インターフェロンフリーの肝炎治療

確実に秋の気配が近づいているこの頃ですが、夏の疲れと温度差で案外体調がすぐれない人も多いようです。お気をつけください。

さて私が研修医の頃に始まった肝炎のインターフェロン治療ですが、インターフェロンを注射すると発熱と全身の気怠さで続けられない方も数多くおられたのを覚えております。

その後インターフェロン製剤の改良も進み、最初の頃よりは脱落する人も少なくなったと聞いておりました。しかしインターフェロンの注射期間が24週から48週間と長く、副作用が出ても最初は我慢できるのですが、どうしても脱落する人があったようです。

今回承認された薬は、インターフェロンを使わない薬で、耐性ウィルスの問題はあるにしろ飲むだけで良いのが特徴です。

この薬が使えるかどうかは専門医の検査を受ける必要がありますが、24週間の経口服薬で終わるのは初期のインターフェロン治療に比べて隔世の感があります。

そんな感動に浸っているのも束の間、値段が二十数万円すると聞いてビックリ。初期のインターフェロン程ではないですが、それにしても高価な薬ですね。

当院では専門が違うこともあって、とても買えません。

 

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