匂いと睡眠と認知症

大阪は、梅雨らしく雨がしとしとと降っています。気温が高くないので、あまり蒸し蒸しはしていないのが救いですね。風邪や胃腸炎が流行っていますので、体調管理にご留意くださいね。

さて、今回は認知症の話です。認知症の初期症状といえば「物忘れ」といわれていますが、高齢になれば大なり小なり記憶力の低下があるのが普通なので早期診断の基準として使いづらいのが現状です。

どの程度の「物忘れ」から病気と判断するのかは難しい問題で、効率的な基準が無いのが現状です。(個人的には、今の基準では診断が遅くなりがちだと思います。)

そこで今注目されているのが、嗅覚(匂い)と睡眠です。

嗅覚の障害は認知症の記憶障害に先立って起こるといわれています。睡眠も日常の睡眠覚醒リズムの乱れが初期の認知症からあるといわれ、75歳以上で夜更かしをする人は認知症になる確率が、夜更かしをしない人の2倍に達するとの報告もあります。

認知症の早期診断には「記憶力・判断力」だけでなく、総合的な判断基準が必要なのでしょうね。

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