月別アーカイブ: 2017年3月

幸せな未来は「ゲーム」が創る

全国各地で桜の開花宣言が聞こえてきています。大阪城の桜の蕾も緩んでいるので、そろそろ宣言が聞けることでしょう。

さて今回のブログは「ゲーム」の話についてです。

題名にもある『幸せな未来は「ゲーム」が創る 』ですが、以前に読んだ本の題名なのです。内容としては、「高度に複雑化して仕事などのやり甲斐や手応えを感じることができない現代の社会システムに「ゲーム」の要素を加えることで、人に優しい社会になれる。」とのことでした。

しばらく忘れていたのですが、先日ネットで面白い記事が配信されていて不意に思い出したのです。きっかけとなった記事は、

「心の傷に起因するPTSD、「テトリス」で予防できる可能性」

というものです。

トラウマとなる出来事が起こって脳に記憶が定着する前の早い時期にテトリスをすると、悪い記憶が蘇るフラッシュバックが62%も減ったとのことです。(2日後にはほぼ0になったとのことです。)

まだまだ検討した人数も少なく、確実ではないそうですが興味深いですね。

現実が「ゲーム」に負けてしまう・・・・・・・・・

そういえば『幸せな未来は「ゲーム」が創る 』の原作題名は「REALITY IS BROKEN (現実は壊れている。)」でしたね。(なんだか意味深です。)

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木製キーボード

当医院を受診されたことのある方はご存知かもしれませんが、診察時にカルテ記入をしているキーボードが木製のキーボードなのです。

なんだか無機質に感じられるコンピュータと、自然を感じさせる木製キーボードとの対比が面白く感じています。ほとんど趣味の世界なのですが、時々「珍しいですね」とお声がけいただけることに気を良くして、これまで使っていた普通のキーボードに木製のカバーを掛けるタイプに飽き足らなくなり、本格的な木製キーボードを探し始めました。

色々と探し回ったのですが、量産されているほとんどの木製(竹製)キーボードはWindows仕様で医院で使っているマックに対応するものは、なななんと、9万円オーバー! しかも売り切れ!!

趣味の範囲を超えているので諦めかけたところネットで、リーズナブルな値段の思っていたような木製キーボードに出会いました。すぐに購入しようと思ったのですが、注文先がフランスで諦めておりました。

ところが1年ぶりにネットで見てみると、木製キーボードを販売しているフランスのホームページが日本語対応し、さらに魅力的な新型のが発表されており、気がついたらマウスをクリックしていました。

実はこのブログは昨日届いた新しい木製キーボードで入力しています。まだ慣れていませんが、徐々に手に馴染んでくるのではないかと期待しています。

よろしければ医院長ご自慢のキーボードを見に来られませんか?

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瞬間接着剤

今年はなんだか気温の変動が激しいような気がしてなりません。当院ではインフルエンザではなく普通の風邪や胃腸炎で来院される方が多いですね。

さて今回は、誰もが一度はお世話になったことがあると思われる「瞬間接着剤」の話です。

ネットで話題になっているのでご存知の方も多いと思いますが、軍手などをして瞬間接着剤を使うと危険なのだそうです。(普通にやってしまいそうですね。)

瞬間接着剤は空気に触れると薬液が「化学反応」を起こして固まるのですが、軍手などの繊維に吸着されると、薬液の表面積が増大して急激な「化学反応」が起こってしまうのです。その結果短時間に大量の熱が発生し、100℃に達することもあるそうです。

瞬間接着剤は直接手につくと厄介なので、手袋などをして使用したくなるのですが、その場合軍手などの染み込みやすい素材は避け、ポリエチレン製の手袋などを使用する必要があります。

身近に潜む危険(以前は塩素系の薬液と酸性の薬液を何気なく混ぜてしまうと塩素ガスが発生して健康被害が出たことがありましたね。)にお気をつけくださいね。

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ペンギンのスネ

気温の変化が大きく、風邪気味の方が多く受診に来られています。体調管理、お気をつけください。

さて、今回はガラパゴスペンギンの珍しい生態が判明したとそうです。このペンギンは、子供が巣立った後も親の近くに止まり、食べ物をねだるのだそうです。

この事実を発表したワシントン大学の生物学者P・ディー・ボースマ氏によると、「人間でも子供が自立した後、経済的余裕があれば親が生活費を援助してやることもあるでしょう。ペンギンの親も、基本的に同じことをしているのです。」と説明ます。

このことは気候変動の影響を受けやすく厳しい食糧事情のガラパゴスで生き残るために身につけた習性では無いかとボースマ氏は話しています。

「人間と同じようにガラパゴスペンギンも親のスネをかじっているのだなぁ」と感心していたのですが・・・・・・・・・・

可愛らしくチョコチョコ歩くペンギンの「スネ」って一体全体どこなんだろうと、気になってしまうのは医者の悪い癖ですかね。

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ひな祭り

今日は3月3日、言わずと知れた「ひな祭り」ですね。「ひな祭り」といえばお雛様を飾って、ちらし寿司やハマグリのお吸い物を食べるのが一般的ですよね。古式ゆかしい宮中を摸した、雛人形は平安時代から変わらない様な気がするのですが、現在の様式になったのは江戸時代のことだそうです。

元々は、5節句(季節の区切り)の一つである「上巳の節句」に草や藁で作った人形を川に流して、厄払いをしていたそうです。その人形と貴族の子供達が「ひいな遊び」で遊んでいた人形が結びついて、子供の健やかな成長を祈る「流し雛」になったのだそうです。

「大切な雛人形を流してしまうなんて…」と驚かれた方も多いと思いますが、その頃の人形は今の雛人形と比べて、ごくシンプルなものだったそうです。

江戸時代に入って人形作りの技術が向上すると、雛人形は川に流されず家の中で代々飾られる様になり、現在の形になったそうです。(ひな祭りの日付も江戸幕府が3月3日に固定したのだそうです。)

実は、私の専門分野である循環器の世界でも同じ様なことがあるのです。それは、急性心筋梗塞の患者さんを救命する時に血管内に挿入するカテーテル(長い管)についてなのです。

一九二九年に国家試験に合格したばかりの研修医ヴェルナー・フォルスマンが、患者さんに使われる尿管カテーテル(尿採取用の管)を自分の血管内に挿入して(もちろん新品ですよ)、それまでできなかった心臓に直接薬剤を注入する治療の原理を確立しました。

のちに彼は、ノーベル医学生理学賞を受賞するのですが、心臓カテーテルは元々尿管カテーテルだったのです!!

「ひな祭り」の話も興味深いですが、カテーテルの話もすごいと思いませんか?

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