カテゴリー別アーカイブ: 健康危機

マイクロプラスチック

昼間はポカポカ陽気ですが、朝晩に気温低下があります。この時期、何を着ようか悩みますね。

さて、最近環境汚染として注目されているマイクロプラスチック、ご存知でしょうか?プラスチックストローの使用を中止する動きもあり、少し前にニュースになっていましたね。

マイクロプラスチックの定義は、5ミリより小さなプラスチック片だそうで、地球規模の汚染が懸念されています。

今回、ウィーン医科大学などの研究チームは日本を含む8カ国で採取した8人の便からマイクロプラスチックが検出されたとの報告を行いました。

この研究は日本のほか、フィンランド、イタリア、オランダ、ポーランド、ロシア、英国、オーストリアの33~65歳の男女計8人が対象として行われました。

全員の便に0.05~0.5ミリのマイクロプラスチックが見つかり、平均で便10グラムあたり20個のマイクロプラスチックを検出したとのことです。

研究者らは「人の消化管までマイクロプラスチックに汚染されている事を示した初めての研究」と指摘しています。

体内で炎症を起こしたり、吸着した有害物質を放出したり、人体に大きな影響が出ないのかと心配になりますね。

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麻疹(はしか)ワクチン

気温の変化が激しく、なんだか体調がすぐれない方も多いようです。お気をつけくださいね。

さて、麻疹が流行っているとの報道を受けて全国的に、麻疹のワクチンが無くなっているようです。接種期間が決められている子供のためのワクチンにも影響が出始めているようですので、心配な方は、麻疹の抗体検査を受けることをお勧めします。

子供の頃に2回の接種がされたか明らかで無くても、抗体価があればワクチン接種は必要ありません。またもし抗体価が高くなくても、今回のワクチン不足騒動がひと段落したら、すぐに接種する準備ができます。

当医院でもワクチンの入荷がないために、麻疹ワクチンの予約を一時中断しておりますが、抗体検査は随時行っております。

心配な方は麻疹の抗体検査をしておきませんか?(関連ブログ:コインと釣り針と麻疹 2016年9月

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麻疹(はしか)

沖縄県を中心に、外国から持ち込まれたと思われる麻疹(はしか)が急増しているとのことです。茨城県内でも発症が確認されており、大流行の可能性もあり厚生労働省が注意を呼びかけています。

麻疹は感染力が強く、マスクや手洗いなどのウィルス一般の予防策では不十分と言われています。予防接種が確実な予防策なのですが・・・・・・ちょっと問題があります。

麻疹の予防接種は2回行えば99%予防できるのですが、1972年10月1日~1990年4月1日に生まれた人、つまりH30年現在28歳~45歳の人は、接種が1回だけの場合があるのです。1回だけの摂取だと、5%程度の人で抗体価が十分に上昇せず麻疹に感染する可能性が残るのです。

予防接種の回数を確認するには、自分の母子手帳を見ればいいのですが、かなり以前のことであり、母子手帳で確認できないことも多い様です。

2回摂取されているのかわからない場合は、今から3回目を摂取しても大きな問題はなく、抗体価の上昇も期待できる様です。(ちなみに麻疹の予防接種は当院で5500円です。)

外国人観光客が増加している今日この頃、麻疹の備えは大丈夫ですか?

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エキノコックス症

3月に最高気温が20℃を超えて夏日になる日がある一方、朝晩は寒さが身にしみます。桜の花は満開なのに・・・・なんだか季節がモザイクになっているように感じますね。

エキノコックスという寄生虫の話を聞いたことはありますか?「エキノコックス症」はかつて北海道の風土病と呼ばれ、キタキツネから人間に感染し肝臓に多くの囊胞を作る病気なのです。

北海道大学時代講義でもしばしば耳にしましたし、最初に見学した肝臓切除の外科手術が20時間に及ぶ肝臓の切除術で、その原因が件の「エキノコックス症」だったので、大変思い出深い病気なのです。

「肝臓の多発囊胞をみたら、エキノコックス症を疑い北海道在住歴を詳しく聞くように!!」と教授がお経のように繰り返し話しておられたことを思い出します。

ところが、最近になって愛知県で「エキノコックス症」の届け出が4件もあったそうです。愛知県の知多半島はかつて童話の「ごんぎつね」の舞台ともいわれ、かつてはきつねの一大繁殖地だったそうです。

一時キツネは全滅したものと思われていたのですが、少数が生き残っておりキツネから野犬にエキノコックスが感染し人間にうつったと考えられるとのことです。

外出後のうがい・手洗いや、野草をしっかり洗ってから食べることで、エキノコックス症を防ぐことができますので、北海道や愛知県の方はもとよりその他の地域の方も心がけてくださいね。

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バグパイプ内の菌が原因で死亡?

驚きのニュースがネットに載っていました。イギリスでの事だそうですが、伝統的な楽器であるバグパイプを演奏していた男性が、過敏性肺炎で亡くなったそうです。肺疾患の原因が、バグパイプ内の菌だというのです。

「そんな危険な菌がバグパイプの中で繁殖するのなら、今までどうして問題にならなかったのかしらん?」と考えながら記事を読み進めました。

亡くなった61歳の男性は毎日バグパイプを吹いていたそうですが「7年間にわたり乾性のせきと息苦しさに悩まされていた。」のだそうです。つまり菌自体に強力な毒性があるわけではなく、長期のアレルギー反応の結果として、肺が悪くなってしまい不幸な結果になったのです。

当然のように身近にあり毎日吹いているバグパイプが、体調不良の根本である事を想定することは大変難しいと思います。

不整脈などの原因が分からず、不安を抱えて居られる方がいますが、身近で意外なものが原因になっているかもしれません。あなたにとっての「バグパイプ」どこかに潜んでいませんか?
(疲れ目や肩こりなど、一見不整脈と関係無さそうなものが症状に大きく影響していることもありますよ。)

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ジカ熱対策

リオオリンピックの開催が目前ですが、開催国ブラジルで流行している「ジカ熱」が話題に上ることが多いですね。感染すると脳症の危険があったり、妊婦が感染すると「小頭症」の子供が生まれる確率が高くなったりするとのことです。

「日本脳炎」と同じで、ウイルスを持った蚊に刺されることによりジカ熱に感染するのです。このジカ熱を何とかしようと色々な方面から対策が取られているようです。

欧州の研究チームが、ジカ熱ウイルスを攻撃する抗体を2種類発見したとの報告をしたようです。
この抗体は、ジカ熱ウイルスと近縁のデング熱ウイルスに有効に作用するそうです。この抗体を研究すれば「ジカ熱・デング熱」のワクチンが作れるかもしれないのですが、実用化には時間がかかるようです。

今回研究したデング熱抗体の中には、ジカ熱ウイルスを爆発的に増やしてしまうものも多くあり、メカニズムの研究が必要とのことです。

ジカ熱対策については、全く異なる分野からのアプローチも為されているようです。

コンピュータのオペレーティングシステム(OS)大手の「マイクロソフト」が、なんと蚊取り機を作ってジカ熱対策をしているというのです。

詳細はネットでググっていただければ書いてあると思うのですが、蚊をおびき寄せた後赤外線を照射して蚊の種類を判別し問題となる「蚊」だけを捕らえることができるそうです。その時の気温や湿度を同時に記録し、「蚊」の発生を抑える研究に役立てるそうです。このハイテク蚊取り機はマイクロソフトが作っただけあって、コンピュータが搭載されているそうです。(「Intel in It.(インテル入っている)」かどうかは知りませんが・・・・・・)

日本の医療にも色々な業種からのアプローチがあれば面白いのになぁと思ってしまいました。

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スーパー耐性菌

6月に入りましたが、朝晩は肌寒く東北では最低気温が氷点下になったそうです。明け方には毛布が必要なぐらいですね。

さて米国の話ですが『全既存薬が効かない「悪夢」のスーパー耐性菌』の感染が初めて確認されたと米疾病対策センター(CDC)が発表しました。

昨年末に中国でブタや牛にスーパー耐性菌が広がりつつあると医学誌「ランセット感染症ジャーナル(Lancet Infectious Diseases)」に論文が掲載されており、将来的には「世界中に拡大する恐れがある」と警告していた矢先でした。

本当に恐ろしい話で、ペニシリンが約100年前に使わて劇的に死亡率が下がった以前の世界に逆戻りしてしまう可能性があるのです。

この様な耐性菌が蔓延するのは「抗生物質の使いすぎ」が原因であることは明白です。しかし多くの場合「経済」的な理由から「抗生物質の乱用」は収まらないのです。

自分だけ「抗生物質」の利用を控えても仕方が無いのでは?と思われる方も多いと思いますが、実は「スーパー耐性菌」は生存に不必要な「抗生物質耐性遺伝子」を持っているため、耐性の無い普通の菌と比べて弱い菌なのです。

抗生物質で普通の菌が弱っていなければ、「スーパー耐性菌」が割り込んでくる可能性を減らすことが出来るはずなのです。

抗生剤止めますか、それとも・・・・・・・・・恐ろしくて書けないです。

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健康危機-7 世界でのポリオ根絶

梅林が華やかになって、順調に春の足音が近づいていると思ったら、真冬のような寒さが続きますね。お風邪など召さないように、お気をつけください。

さて、昨年12月17日にアメリカ疾病対策センター(CDC)が発表した、2014年の健康危機の重要課題を5項目の最後の項目である「世界でのポリオ根絶」について書きたいと思います。

ポリオ(Acute poliomyelitis、急性灰白髄炎)とは、四肢の麻痺を特徴とするため小児麻痺とも呼ばれている疾患です。1988年のWHO(世界保健機構)総会において、2000年を目途に地球上からポリオを根絶する決議が採択され、各地域で戦略が進められてきたのですが、未だポリオ患者の発生の続く国が残っています。

政治的・経済的不安定やワクチンに対する不信感などにより、当初の達成目標から大きくずれ込んでいるのが現状のようです。(詳しくは、ネットでググってみてくださいね。)

そういえば最近、ウィルス関連でビックリするようなニュースが流れました。「3万年前の永久凍土から過去最大サイズのウイルスが復活」したというのです。

発見者らは、

「3万年前の生物が活動を再開したこの発見は、何万年もの間眠っていた有害な病原菌が現れる可能性を示唆しています。天然資源の発掘や温暖化の影響で北極などの永久凍土が溶けた時に、起きうる可能性を考慮するべきです」

と警告しています。

この記事を読みながら、未知のウイルスは置いておくとしても、ポリオ根絶については根絶したら終わりでなく「根絶し続ける」不断の努力が必要なんだと得心しました。

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健康危機-6 10歳前後の少年少女に対するヒトパピローマウィルス(HPV)ワクチン接種の啓発と接種率の向上

最近、大気汚染物質の濃度が急上昇しているとの報道が相継いでいます。不必要な外出や野外での激しい運動を避けるように、警告が出たりしているようです。そんな様子を視るにつけ、子供の頃「光化学スモッグ」警報が出ると校庭には子供達の姿が無くなり、朝礼台の上に緑色の旗が所在なげに佇んでいる光景を思いまします。(30代以下の人は知らないかも・・・・・・・)

さて、今回はヒトパピローマウィルス(HPV)ワクチン接種の話なのですが、医師である私にも判りにくい状況になっています。

海外ではここで取り上げているように、アメリカ疾病対策センター(CDC)が2014年の健康危機の重要課題5項目の一つに選ぶぐらい重要な医療政策として推進されています。それはヒトパピローマウィルス(HPV)ワクチン接種によって、将来的な子宮頸がんの発症を予防できるからです。ただこのワクチンはHPVに感染する前に接種しなければ効果が無いので、10歳前後の少年少女に対して積極的に接種する必要があるのです。

日本ではワクチン接種による慢性疼痛などの副作用が報告されると、急激にワクチン接種に対する積極性が失われて、厚生労働省も「積極的な推奨はしない。」といった類の報告をしています。

「打つべきか?打たざるべきか?それが問題だ!」と保護者に判断を丸投げしているのですが、どうにも判断のしようが無いと思います。子供の健康に関わることですので、危険性(リスク)と利点・恩恵(メリット・ベネフィット)を明確にする必要があると思います。

「いつまでも結論は闇の中」では済まされないのではと思うこの頃です。

 

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健康危機-5 感染症の世界的拡大に備えるためのグローバルヘルスの充実

二月も半ばを過ぎこれから徐々に温かくなっていくそうです。院内は空調が効いていて快適なのですが、医院への行き帰りに自転車で感じる風は、まだまだ冷たくて、春の息吹を感じるどころではありません。皆さんには春の足音が聞こえていますか?

さて、乗り物などの技術革新によって「地球は小さくなった」と言われるようになって久しいですが、感染症にとっても「地球は小さくなった」のでは無いでしょうか?記憶に新しいところでは、新型インフルエンザや新型肺炎(SARS)等がありますね。

ネットを調べてみますと、感染症の流行に段階があるそうです。

1.エンデミック(地域流行):一部の地域で流行
2.エピデミック(流行)  :近接した数カ国での流行
3.パンデミック(汎発流行):世界的・凡発的に流行

感染症は罹患した人が多ければ多い程、指数関数的に広がっていきますので、上記の数字が大きくなると深刻な状況になっていくことはご理解いただけると思います。

パンデミックを引き起こしやすいと考えられる感染症の特徴は「人から人へ空気感染」を起こすタイプで、感染してから症状が出るまでの期間(潜伏期間)が長いものです。(すぐには症状が出ないので、検疫で感染症の流入が抑えられない。)

パンデミックが心配されている疾患としては、炭疽、鳥インフルエンザ、クリミア・コンゴ出血熱、デング熱、エボラ出血熱、ヘンドラウイルス感染症、肝炎、インフルエンザ、2009年のインフルエンザ(H1N1)、ラッサ熱、マールブルグ熱、髄膜炎症(en:Meningococcal disease)、ニパウイルス感染症、ペスト、リフトバレー熱、重症急性呼吸器症候群 (SARS)、天然痘、野兎病、黄熱病、の19疾患があるそうです。

もちろん自分達が感染症に罹患しないことも大切ですが、他国の人達も感染しないようにしなければパンデミックの危険性(リスク)を下げることは出来ないのです。その意味から、裕福な国だけに止まらない、グローバルヘルスの充実が必要なのです。