昨日は大阪市内で急に強い雨が降りましたが、雨雲レーダーでは大阪の中央部にだけ強い雨雲があり、近隣にはほとんど雨が降っていない状態になっていました。天候の不思議さを感じました。
いきなりですが、大阪のFM放送で「語源」の解説を朝に放送しています。毎日色々な語源の説明を聞くと、日頃何気なく使っている言葉に様々な背景や思いが込められていることに驚ています。
状況を詳らかに説明しなくても簡単な言葉で表現できるのは便利ですね。これは人間の抽象化能力のなせる技なのですが、過度に働くと困ったことになります。
その困った状況の一つが、「ネット炎上」なのだそうです。何気ない発言や記事の見出しが「炎上」する一因として、六割の人が中身を読んでいないとの研究結果があるそうです。(皆さんは電車の中吊り広告を見て、雑誌の中身を理解した様な気分になったことはありませんか?)
個人で気軽に情報発信できる時代になり、かかる思い込みが増幅されて収集がつかなくなってしまうことは、容易に想像できますね。これを意識的に行うのが「フェークニュース」ということになるのでしょうか?
医療の現場でも「過度の抽象化」が問題を引き起こすことは、以前のブログに書いた通りです。
(うなぎと恵方巻きと抗生物質、バイキングとカメハメハ大王と生活習慣病、横山大観とわらび餅と血糖検査)
お気をつけあそばせ。
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