遺伝子改変技術

最近メッキリ寒くなって、本格的な冬がヒタヒタと近づいてくる気配を感じますね。

さて「遺伝子改変技術」が急激に発展した結果、世界の至る所で臨床応用され始めているようです。2013年に確立された「CRISPR-Cas9」 技術はゲノム配列の任意の場所を削除、置換、挿入することができる新しい遺伝子改変技術です。

今年4月に中国で、人間の胚にこの技術を応用して遺伝子改変が行われ(半数が失敗)、倫理的な問題で科学界に大きな波紋を起こしました。

今回は、アメリカで遺伝子編集によりT細胞を改変し遺伝性の3種類のガン細胞を攻撃する能力をT細胞に付与する研究が認可されそうだとのニュースがありました。

遺伝子改変技術はヒトの設計図である遺伝を書き換えるもので、医療を劇的に進歩させる可能性を秘めていることは否定しません。この素晴らしい可能性に魅入られて、金銭や名誉欲のために藁にもすがる思いの患者さんを蔑ろにする研究者や組織が出現してしまわないかと心配になります。

折しも「姫路城にまたドローンが衝突」という報道が飛び込んでくる中、人間は「どの様な結果を招こうが、出来ることをやってしまう」衝動を持っていると改めて感じました。

道具に善悪はなく、その道具を使うヒトの心にこそ天使と悪魔は潜んでいるのかもしれませんね。

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