月別アーカイブ: 2018年10月

マイクロプラスチック

昼間はポカポカ陽気ですが、朝晩に気温低下があります。この時期、何を着ようか悩みますね。

さて、最近環境汚染として注目されているマイクロプラスチック、ご存知でしょうか?プラスチックストローの使用を中止する動きもあり、少し前にニュースになっていましたね。

マイクロプラスチックの定義は、5ミリより小さなプラスチック片だそうで、地球規模の汚染が懸念されています。

今回、ウィーン医科大学などの研究チームは日本を含む8カ国で採取した8人の便からマイクロプラスチックが検出されたとの報告を行いました。

この研究は日本のほか、フィンランド、イタリア、オランダ、ポーランド、ロシア、英国、オーストリアの33~65歳の男女計8人が対象として行われました。

全員の便に0.05~0.5ミリのマイクロプラスチックが見つかり、平均で便10グラムあたり20個のマイクロプラスチックを検出したとのことです。

研究者らは「人の消化管までマイクロプラスチックに汚染されている事を示した初めての研究」と指摘しています。

体内で炎症を起こしたり、吸着した有害物質を放出したり、人体に大きな影響が出ないのかと心配になりますね。

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魚と大動脈

北海道では、氷点下の所もちらほら・・・・・・急激な温度変化で体調を崩さないようにしてくださいね。

さて、国立がんセンターと筑波大の研究グループが興味深い研究発表をしたので、取り上げてみたいと思います。

食習慣についてのアンケートに基づく観察研究で、食事と生活習慣病の関連について、国内の36万6千人を10〜22年間にわたって調べたとのことです。

その結果、魚を「ほとんど食べない」と答えたグループの人たちは、大動脈瘤や大動脈解離で死亡する頻度がおよそ2倍高かったと報告しています。

動脈硬化により大動脈に瘤や亀裂ができる病気で、破裂すると大出血して命に関わる病気で、石原裕次郎さんや司馬遼太郎さんの例が思い出されます。

以前から魚には動脈硬化を予防し、血管を守る成分が含まれていると知られており、そのことが影響していると考えられます。

サンマの美味しい季節です。血管病予防に魚を食べませんか?

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ネイチャー誌、サイエンス誌の9割は嘘?(2)

今朝は急に冷え込んで、半袖では肌寒い感じですね。あれだけ暑かった夏は何処へやら・・・ですね。

前回の続きになりますが学術論文の「事実と違う」ことと、「捏造・作り話」とは何が違うのかを説明したいと思います。

科学論文に「捏造・作り話」はあることは否定しませんが、ノーベル賞を受賞された京大名誉教授の本庶佑先生のいわれる「嘘」は違う意味なのです。

医学系の科学論文の成り立ちは簡単に言ってしまえが、「これこれの条件で」=「〇〇が分かりました。」との形式になるのです。もちろん「〇〇が分かりました」の部分を事実と違うことを書けば、「捏造・作り話」になってしまいます。

難しいのは「これこれの条件で」の部分なのです。体の中でどのような条件が成り立っているのかははっきりしないので、各研究者も手探りで条件を決めていくのです。

研究の結果「〇〇が分かりました。」と学術論文に報告されるのですが、「これこれの条件」が本当に生きた細胞や生体内で成り立つのかは保障されていないのです。もし成り立っていても、ごく短い期間だけで、影響がほとんど見られないかもしれません。

この「事実と違う(実効性がない)」ことが、本庶佑先生の「嘘」との表現になったのだと思います。

少し込み入ったはなしになってしまいましたが、学術論文の「嘘」の種類についてなんとなく感じていただけたでしょうか?

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ネイチャー誌、サイエンス誌の9割は嘘?(1)

また週末に台風ですね。早々に運動会を月曜の休日に延期する学校もあるようです。電車などの予定運休など、対応が以前より早くなっていますね。

今週の話題といえば、もちろん京大名誉教授の本庶佑先生がノーベル医学・生理学賞を受賞したことでしょう。抗がん剤の「オプシーボ」開発の端緒となったDP−1を1992年に発見したことに対しての受賞だそうです。本当におめでとうございます。

会見で名誉教授は以下のように話されたと、記事になっていました。

『自らの研究に対する姿勢を問われると、好奇心と「簡単に信じないこと」の重要性を強調。「(科学誌の)ネイチャーやサイエンスに出ているものの9割は嘘で、10年経ったら残って1割」と語り、自分の目で確かめることの大切さを説いた。』

ここでの「嘘」という表現は「捏造」や「作り話」という意味ではなく、「事実」と違うという意味なのです。

「やっぱり『嘘』じゃないの?」という声が聞こえてきそうですね・・・・・・・・嘘は嘘なんですけど科学論文についての説明から始めないと言葉遊びに聞こえてしまいそうですね。

長くなりそうなので、続きは次回といたしたく存じます。

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