月別アーカイブ: 2016年8月

バグパイプ内の菌が原因で死亡?

驚きのニュースがネットに載っていました。イギリスでの事だそうですが、伝統的な楽器であるバグパイプを演奏していた男性が、過敏性肺炎で亡くなったそうです。肺疾患の原因が、バグパイプ内の菌だというのです。

「そんな危険な菌がバグパイプの中で繁殖するのなら、今までどうして問題にならなかったのかしらん?」と考えながら記事を読み進めました。

亡くなった61歳の男性は毎日バグパイプを吹いていたそうですが「7年間にわたり乾性のせきと息苦しさに悩まされていた。」のだそうです。つまり菌自体に強力な毒性があるわけではなく、長期のアレルギー反応の結果として、肺が悪くなってしまい不幸な結果になったのです。

当然のように身近にあり毎日吹いているバグパイプが、体調不良の根本である事を想定することは大変難しいと思います。

不整脈などの原因が分からず、不安を抱えて居られる方がいますが、身近で意外なものが原因になっているかもしれません。あなたにとっての「バグパイプ」どこかに潜んでいませんか?
(疲れ目や肩こりなど、一見不整脈と関係無さそうなものが症状に大きく影響していることもありますよ。)

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がん光治療

先週はお盆で本ブログも休みでしたが、皆さんいかがお過ごしでしたか?
まだまだ暑い日が続いていますが、体調管理をして乗り切りましょう。

さて、がん細胞を免疫の攻撃から守っている仕組みを壊し、がんを治す動物実験に成功したとの報告がなされたので、今回はそれについて書いてみたいと思います。

がん細胞は周囲に「抑制性T細胞」を集め免疫を弱めることにより、生体で増殖し続けるのだそうです。そこで小林久隆・米国立衛生研究所(NIH)主任研究員らの研究チームは、「抑制性T細胞」に結合する抗体に近赤外線に反応する物質を付け、がんを発生させたマウスに注射した後近赤外線を当てる実験をしました。

光を当てた10分後から化学反応により「抑制性T細胞」が大幅に減少し、がん細胞への免疫細胞攻撃が始まったため、約1日でがんが消滅したというのです。(すごいですね。)

さらに驚いたことには、一匹のネズミに複数箇所のがんを発症させた場合、どれか一カ所に光を当てると他のがんも縮小するというのです。がんを異物として認識したリンパ球が血流に乗って全身のがん細胞を攻撃しているのでしょう。

全身の「抑制性T細胞」を破壊してしまうと、「自己免疫反応」がおきてしまい障害が起こる可能性があるので、がん細胞の周りの「抑制性T細胞」だけを破壊する今回の方法は他の臓器をリンパ球が攻撃せず「自己免疫反応」を起こしにくい特徴があるのです。

また、光を当てた部分だけでなく全身でがんに対する免疫を活性化できるので、転移先のがん細胞を効率的に破壊できるようになるかもしれません。

医療は治る手助けをしますが、最後に頼るべきは自分の免疫力(生命力)!! ですね。

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お好み焼き定食

先日気になるニュースを見て、大学で研究していた頃のことを思い出しました。

九州出身の大学院生M君が大阪に来て一番違和感があるのは「お好み焼き定食」であるというのです。M君曰く、「お好み焼き」も「定食のご飯」も主食でおかずがないというのです。(漫才ではありませんが、焼きめしをおかずにご飯を食べている感じに近いとの事でした。)

突っ込みを入れられると何とか返してしまうのが関西人。

私  「じゃ、お好み焼き定食でお好み焼きに『ご飯と味噌汁』じゃなくて、何を付けるん?」

M君 「お好み焼きを定食にすること自体・・・・・・・」

私  「定食と言えばご飯と味噌汁だよね。(合点!!)」

医学実験の合間の一コマでした。

長い間すっかり忘れていたのですが、『<大阪の食文化>粉もん+ごはん「控えて」 府が警鐘』とのニュースを先日見付け、ふと記憶が甦ってきました。内容を読んでみると「大阪ではよく見られる食習慣で否定はしないが、太っている人は回数を減らすなど工夫してほしい」との記述が・・・・・・

「M君、茶化してゴメンね」と後悔の気持と、<大阪の食文化>で特殊なんだとの驚きに包まれたのは言うまでもありません。

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