インフルエンザ予防接種 する? しない?

当院でもインフルエンザの予防接種が始まっていますが、「今回は値段も上がったのでインフルエンザ予防接種を控える人がけっこういる。」との話を耳にしました。

確かに予防接種をしたからといってインフルエンザに罹患しないわけでもないし、摂取しなかったからといって必ず罹患するわけでもありません。

「どうしようか?」と悩んでおられる方に、さらに悩ましい研究結果が米国でなされましたので、書いてみます。

有名な医学雑誌JAMAの10月5日オンライン版で報告されたのですが、「インフルエンザ関連肺炎による入院は、ワクチンの未接種の人が多い。」というのです。

インフルエンザ関連肺炎は、インフルエンザと関係のない病原菌が関係する二次性(もしくは混合)肺炎を含んでおり、ワクチンの効果が限定的で効果があるかどうか明らかではなかったのです。

今回、全米4地域8病院で行われた研究では、インフルエンザ予防接種を受けた人は受けなかった人より、肺炎による入院が57%も低くかったそうです。

インフルエンザ関連肺炎はそうそう罹るものではありませんが、「風邪は万病の元」の言葉通りインフルエンザは大病の原因になっているやもしれませんね。

この文章を読んで予防接種をしようと思った方、近医にご相談してみてください。






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