる可能性が示されたのです。もしかすると、この脳の変化が行動や心理に影響を与えるかもしれないのです。

今後、「糖尿病のどの段階で脳の変化が始まるのか?」「糖尿病を治療することにより予防可能なのか?」「Ⅰ型糖尿病だけでなく一般的なⅡ型糖尿病でも脳の変化が見られるのか?」など明らかにするべき疑問点は山積みです。

糖尿病が動脈硬化を引き起こして、脳梗塞や脳出血の原因になることは広く知られていますが、糖尿病が引き起こす脳構造の変化に関する知見は、現在ほとんどありません。(よくよく考えてみると、糖尿病性末梢神経障害(DPN)で末梢神経が障害されているのなら、神経の集まりである脳が影響を受けるのもそれ程驚くことでは無いのかもしれません。)

痛くも痒くも無いからと「糖尿病」を放置しておくと、脳の構造まで変化してしまうかもしれないのです。やはり「症状のない病気」は恐ろしいですね。

 

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