健康食品の機能表示

2015年度から、健康食品の「機能性表示」が解禁されるとの記事を読みました。どの様な形の「表示」が認められるかは、今後の議論によるのだそうですが、「大丈夫かなぁ」と少し不安がよぎります。

以前にあったことで覚えておられる方も多いと思いますが、テレビで「納豆が健康によい」と人気司会者が話すと、全国のスーパーから「納豆」が忽然と消えてしまうのです。中には、血糖値を下げるのに「納豆」が良いから納豆を食べるために、食べるご飯の量が増えてしまう本末転倒な状態に陥る人もいたのではないでしょうか?

というのも私が医者になりたての頃、腎臓の悪い方がテレビで見た「野菜スープ」が体に良いと毎日2リットルも作って飲んでいたそうです。腎臓の悪い方にとっては「水分の取りすぎ」と「カリウムの取りすぎ」は自殺行為に近いのですが、「野菜スープ」はまさに「カリウムたっぷりの温かい液体(水分)」だったのです。

もちろんその方はすぐに水分過多で入院になったのですが、高カリウムで心臓が止まらなかった事が幸いでした。退院時には、体重が15キロも減って別人の様になって帰って行かれました。退院の日に「もう野菜スープは飲みません」と言った時の笑顔が今でも忘れられません。

「健康に良い」といわれるものも、場合(その人の病態)によっては大変危険な物になる可能性があるのです。「○○は健康によい」と鵜呑みにせずに、「○○は△△だから◎◎して健康によい」とメカニズムまで理解しておく必要があるのです。

「素人にそんなことは判りません!」という声が聞こえてきそうですね。

そうです!!そのために我々が居るのです。是非、お気軽に健康相談にお越しください。

(注意書き)エビデンスの無いものについては、明確にお答えできない場合もあります。

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