8割以上が健診で『異常』

40歳以上のサラリーマンで、健診で主要な4項目で全て「基準範囲内」の人はたったの17%しかいなかったと、健康保険組合連合会(健保連)の調査でわかったそうです。受診者の半数に、治療が必要なレベルの異常が見付かっているそうです。

「健康な人」が「たった17%」と聞くと衝撃的なのですが、少し見方を変えてみると「成る程」とそのような結果になった理由が腑に落ちました。(よろしければ電卓片手に検証してみてください。)

まず健診受診者の半数が治療が必要なレベルの異常があると考えると、残りの人は50%になります。そして、各々の検査で検査で健康な人の90%が合格すると考えると、4項目のテストで全て「基準範囲内」に入る人の確率は・・・・・・(血圧2項目、脂質の検査が3項目、肝機能が3項目あるので全体で9項目と考えて)

0.5(50%) × 0.9(90%)を9回掛ける = 0.194(19.4%)

何だか近い数字が出ましたね。皆さんは、如何思われますか?「40歳以上のサラリーマンで健康な人は17%しかいない」と思ってしまうと数字のマジックに踊らされるのかもしれません。

この調査結果で本当に注目すべきは「17%」の方ではなく、「半数(50%)」の人が治療が必要なレベルの異常がある事実です。それ程多くの人が定期的に医療機関を受診してるとは到底思えないので、検査異常を心配しながら過ごしておれるのではないかと心配になりました。

医療機関の敷居は高いように思えますが、世の中怖い先生ばかりでありませんので、気楽に近くの「医院」を受診してみて下さい。「案ずるより生むが易し」ですよ。

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