大人の感冒症状に要注意!

寒暖の差が広がり、風邪で受診される大人の方が増えています。多くの方は普通の風邪なのですが、中に子供がよくかかることで知られている、溶連菌感染症やリンゴ病に大人が罹患していることもあり注意が必要です。

溶連菌感染症になると、のどの痛み、発熱、イチゴ舌(舌に発疹が出てイチゴのようになる)、全身倦怠感、嘔吐、手足に発疹が出たり、発熱や発疹が治まってから手足の皮がむけたりすることがあります。大人がかかると、症状が強く出ることもあり、注意が必要です。

一般の風邪とは異なり、溶連菌感染症では1週間から10日間の抗生物質の投薬がなされます。自覚症状がなくなったからいって抗生物質を飲むのをやめてしまうと、リウマチ熱や急性糸球体腎炎といった合併症になる恐れがあります。

リンゴ病はパルボウィルス感染症で、子どもでは初めにリンゴのような赤いほほになることから名付けられました。大人の場合頬の赤みは目立ちませんが、体にレース様の赤い斑点がでて、手首や指、膝や腰の痛みが強くなり、ひどいと手の指が曲がりにくくなったり、階段の昇降にも不自由を感じることもあります。

リンゴ病のいろいろな症状は長いと3,4週間も良くなったり、悪くなったりすることがあるため、他の悪い病気と心配される方が多いようですが、時間はかかっても自然に治癒するので心配は要らないようです。

溶連菌感染症もリンゴ病も大流行の兆しがあるようです。お子さんが罹患している方はうつる可能性がありますので、おかしいなぁと思ったら是非受診して下さいね。

 

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