月別アーカイブ: 2016年11月

感染性胃腸炎

本格的な寒さが到来したのか、東京都心でも雪が積もったそうです。大阪市内も、花壇などにうっすらと雪化粧が見られました。

さて、感染性胃腸炎が猛威を振るっているようです。大阪市内の小学校でも学級閉鎖が出たり、家族そろって胃腸炎になってしまったりしています。

時々胃腸炎で来られた方が「ロタですか?」「ノロですか?」とお聞きになることがあります。感染性の胃腸炎に変わりがないのに何故?と思っていたのですが、家族にうつすのを心配されての質問だったのです。

確かにロタウィルスやノロウィルスは乳幼児や高齢者が感染すると症状が重くなることがありますが、手洗いなどを徹底する感染性胃腸炎の一般的な予防策以上に効率的な方法は無いのが現状です。

また治療法も一般的な感染性胃腸炎と変わりが無いので、「ロタだろうか?ノロだろうか?」と思い悩むより、下痢の状態やしっかりと水分が取れているかを診ることが大切です。

これからインフルエンザの流行時期でもありますので、手洗い・うがいを励行してくださいね。

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遺伝子改変技術

最近メッキリ寒くなって、本格的な冬がヒタヒタと近づいてくる気配を感じますね。

さて「遺伝子改変技術」が急激に発展した結果、世界の至る所で臨床応用され始めているようです。2013年に確立された「CRISPR-Cas9」 技術はゲノム配列の任意の場所を削除、置換、挿入することができる新しい遺伝子改変技術です。

今年4月に中国で、人間の胚にこの技術を応用して遺伝子改変が行われ(半数が失敗)、倫理的な問題で科学界に大きな波紋を起こしました。

今回は、アメリカで遺伝子編集によりT細胞を改変し遺伝性の3種類のガン細胞を攻撃する能力をT細胞に付与する研究が認可されそうだとのニュースがありました。

遺伝子改変技術はヒトの設計図である遺伝を書き換えるもので、医療を劇的に進歩させる可能性を秘めていることは否定しません。この素晴らしい可能性に魅入られて、金銭や名誉欲のために藁にもすがる思いの患者さんを蔑ろにする研究者や組織が出現してしまわないかと心配になります。

折しも「姫路城にまたドローンが衝突」という報道が飛び込んでくる中、人間は「どの様な結果を招こうが、出来ることをやってしまう」衝動を持っていると改めて感じました。

道具に善悪はなく、その道具を使うヒトの心にこそ天使と悪魔は潜んでいるのかもしれませんね。

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アメリカ大統領選挙

今日は少し暖かいようですね。朝すんなりと布団からでることが出来ました。

さてアメリカの大統領選挙が終わりましたが、大方の予想を覆してトランプさんが大統領に選ばれました。既存の政治に対する猛烈な不信任の結果だと思うのですが、アメリカ国民も思い切った手を打ってきたなぁとビックリするやら感心するやら・・・・世界を巻き込んだ巨大な賭けに出たのです。

立場が人を作る面も大きいので、偉大なビジネスマン大統領になって貰いたいものです。

今回のアメリカ大統領選挙を思い返すにつれ、今後の日本医療の行方に心配が募ります。国民皆保険などの素晴らしい制度で、海外の王族も受けられないような高度な医療を受けられる恩恵を国民全体が享受しているのです。

しかし近年高齢化と経済の悪化により、医療・介護の負担が急激に増大しているのは間違いないことです。そんな状況を気にせずに医者は自分勝手に振る舞っているような、雰囲気が醸し出されてしまっています。(多くの医師は最高の医療をしたいと思っているだけだと思うのですが・・・・)

このまま国民の不満が増大すると、アメリカ大統領選挙のように既存の医療に対する不満が爆発して、医療の世界にまで「格差」が持ち込まれる結果になるやもしれません。

既存の医療と国民は、今回の大統領選挙のような劇薬を使わずに和解できるのでしょうか。

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喫煙で遺伝子変異増加

メッキリ寒くなりましたね。本日は休日明けなので月曜日のような気がして、ブログを書いているのが変な気分です。

さて、日米英韓の研究チームが全世界5000人の癌患者の遺伝子データを解析し、タバコを多く・長く吸った人ほど遺伝子に突然変異が起きていると発表しました。

17種類のがん患者5243人を対象に調べたところ、様々な癌で遺伝子の突然変異が喫煙者で多く、最も多い肺癌では毎日20本を1年間吸うと約150個の突然変異が蓄積するとのことです。

通常、遺伝子の突然変異は自然に修復されるため、大量に蓄積することはないそうなので、タバコを吸い続けるのは恐ろしいことですね。

今回は、癌に焦点を当てての研究でしたが、循環器に関係の深い動脈硬化(生活習慣病)とタバコの関係はよく知られていますので、遺伝子を調べると大量の突然変異が・・・・・・・・

あるやもしれません。

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