今年の酷暑は何処へやら、朝晩肌寒いぐらいの気候ですね。季節の変わり目で、風や胃腸炎で受診される方が増えております。お気を付けください。
さて、今回は「医療に関する情報」について書きたいと思います。
インターネットの普及に伴って、誰でも簡単に「医療に関する情報」を手に入れることができるようになって来ましたが、手に入れた情報の信憑性を判断することが、大変難しくなっています。
例えば、「ピロリ菌除菌中は禁酒が必要か?」という質問に対して、色々と調べた結果95%の人が『禁酒が必要である。』と間違った回答をしたそうです。誤答をした人の3割は医師などの医療者に聞いたのに正解にたどり着けなかったとのことです。
日本ヘリコバクター学会のガイドラインでは「アルコールの摂取は除菌率に関係しない」と明記されているのですが、二次除菌治療の場合は「禁酒指導は徹底させる必要がある」と書かれており、「除菌中は禁酒」のイメージだけが記憶に残ってしまうのでしょう。
感覚的にも、二次除菌で「禁酒」が必要なら、一時除菌でも「禁酒は」一寸は良いことをするのではないかと思いますよね。
「医療に関する情報」は頭で考えたことと、事実が異なることも多々あるものなのです。
とかく医療はややこしい・・・・・・・・・
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