ピロリ菌感染5000年前から

昨日から冬らしい冷え込みが続いていますね。寒くなると湿度が下がるものですが、医院でも加湿器がフル回転状態です。乾燥は風邪に罹りやすくし、症状を悪化させる原因の一つです。お気配りいただけると幸いです。

さて近年色々と騒がれている「ピロリ菌」ですが、人類は5000年前から感染している事が解ったそうです。

実はアルプスの氷河の中で冷凍保存されていた古代人(通称「アイスマン」)の胃から「ピロリ菌」のDNAが検出されたのです。胃の粘膜細胞は残っていませんでしたが、胃炎の時にみられる炎症性蛋白質も検出されており、古代人「アイスマン」は胃炎に苦しんでいた可能性があるそうです。

このことだけでも結構驚いたのですが、困り者のピロリ菌が5000年前の古代人から発見されたことで、アフリカから始まったと考えられている現代人類の広がりがどの様に全世界に及んだのかを知る鍵になるそうです。

胃癌の原因になるからと、「除菌、除菌」とすっかり悪者になってしまったピロリ菌ですが、意外なところで役に立つのだなぁと感心しました。恐るべきピロリ菌!!

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