カテゴリー別アーカイブ: 感染症

感染性胃腸炎

本格的な寒さが到来したのか、東京都心でも雪が積もったそうです。大阪市内も、花壇などにうっすらと雪化粧が見られました。

さて、感染性胃腸炎が猛威を振るっているようです。大阪市内の小学校でも学級閉鎖が出たり、家族そろって胃腸炎になってしまったりしています。

時々胃腸炎で来られた方が「ロタですか?」「ノロですか?」とお聞きになることがあります。感染性の胃腸炎に変わりがないのに何故?と思っていたのですが、家族にうつすのを心配されての質問だったのです。

確かにロタウィルスやノロウィルスは乳幼児や高齢者が感染すると症状が重くなることがありますが、手洗いなどを徹底する感染性胃腸炎の一般的な予防策以上に効率的な方法は無いのが現状です。

また治療法も一般的な感染性胃腸炎と変わりが無いので、「ロタだろうか?ノロだろうか?」と思い悩むより、下痢の状態やしっかりと水分が取れているかを診ることが大切です。

これからインフルエンザの流行時期でもありますので、手洗い・うがいを励行してくださいね。

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紅茶の成分でノロウイルス消毒

台風一過、秋晴れですね。気温が急に下がって北海道では雪が降るそうです。涼しくなるのは良いのですが、急な気温の変化は疲れますね。

感染力が強く、子供や高齢者の感染が問題となっているノロウィルスですが、静岡県が紅茶に含まれるポリフェノールの一種「テアフラビン類」にノロウィルスを効率的に消毒する作用があることを発表しました。

これまでノロウイルスには次亜塩素酸等の強い消毒薬を使う必要があったのですが、紅茶の成分を基にした消毒薬が出来ると安全に使えるかもしれません。

そういえば以前、消毒用アルコールにマスタードから抽出された成分を加えてノロウィルスの消毒に効果的だという商品を見かけたことを思い出しました。

どれ位の濃度で効くのか解らないので、「紅茶を飲んでノロ予防」とはいかないと思いますが、冷めた紅茶でうがいするのも良いかもしれません。

以前からぬるい緑茶でうがいするのは良いですよと言っていたのですが、今回の紅茶ポリフェノールは茶葉を発酵させないと出来ないとの事なので少し残念です。

紅茶にマスタード、薬ではありませんが食品もあながち捨てたものではありませんね。

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コインと釣り針と麻疹(はしか)

昨晩から今朝に掛けては、肌寒いぐらいの気候ですね。秋雨前線の影響で、梅雨のように蒸し暑い日々が続いていたのでありがたい限りです。ただ、急な気温変化は風邪引きの原因にもなりますのでお気を付け下さい。

最初に、沖縄で古代ローマ帝国の銅貨が見付かったそうです。現在のように交通が発達していない時代に、ローマからどの様にコインが沖縄に来たのか、不思議な感じがしますね。想像するに、シルクロードを通って中国から沖縄に来たのではないでしょうか?

次も沖縄の話ですが、2万3千年前の釣り針が発見されたとのことです。「山幸彦と海幸彦」の話にも釣り針が出て来ますので昔から使われていたことには驚かないのですが、世界各地で同じ様な釣り針が見付かっていると聞きビックリしました。(これまでの世界最古の釣り針は、東ティモールの同じく貝製の釣り針(2万3000~1万6000年前))

我々が想像するより遥か昔から、情報や物が世界中を往来しているのでしょうね。

さて、世界中を往来して困るもののひとつが、「麻疹(はしか)」ではないでしょうか?関西空港で集団発生があり、ワクチンが足らなくなる騒動は記憶に新しいのですが、一方で世界保健機関(WHO)は今月27日、南北米大陸が世界初の麻疹(はしか)根絶地域となったと宣言しています。

南北米大陸では、麻疹の頻度が減ってもワクチンの予防接種を地道に続けてきた結果、今回の宣言に繋がったのです。専門家らは、ウイルスが外から持ち込まれた場合には限定的に感染が広がることはあるため根絶に成功したとはいえ、予防接種を怠ってもよいということではないと警告しています。

今回の麻疹騒動が収まっても、予防接種の事を忘れないでくださいね。

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人の鼻腔から新抗生物質?!

ペニシリンが青カビから発見されて以来、抗生物質を見つけるには土壌などにいる微生物を調べるものと考えられてきました。しかし「灯台もと暗し」と言いましょうか、ごく身近にというより我々の体の中に新しい抗生物質の候補が見付かったのです。

ドイツのグループは、病気の原因となる黄色ブドウ球菌は約3割の人が常在菌として鼻腔などに持っているそうですが、残り7割の人には存在していない事に注目して、研究を行ったそうです。

研究グループは、「スタフィロコッカス・ルグドゥネンシス(S.lugdunensis)」が、黄色ブドウ球菌と闘う抗生物質を生成することを発見し、この化合物を「ルグドゥニン(Lugdunin)」命名したそうです。

人間の鼻腔にいる細菌が、病原性の細菌を抑制していたのです。

気軽に抗生物質を使うと、この様な常在菌が乱されて病原性を持つ薬剤耐性菌が増えやすい状況が生まれてくるかもしれません。

今後、人間から見付かった抗生物質が使われる時代が来るかも・・・・・・・・・・

 

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「ウナギ」と「恵方巻き」と「抗生物質」

暑い日が続いていますが、昨晩は少し過ごしやすかったです。さて、来週の土曜日は土用の丑の日ですので、うなぎ屋さんに「長い」行列が出来ることでしょう。(本日は「大暑」にあたるそうです。)

土用の丑の日にどうしてウナギを食べるようになったかと言えば、諸説ありますが平賀源内(江戸時代の発明家)が発案したとの説が有力です。

夏の時期にウナギの売り上げが減ると相談された平賀源内が、「丑の日にちなんで、“う”から始まる食べ物を食べると夏負けしない」との当時の風習を上手に取り入れてウナギの宣伝を勧めたそうです。見るからに栄養のありそうなウナギと以前からある風習が上手に結びついて、「土用の丑の日にはウナギを食べる」との習慣が広がったそうです。

次に、節分にその年の「恵方」の方角を向いて食べると縁起がよいといわれる「恵方巻き」ですが、大手コンビニチェーンの影響からか、近年関西地区から全国に広がりを見せています。

元々は豆まきとセットになって「春」の節分(立春の前日)の行事だったのですが、先日コンビニで「夏の恵方巻き」(?)を宣伝していました。確かに節分は年四回(立春・立夏・立秋・立冬の前日)ありますので、「節分には恵方巻き」との強固なイメージから、年に4回売ろうとする商魂をみて微笑んででしまいました。

実は強固に結びついたイメージは良くないことも起こすこともあります。「風邪の治療」と「抗生物質」は強く結びついていて、処方する方も貰う方も当然のようになっていることがあります。

抗生物質は細菌に効果はありますが、大半の風邪の原因であるウィルスには効かないのです。効かないだけなら良いのですが、以前から書いているように抗生物質が効かない「耐性菌」の問題があるのです。

先日、愛知県で呼吸器内科に入院、通院中の患者11人から、複数の抗生物質が効かない新型耐性菌「カルバペネム耐性腸内細菌科細菌」(CRE)を検出したとの発表がなされました。

11人全員が症状もないとのことですが、病気や手術をした際に耐性菌が暴れ出すと命の危険に晒されてしまうのです。強固なイメージから来る抗生物質の乱用が主な原因と考えられています。

本当に恐ろしいですね。

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ジカ熱対策

リオオリンピックの開催が目前ですが、開催国ブラジルで流行している「ジカ熱」が話題に上ることが多いですね。感染すると脳症の危険があったり、妊婦が感染すると「小頭症」の子供が生まれる確率が高くなったりするとのことです。

「日本脳炎」と同じで、ウイルスを持った蚊に刺されることによりジカ熱に感染するのです。このジカ熱を何とかしようと色々な方面から対策が取られているようです。

欧州の研究チームが、ジカ熱ウイルスを攻撃する抗体を2種類発見したとの報告をしたようです。
この抗体は、ジカ熱ウイルスと近縁のデング熱ウイルスに有効に作用するそうです。この抗体を研究すれば「ジカ熱・デング熱」のワクチンが作れるかもしれないのですが、実用化には時間がかかるようです。

今回研究したデング熱抗体の中には、ジカ熱ウイルスを爆発的に増やしてしまうものも多くあり、メカニズムの研究が必要とのことです。

ジカ熱対策については、全く異なる分野からのアプローチも為されているようです。

コンピュータのオペレーティングシステム(OS)大手の「マイクロソフト」が、なんと蚊取り機を作ってジカ熱対策をしているというのです。

詳細はネットでググっていただければ書いてあると思うのですが、蚊をおびき寄せた後赤外線を照射して蚊の種類を判別し問題となる「蚊」だけを捕らえることができるそうです。その時の気温や湿度を同時に記録し、「蚊」の発生を抑える研究に役立てるそうです。このハイテク蚊取り機はマイクロソフトが作っただけあって、コンピュータが搭載されているそうです。(「Intel in It.(インテル入っている)」かどうかは知りませんが・・・・・・)

日本の医療にも色々な業種からのアプローチがあれば面白いのになぁと思ってしまいました。

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おたふく風邪の流行

急に寒くなり、風邪や胃腸炎、インフルエンザが流行っているようです。マスクの着用や手洗いうがいをして、予防に努めましょう。

さて、今年に入っておたふく風邪(流行性耳下腺炎)が全国的に流行しているようです。4年半ぶりのことになるのだそうですが、佐賀県、宮崎県、石川県での患者数が多いようです。

子供の場合発熱とともに耳下腺が腫れ、通常1~2週間で治るのですが、まれに無菌性髄膜炎や脳炎などを引き起こすことがあり注意が必要です。大人が感染すると深刻な症状を起こすことがありますので、子供の頃に罹っていない人はお気を付け下さい。

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風邪に抗生物質は必要?

今日は朝から寒いですね。まだインフルエンザの方は来られてませんが、風邪での受診が増えています。お気を付け下さい。

さて今回は「風邪と抗生物質」について書こうと思ったのですが、私が書くより分かり易い記事がありましたので、リンクを紹介します。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151116-00000005-wordleaf-sctch

是非お読みくださいね。

リンク切れになった時のために、記事で紹介されている

WHOの抗菌薬啓発「4原則」

について引用しておきます。(以下引用)

(1)求めない
薬をもらうと安心するのは、当然のことだと思います。でも、自分にとって効果のない薬をもらって飲んでも、無用な副反応を引き起こす恐れがある上にお金がかかります。できるだけ症状に対して効果のある薬だけをもらうようにしたいものですね。薬の処方で気になることがあれば、医師に遠慮せず相談しましょう。医師の中には、意味のない薬と知りながら、欲しがる人が多いという理由で処方しているという人もいるそうです。

(2)飲むならきちんと
もらった薬は残さず飲みきることが大切です。その薬はそのときのあなたのためのものです。その細菌を殺すために、適切な量が処方されているはず。症状が良くなった気がしても飲み続けて、確実に細菌を死滅させてください。そうしないと、生き残っていた細菌が、しだいに耐性を持つようになってしまいます。

(3)もらわない
親切心で処方薬をくれそうな方に出会ったら、丁重にお断りすることがよいです。そしてやんわりと抗菌薬を捨てることをアドバイスしてあげられると、その抗菌薬を長く使える可能性が伸びます。

(4)あげない
(3)の逆ですね。病気の症状を判断できるのは医師だけです。抗菌薬は市販の風邪薬とは違います。医師でもない人が独自の判断で、抗菌薬を誰かにわたすのはしない方が良さそうです。

(引用ここまで)

これをお読みになって、皆さんは「風邪の時の抗生物質」どう思われますか?

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新興感染症の名称

最近のニュースで良く耳にする「中東呼吸器症症候群(MERS)」ですが、5月6日に出された世界保健機構(WHO)の指針からすると、良い病名ではないとのことです。

新興感染症の疾患名によって特定の国や民族などの印象が損なわれたり、経済活動に悪影響が及んだりすることを問題視しているようです。

最近はインターネット等の普及により一旦使用された病名がそのまま「事実上の標準(デファクトスタンダード)」となってしまうことが多く、後からの訂正は困難を極める状況になっているそうです。

WHOの指針によると新興感染症の病名に、「都市・国・地域・大陸の名前」「人物の名前」「動物や植物の種類」「文化・住民・産業・職業に関する物」「恐怖心を煽るもの」を使うべきではないとしています。

先ほどの「中東呼吸器症症候群(MERS)」や「鳥インフルエンザ」、「豚インフルエンザ」などは、最近の不適切な病名にあたるのでしょう。

この基準からすると、日本脳炎・スペインかぜ・コンゴ出血熱・在郷軍人病・麻痺性貝毒、等々おなじみの病気が不適切になってしまいますね。

昔らか「名は体を表す」と言いますが、急いで付けた病名に関しては必ずしもそうではないのかもしれません。

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