梅雨に入ってジメジメと蒸し暑くなってきましたね。当医院でも除湿機が働き者の音を奏でていて、夕方にはタンクが一杯になってしまうこともあります。
さて、今回のテーマは「心臓再生」なのですがもちろん人間の話ではありません。実は、日本に生息するアカハライモリの話で、尾や目、心臓の一部を切り取られても再生するという他の生物にはない特徴を持っているのだそうです。
このほど筑波大学の千葉教授は、アカハライモリの驚異の再生能力を説明する発見をしたとのことです。
(引用開始)
切断された脚の組織に含まれる未成熟な赤血球で、これまで知られていなかったイモリなどに特有の遺伝子「Newtic1」が働いていることを突き止めた。この未成熟な赤血球は、脚の傷口に無数に集まって集合体をつくり、組織の再生に必要な酵素や、筋肉などに分化した細胞を未分化の状態に戻す作用に関わる物質を分泌していることがわかったという。
(引用終了)
つまり、赤血球が傷口に集まり細胞を「脱分化」により増殖させ、臓器の再生を促しているということが分かったのです。
もしこのイモリの再生能力を人間に応用できれば、医療が根本的に変わってしまう可能性がありますね。(再生能力の副作用としてお腹が赤くなるかもしれませんね。)
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