VHSとPC-98と医薬品

本日のニュースで、ビデオ再生機(VHS)の生産が終了すると言っていました。皆さんの家にもまだ、昔に録画したテレビ番組や大きなカメラを肩に載せて撮影した家族の動画が入った、VHSのビデオテープがひっそりと埃をかぶっていませんか?

ビデオ再生機の生産が終了すると、ビデオテープを再生する方法が世の中から消えてしまって、テープに記録された情報が読み出せなくなってしまうのです。何だか寂しい感じがしますね。

コンピュータの世界でも同じ様なことが起こったのですが、こちらは「寂しい」と感傷的になるだけでは済まされない問題を含んでいたのです。

現在ウィンドウズマシーン(機)と呼ばれているコンピュータの前に、PC-98の愛称で呼ばれるコンピュータがあったのです。当時圧倒的シェアを誇っていたのですが、ウィンドウズマシーンの先駆けであるDOS/V互換機の登場により、徐々に衰退し2010年にはサポート終了となってしまいました。

困ったのが、PC-98を生産ラインの制御に使っていた工場で、環境を現在のウィンドウズマシーンに切り替えるには多大なコストがかかることからPC-98を使い続けているそうです。

ところが機械は壊れるもので、PC-98が不調になれば生産ラインが止まってしまい仕事にならないそうです。現在、中古市場や修理サービスで何とか繋いでいるものの、この先の展望は開けないとのことです。

実は、上記のような話と医療は全く無縁では無いのです。最近医学の世界でも驚きの発表がありました。特許の切れた医薬品を他社に売ってしまうと言うのです。

薬の販売は続けられるのですが、開発時の知見や発売後の有用な知識が引き継がれなくなるのでは?と心配になりました。(経済的理由を優先させているのでは・・・・・・?)

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