がん検診が「陽性」だったら

先週は、休日でブログも休みでしたので2週間ぶりのお目見えです。連休の疲れで午前中からあくびの連発してませんか?

さて、今回はがん検診で「陽性」と判定された場合について書いてみたいと思います。

多くの人の場合、がん検診で「陽性」(癌の疑いあり)と診断されると多くの人は「自分は癌なんだ」と理解すると思いますが、がん検診で「陽性」と診断された人の中で「癌でない人」がどれ位含まれているのかご存じですか?

単にがん検診で「陽性」が出た場合では、癌が存在しない(!)確率はおおよそ99%になります。(詰まり癌がある確率はたったの1%なのです。)

「でもがん検診の感度が70−90%じゃないんですか?」との声が聞こえてきそうですね。

実はがん検診で「陽性」と判定される場合には二通りあるのです。

①実際に癌があって、健診で「陽性」とされる場合。
②実際に癌は無くて、健診で「陽性」とされる場合。

健診で70−90%と言われているのは①の場合のみを考えた時の数字なのです。①の場合何らかの症状や変化があることが多いので、そのような物があれば要注意です。

しかし、がん検診で「陽性」と判定される人の多くが②の場合になります。実際に胃癌のレントゲン検査では、①782人 ②39,953人の割合です。(胃癌の検診は比較的感度が高いといわれています。)

さらに、癌があるのにがん検診で「陰性」とされる場合もあり、がん検診は受ければ白黒ハッキリする類のものでは無いのです。

何か体調異常があった場合に、放置せず受診をすることが大切なのです。

 

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