月別アーカイブ: 2017年8月

市大ストレッチ

8月も最終日ですが、まだまだ暑いですね。予報によると9月半ばまで暑いそうで・・・・・
困ったものです。

さて今回は以前からこのブログでも取り上げている、「眼精疲労・肩こり」に関する話題です。

これまで患者さんに、肩の動きを説明する方法をあれこれと工夫していたのですが、なかなか上手に伝えられずに苦労しておりました。先日、ネットサーフィンをしていますと「市大ストレッチ」というワードに出くわしました。

大阪市立大学で開発されたストレッチなのですが、簡単な動きで肩や背中のストレッチができるので、長々と理論を説明しなくてもすぐにできてしまいます。(百聞は一見に如かずですね。)

耳鳴・肩こり・頭痛・胸痛・眼精疲労のある方は一度試してみませんか?

「市大ストレッチ」動画URL https://youtu.be/mK-Sn3LvXPU

もちろん当院を受診いただいても・・・・・・・・

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寝室の明るさとうつ病

8月も終わりだというのに暑いですね。昨日は全国152地点で猛暑日となり、今夏一番の暑さになったそうです。まだまだ熱中症の危険が続きますので、こまめの水分補給を心がけてください。

さて奈良県立医大の研究チームが世界でも珍しい研究結果を発表しました。

(引用)

奈良県明日香村や香芝市などに住む60歳以上の男女863人の協力を得て、2010年から14年にかけて寝室にセンサーを設置。寝床に入ってから出るまでの明るさを計測した。健康などに関する質問にもこたえてもらい、その後の経過を2年間ほど追った。

(ここまで)

平均0.4ルクスの寝室が「暗め」グループと平均12.4ルクスの「明るめ」グループで、他の発症要因を調整しても約1.9倍「明るめ」グループでうつ病の発症が多かったとのことです。

寝室が「明るい」と眠りの質が悪くなり、睡眠覚醒リズムの乱れが起こり、心の不調につながっているのではないかと結論付けています。

やっぱり眠りの質は大切ですよね。「たかが睡眠、されど睡眠」ですね。

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ピーナツアレルギー

東日本は涼しいのに、大阪は暑さが続いていますね。

さて、今回はオーストラリアの研究者チームがピーナツアレルギーを改善する可能性のある治療法を見つけたと発表した話です。

メルボルンの小児医療研究所マードック・チルドレンズ・リサーチ・インスティチュートはピーナツアレルギーのある子供達に、1年半の間乳酸菌の一種「ラクトバチルス・ラムノサス」と少量のピーナツを徐々に量を増やしながら食べてもらったそうです。

その結果、82%の子供がピーナツ耐性になり、耐性を獲得した子供の8割が4年後でも問題なくピーナツを食べれるとのことです。

ピーナツアレルギーは、死に至るアナフィラキシーショックを引き起こす恐れがあり、アレルギーのある子供には朗報になるかもしれないと記事はつたえていいます。

以前から、アレルギーの原因となる食物を少量づつ摂取することにより、耐性が得られることは知られていましたが、乳酸菌を併用することで成功率が向上する可能性があるのかもしれません。

この治療法もまだまだ未知な部分があり専門家の指導のもと行われており、気楽に真似することは大変危険ですのでお気をつけください。

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クジラが増えると・・・・・

朝晩は少し涼しい風邪を感じますが、昼間はまだまだ暑いですね。休息と水分補給をして熱中症に気をつけましょう。

さて、今回は国際的に保護がされているクジラが増えたことによる影響について、興味深い報告がありましたので、紹介します

1.クジラが増えるとペンギンが減る!

地球の温暖化や、人為的な保護により増えたクジラが大量のオキアミを食べてしまうので、ペンギンの主食であるオキアミの不足によるものとの見方があるそうです。

2.クジラが増えるとクジラの座礁が増える!

オーストラリア西部ウエスタンオーストラリア(WesternAustralia)州沿岸でザトウクジラの座礁が急増しているのは、これらのクジラが栄養失調に陥っていることに関連していると考えられるとの調査報告がされています。

3.クジラが増えるとサメの出没が増える!

「反捕鯨国オーストラリアのフライデンバーグ環境相は政府系研究所の連邦科学産業研究機構(CSIRO)に対し、海岸でのサメ遭遇事故増加と鯨の生息数増加に因果関係がないか調査するよう指示した。」とのことです。沿岸でクジラが増えたことにより、クジラを捕食するホオジロザメが沿岸に集まりやすくなったのが一因ではないかと考えられているようです。

種の保存のためクジラを保護することは大切なことだと思いますが、色々な影響を及ぼす可能性があることに思いが至らないのではと心配になりました。

医療の世界でも、安易な投薬治療は予期しない影響を及ぼすこともあります。目的を見据えた診療・治療を続けていこうと決意を新たにしました。

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