エキノコックス症

3月に最高気温が20℃を超えて夏日になる日がある一方、朝晩は寒さが身にしみます。桜の花は満開なのに・・・・なんだか季節がモザイクになっているように感じますね。

エキノコックスという寄生虫の話を聞いたことはありますか?「エキノコックス症」はかつて北海道の風土病と呼ばれ、キタキツネから人間に感染し肝臓に多くの囊胞を作る病気なのです。

北海道大学時代講義でもしばしば耳にしましたし、最初に見学した肝臓切除の外科手術が20時間に及ぶ肝臓の切除術で、その原因が件の「エキノコックス症」だったので、大変思い出深い病気なのです。

「肝臓の多発囊胞をみたら、エキノコックス症を疑い北海道在住歴を詳しく聞くように!!」と教授がお経のように繰り返し話しておられたことを思い出します。

ところが、最近になって愛知県で「エキノコックス症」の届け出が4件もあったそうです。愛知県の知多半島はかつて童話の「ごんぎつね」の舞台ともいわれ、かつてはきつねの一大繁殖地だったそうです。

一時キツネは全滅したものと思われていたのですが、少数が生き残っておりキツネから野犬にエキノコックスが感染し人間にうつったと考えられるとのことです。

外出後のうがい・手洗いや、野草をしっかり洗ってから食べることで、エキノコックス症を防ぐことができますので、北海道や愛知県の方はもとよりその他の地域の方も心がけてくださいね。

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