簡単にアンモニア合成

東京大学の研究チームが、水と窒素ガスから簡単にアンモニアを生成する方法を開発したと発表しました。

アンモニアは工業製品の原料として広く使われており、従来は約100年前に開発された「ハーバー・ボッシュ法」で生成されているそうです。この発明でノーベル賞を受賞しており、アンモニアがいかに大切だったかがわかります。

ハーバー・ボッシュ法では鉄系の触媒を用いて、温度400−650℃、200−400気圧の条件でアンモニアが生成されるのですが、全世界のエネルギー消費の1−2%がこの合成に費やされているそうです。

今回東大が開発した方法は加熱も加圧も必要なく、通常のフラスコ内でアンモニアの合成が可能なのだそうです。当然エネルギーを使わずコストも下がるので今後の活用が期待されていることは言うまでもありません。

アンモニアという基本的な有機物が、従来考えられていたより格段に穏やかな条件で生成できることがわかり、生命の誕生についても新しい考え方が広がるかもしれませんね。

今回は平成最後のブログ更新になります。1週お休みして次回は令和最初の・・・・・・・・・その頃には言い古されて耳にタコ状態かもしれません。

新年号になってもよろしくお願いいいたします。

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