月別アーカイブ: 2017年6月

お酒と痛風

昨夜からの雨と蒸し暑さで、梅雨本番といった感じですね。

さて、防衛医大などのチームが、飲酒と痛風の関係について面白い研究結果を発表しました。

「面白いって?ビールとか飲酒をすると尿酸が上がって痛風になりやすくなるのは常識では?」
と思われた方も多いと思います。

それはその通りなのですが、アルコールを分解する酵素の違いにより、痛風になり易さが違うというのです。アルコールに強い遺伝子を持っている人は、そうでない人と比べて、2.27倍痛風になりやすかったそうです。

「それって、お酒に強いから飲む量が増えているのではないの?」との疑問が聞こえてきそうですね。

実は飲酒習慣のない人で、この遺伝子と痛風の関係を調べてみると・・・・・・アルコールに強い遺伝子を持っていると、1.93倍痛風になりやすかったそうです。

お酒を飲まなくても痛風になりやすいとは不思議な気もしますね。アルコールに強い家系の方、酒豪でなくても尿酸値のチェックをした方がいいかもしれませんよ!

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困ったことが本当は・・・・・

「ジトジトとした日本の梅雨」と言われますが、今年は大雨と上天気のせめぎ合いのような移変りですね。例年と違う天気のために、新幹線が止まったり川が氾濫したり大変ですね。

さて今回は動物の話からです。

以前から「リスは自分が埋めた木の実の2割しか覚えておらず、忘れられた8割の木の実が発芽して森を維持している。」という話は知っていたのですが、最近面白い研究発表がなされました。

アフリカの草食動物ヌーはタンザニアとケニアの間を大移動するのですが、国境にあるマラ川を渡る時に川に流され毎年6000頭が溺死しているそうです。かわいそうにと思うのですが、溺死したヌーの体は、河川の重要な栄養源になっていることが明らかになったというのです。

医学の世界でも、厄介な痛みや発熱、不整脈などの症状が実は体の不調を早期に教えてくれる大事な役割を担っていることが多いのです。ですから安易に薬で症状をとってしまうのは良い治療とは決して言えないのです。

つらい症状を歯を食いしばって我慢する必要はないのですが、症状が出るかもしれないとの不安から薬を飲み続けて症状を消してしまい、自分の状態がわからなくなってしまうのは困ったものなのです。「症状がなくて、病気もない」状態が理想ですが、「症状がなくて、病気がある」状態は病気がし悪化しても気付かないため大変危険なのです。

病院に行こうと思わせてくれたあなたの「症状」もう少し大切にしてあげてくださいね。

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女性の痛風

毎度のことですが、大阪では梅雨入りすると雨が降りませんね。(沖縄では豪雨のようですが・・・)

さて、今回は男性の病気と思われてきた「痛風」についての話題です。

「痛風」といえば、「風があたるだけで痛い」ものだそうですが、昔から中高年男性の病気と思われてきました。しかしここ30年で女性の痛風が4倍にも増加しているようです。

(引用ここから)

「結婚後も外に働きに出る人が増えたことにより、仕事でのストレスや、ライフスタイル自体の変化、さらに食生活の欧米化など、女性をとりまく社会環境は大きく変わりました。それとともに、10~20年ほど前から、おもに男性がかかると思われていた病気になる女性が増えています」

(引用ここまで)

多くの場合足の親指の付け根が腫れ上がる痛風発作ですが、男性の病気だと思っていると予防ができなかったり治療が遅れたりします。

症状に思い当たるふしがあったり、血液検査で尿酸値が高めの方はお気をつけあそばせ。

(もちろん、男性はもっと気をつけてくださいね。)

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「湿邪」

大阪も梅雨入りし、すっきりしない天気が続いています。今日は南の高気圧から、暖かく湿った空気が流れ込み、湿度と温度の高い日になるようです。

この時期から気をつけておかなければいけない状態に「熱中症」があります。

(以前の記事をご参照ください。)
http://ddmap.jp/interview/naika/20110701_1i/
http://ddmap.jp/interview/naika/20110701_2i/

実は、東洋医学においても熱中症と似た概念があり「湿邪」と言います。

「湿邪」とは、体に溜まった余分な水分により様々な体の不調を訴える病態です。体のだるさ・むくみ・眠気・食欲不振など、熱中症と夏バテに共通の症状が並んでいます。

予防としては、「体を冷やさないこと」「体温を上げて新陳代謝を高めること」と言われており、これも西洋医学・東洋医学で共通ですね。

クーラーや除湿による適度の空調や半身浴などで「湿邪」の予防をして、体を労わってくださいね。

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喫煙で700万人が1年間に死亡 ?

昨夜の大阪は突風と食洗機なみの降雨で、家全体が震えているように感じました。皆さんは大丈夫でしたか?

さて、5月31日は世界禁煙デーだったのですが、ご存知でしたか?最近は「〇〇デー」が増えすぎてどれもPR不足のような気がしているのは私だけでしょうか?

件の世界禁煙デーに合わせてWHO(世界保健機関)は、毎年700万人以上が喫煙やタバコ類の使用で命を落としていると発表しました。さらに驚きのは、2001年頃の400万人と比較して、急増しているというのです。

特に禁煙意識の高くない途上国で急増しており、2030年までにはタバコによる死亡の80%が途上国で発生すると予測しています。

WHOの報告書によると、たばこ業界は規制の厳しくなった先進国を避け、開発途上国をますます新しい市場として注力しているのが、この問題を深刻にしているというのです。

このことが途上国の医療コストを増大させ、食料生産やインフラ整備に使われるべきお金が消えていく状態に陥る原因となっているのは、本当に困ったものです。

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