先週辺りから、風邪やインフルエンザで受診される方が増えています。皆様も感染予防にお気をつけ下さいね。
さて、今回は米国糖尿病学会(ADA)が先月発表したガイドラインの話です。
糖尿病のガイドラインの特徴として、治療に際して血糖値だけではなく、血圧や脂質の目標値が決められていることが挙げられます。心血管疾患予防の観点から、糖尿病だけでなく他の生活習慣異常を改善する事が大切だというわけです。
今回のガイドラインの改訂では血圧に脂質に関しては目標値を目指した治療ではなく、それぞれの心血管リスクに基づいた治療方針に変えられています。
「心血管疾患を有する全糖尿病患者において、生活習慣の是正に高強度のスタチン療法を加えるべき(グレードA)」
「40−75歳で他に心血管疾患の危険因子のない糖尿病患者では、中強度のスタチン療法と生活習慣の是正を考慮(グレードA)」
細かい文言は、まだ原文で読んでいませんが、実質全ての糖尿病患者にスタチン療法を推奨した内容になっているようです。
(グレードA)は、大規模研究からきちんとしたエビデンスが出されており、信頼度が非常に高い事を示しています。
医学も日々進化していますね。
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