絵画とテレビと薬

もう一月も半ば過ぎですね。風邪やインフルエンザが流行っていますが、皆さんは大丈夫ですか?

今週はじめの連休を利用して、阿倍野ハルカス美術館で行われていた「新印象派展」を見に行ってきました。一般に、絵の具の色を混ぜていくと鮮やかさがどんどんと落ちてしまうことが知られています。100年ほど前の「新印象派」の巨匠達は、色をパレットの上で混ぜずに、原色のままキャンバスの上に載せていき見る人の網膜の上で望む色を作り出すことに成功したそうです。

近づいてみると原色の点々が乱舞していて何が書いてあるか解らないのですが、少し離れると人物や風景が生き生きと浮かび上がってくるのは何とも不思議です。

そんな絵画を見ながら、最先端技術を応用したテレビの事を思い出しました。それは「量子ドットテレビ」と呼ばれるものです。原理は・・・・・ググってみると、

『大きさが一様にそろった量子ドットを用意すれば、スペクトルのピークの鋭い、色純度の高い発光が得られます。これによって、ディスプレーの色再現性の向上や低消費電力化が実現可能になっています。』
量子ドットが純粋な色を出すので、テレビの色表現が向上するのは「新印象派」の考えと相通じる所があり、100年間のタイムスリップをした感じです。

よくよく考えてみると薬の世界でも同じ様なことがあるのを思い出しました。ある種の薬には「光学異性体」といわれる瓜二つの双子が居るのですが、効果が少ない方の「光学異性体」を取り除くと、副作用の少ない効果の強い薬になることがあるのです。

『効果のピークが鋭い副作用の少ない薬』になるのは「新印象派」や「量子ドットテレビ」の考え方とよく似ていると思いませんか?

 

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