「水素で走る」自動車

11月も後半に差し掛かって、寒くなってきましたね。最近ネットで見ましたが、羽布団の下に毛布を掛けるより、羽布団の上に毛布をかぶせた方が暖かくなることを知らない人が案外多いとのことです。羽布団の上に毛布、一度お試しあれ。

さて、来月トヨタ自動車から「水素で走る」自動車が発売されると発表がありました。水素を燃料とすると排出されるのは水(水蒸気)だけなので、究極のエコカーと呼ばれているそうです。

ハイブリッド車が一定の地位を占めてきている一方、電気自動車はまだ影が薄く、「水素で走る」車はまだまだ未来のことだと思っていたので、来月発売と聞いてビックリしました。

鋭い方は気付かれたと思いますが、先ほどから「水素で走る」自動車と書いているのには理由があります。実は水素を燃料として走る自動車は、大きく二つのタイプに分かれるのです。それは、

「水素自動車と燃料電池自動車」です。

「水素自動車」は水素を燃焼してエンジンを動かす方式の自動車で、今の自動車のガソリンを水素に置き換えたようなイメージです。

「燃料電池自動車」は電気自動車のバッテリー(リチウムバッテリーなど)を、水素から電気を作り出す燃料電池に置き換えたもので、モーターで自動車は動きます。

実は今回発売される「水素で走る」自動車は後者の「燃料電池自動車」なのですが、私はてっきり前者の「水素自動車」が発売されると思い込んでビックリしたのです。

同じ水素を燃料に走る自動車ですが、中身は全く別物なのです。

同じように医学の世界でも「血圧を下げる薬(降圧薬)」や「糖尿病薬」と十把一絡げにされており、それぞれの薬が、『二種類の「水素で走る」自動車』のように差異があることを意識されていない方が、案外多いのではないでしょうか。

御自身の飲まれている薬が、どんな原理で作用しているか興味ありませんか?

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