月別アーカイブ: 2017年10月

「キログラムよ!お前もか?」

やっと晴れたと思ったら、二日ばかりで明日から台風の影響で雨だそうです。洗濯物もパリッとしないし困ったものですね。

さて今回は、「国際原器」についての話題です。

【国際原器】
国際的な計測・計量の単位の基準となる器具。国際メートル原器と国際キログラム原器があり、国際度量衡局に保管されている。

この原器を基準として1メートルと1キログラムが決められていたのですが、環境による微妙な変化などにより原器自体の「長さ」や「重さ」が変わってしまう問題があることが知られていました。

日常生活では全く問題ないのですが、ミクロの現象を扱う科学などの世界ではこの差が大きな問題になっていました。

そこで、人工物の原器に代わり物理現象を利用して「国際的な計測・計量の単位の基準」を定義することが試みられました。

1960年には1メートルは、「メートルは,クリプトン 86原子の準位 2p10 と 5d5 との間の遷移に対応する光の真空中における波長の 165万 763.73倍に等しい長さである」(???????????)という定義に置き換えられ、メートル原器は歴史的な役割を終えています。

重さの基準はその後も「キログラム原器」が基準であり続けています。

しかし、先日の記事で、
【産総研などの世界5カ国・8研究チームは「量子力学」の基本的な定数である「プランク定数」を利用し、正確な質量を導く方法を導入。産総研では均質な結晶構造を持つ半導体材料「ケイ素」を使って、重さ1キロ、直径約9.4センチの球状の塊を作製した。】と報じられました。

この手法が確立したことにより、来年をめどに重さの定義も「キログラム原器」を使わなくなるそうです。  (「キログラムよ!おまえもか?」)

「原器」を使った定義は古いものになってしまいましたが、診断をするときに「国際診断原器」なんぞがないものでしょうか?

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アルファー碁ゼロ

先週から雨ばかりだと思っていたら、週明けにかけて台風が来ているようです。洗濯物も乾かずに困ったものですね。天気や気温の変化で体調を崩さないように気をつけてくださいね。

さて、今回は碁のトップ棋士を打ち破った人工知能の進化した新しい囲碁ソフトについての話題です。

「アルファー碁」については以前に話題になったので、お聞きになったことがあるのではないでしょうか?「アルファー碁」はニューラルネットワークを利用したディープラーニング(強化学習)と、過去の膨大な棋譜(対戦データ)を基にしたパターン学習のハイブリッドだったのです。

今回の「アルファー碁ゼロ」は、人間の棋譜を使わずに強化学習だけで独自の「定石」までも作り上げ、「アルファー碁」との対戦では100戦100勝の成績を収めたとのことです。

こうなるまでに500万回の自己対戦をして強化学習したのだそうですが、プログラムの改良により以前では数ヶ月かかっていた学習を数日で熟したとのことです。

これまで、初期の学習など人間の手が必要だった段階が不要になり、効率的に自分で学習できるAIプログラムの可能性が見えてきました。

そんな医療診断AIプログラムが出来たら、私もお払い箱かしらん?

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ノーベル文学賞

急に寒くなりましたね。朝晩は冷え込むのでそろそろ毛布を用意する必要があるかもしれませんね。

さて、昨日ノーベル文学賞の発表がありました。残念ながら村上春樹さんの受賞はなりませんでしたが、日本生まれのイギリス人作家イシグロ・カズオさんが栄冠を手にしました。

イシグロさんの作品を読んだことはないのですが、日本でもテレビドラマの原作になったぐらい有名な方だそうです。数ある作品では、「記憶」という基本的な人間の活動が大きな役割を与えられているようです。

5歳で両親と英国に渡り、自分の「記憶」と「アイデンティティ」の葛藤があったのか無かったのか、窺い知ることはできませんが、同氏は個人の「記憶」だけでなく、国家的・社会的な「記憶」についても思索を巡らすと同時に、「忘却」というプロセスの存在意義にも想いを馳せているようです。

シェークスピア風に言えば「記憶するか、忘却するか、それが問題だ!」となるのでしょうか。

医学的にもまだまだ解明しきれない「記憶」。個人のみならず、国家や社会にもあるとすれば、思索・研究するフィールドは無限に続いていくのでしょうね。

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