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「湿邪」

大阪も梅雨入りし、すっきりしない天気が続いています。今日は南の高気圧から、暖かく湿った空気が流れ込み、湿度と温度の高い日になるようです。

この時期から気をつけておかなければいけない状態に「熱中症」があります。

(以前の記事をご参照ください。)
http://ddmap.jp/interview/naika/20110701_1i/
http://ddmap.jp/interview/naika/20110701_2i/

実は、東洋医学においても熱中症と似た概念があり「湿邪」と言います。

「湿邪」とは、体に溜まった余分な水分により様々な体の不調を訴える病態です。体のだるさ・むくみ・眠気・食欲不振など、熱中症と夏バテに共通の症状が並んでいます。

予防としては、「体を冷やさないこと」「体温を上げて新陳代謝を高めること」と言われており、これも西洋医学・東洋医学で共通ですね。

クーラーや除湿による適度の空調や半身浴などで「湿邪」の予防をして、体を労わってくださいね。

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プログラミングと医療

お気づきの方もおられると思いますが、最近ブログの更新時間が遅くなっています。金曜日の午前中に来られる患者さんも増えてきたので、「午前中にゆったりとコーヒーを味わいながら・・・」と優雅には行かなくなってきました。

さて、最近年甲斐もなくコンピュータのプログラミングをしております。色々な事情で、自分で作らなければならなくなったのですが、その辺は取りあえず置いておくとしましょう。

大学を卒業してから、表計算ソフトのマクロ程度なら作ることもあったのですが、本格的なプログラミングとなると四半世紀ぶりになるかもしれません。(四世紀ではなく四半世紀なので25年ぶりです!)

昔と比べるとコンピュータも進化しており、驚くような機能が簡単にプログラミングできる事には隔世の感がありました。以前はメモリーも少なく・・・・・と書き出すと自分が年を重ねた現実を突きつけられるので、ここは敢えて違う方向で進めていきたいと思います。

最近のプログラミングは、以前と比べて制約が少なく出来ることが飛躍的に増えているのですが、どんなオプションがあるのかを調べるのに多くの時間が費やされてしまう印象です。数ある選択肢の中から、ピッタリのものを見付けた時の完成度は、以前のプログラミングの比ではありません。

では、今のプログラミングの方が楽しいかと聞かれると、私には即答できそうにありません。色々なオプションを調べ尽くして最適のものを見付けても、あくまでそのプログラミングに使用したツールの中の話であり、その知識を他に応用することが難しいのです。

同じ時間を使っても以前のプログラミングでは、物理的なコンピュータの構造を深く理解するのに時間を使っていたので、自分の成長を実感し易かったように思います。

今のプログラミングが効率的あるとすれば、昔のプログラミングには手作りした実感がありました。両方の良いとこ取りを出来るプログラミングスタイルは無いものでしょうか?

医療の世界でも副作用の少ない強力な薬が登場しており、病態を十分に理解しなくても対応できるようになっています。改めてツールに頼り切るのではなく、自らが治療したと実感できる医療を目指すように自分を戒めました。

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長寿遺伝子

昨日から急に冷え込んで、最低気温が一桁になりましたね。日が当たると急に気温が高くなることもなく、日陰に入ると冷たい風が肌を突き刺す感じです。

さて、現在全世界で確認されている110歳以上の人は74人居られるそうです。その内、アメリカに住んでいる17人の遺伝子について共通の特徴はないか、米スタンフォード大学が長寿遺伝子を見付ける研究をしたとのことです。

研究誌の報告によると、17人の平均寿命は112歳で最高齢者が116歳だったとのことです。結果としては、最初の予想に反してこの17人に共通する遺伝子の特徴は見つからなかったとのことです。

この結果を聞いて、何だか少し残念なようなホッとしたような複雑な気持ちに包まれました。

「長寿遺伝子が有れば良かったのになぁ」と思う一方、日頃から受診した方に力説している「健康は細かい養生(調整)の積み重ねです。」という言葉に、新しい裏付けが出現したと喜んでいる気持ちがあるのです。

先ほどの研究の結果は、今後のために分析データを一般公開するそうですが、この17人の「生命線(手相)」の長さなどは、よもや解析されていないですよね・・・・・・・・・・・・・・・・

 

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心不全と糖尿病と痴呆症

今週末から週明けにかけて台風が来るそうですが、予定されている運動会大丈夫なのでしょうか?もし、天気が持っても湿度が高く季節外れの「熱中症」が出なければ良いのですが・・・

以前から高齢者社会になって問題となっている痴呆症について書きたいと思っていたのですが、循環器医の専門外であり、躊躇(ちゅうちょ)しておりました。最近、痴呆症の話を聞いた時に「あれ?もしかして・・・・・」とひらめいたことがあったので、書いてみたいと思います。

もちろん単なる思いつきですので、実際にはどうなのか判然としませんが、敢えて書いてみますね。

以前にこのブログでも書きましたが「心不全」(心臓の動きが悪い状態)に対して治療する場合には、急性期には「心臓を動かす薬(強心薬)」が役立ちますが、慢性期には心臓の動きを抑える「β遮断薬」が投与されています。これは、「痩せウマに鞭」の状態を脱却して、心臓本来の快復力を期待する「臓器保護的」な治療と言えます。

また「糖尿病」の場合も、短期的に血糖を下げるには「インスリンを出す薬」が有効ですが、漫然と使い続けると、膵臓の機能が低下してインスリンが出なくなってしますのです。「糖尿病」の治療は「膵臓を保護する」ことに本質があるとこは、以前からこのブログを読んでいただいている方にはご理解いただけると思います。

では現在、「痴呆症」の治療はどうなっているのでしょうか?「痴呆症」は脳機能の低下と捉えられており、脳神経細胞の間で刺激をやりとりする「伝達物質」を増やすことにより脳機能を改善することを目標としているようです。

この治療は「心不全」や「糖尿病」に当てはめると、「急性期」や「短期的」な治療で、「臓器保護」という概念から外れているのではないかと、違和感を感じるのです。

もちろん脳は複雑で心臓や膵臓とは違うのかもしれません、しかし「単に機能を改善する治療」で痛い目にあってきた循環器医としては、「脳を保護する痴呆症の治療」があるのではないかと思ってしまいます。

皆さんはどの様に思われますか?

 

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高血圧と認知症

先週、やっと秋らしい日が来たと思っていたら、台風が南の湿った空気を送り込んでくるからでしょうか、残暑というより蒸し暑いですね。不眠などで何となく怠い感じが残ってしまい易くなる状況です。お気をつけ下さい。

さて、今回のブログは「高血圧と認知症」の話です。

実は老年期の高血圧ではなく、「中年期の高血圧」が20年後の認知機能低下と関連するとの驚くべき報告です。

報告は、米国4地域の1万3000人(45〜65歳)を対象とした長期観察研究からなされました。中央値で19.1年、最長23.5年の間、追跡調査がなされたとのことです。

その中で、中年期に高血圧であった方は、20年後の認知機能低下が有意に大きかったとのことです。もちろん、高血圧群では多くの方が亡くなっており、数学的に補正すると認知機能の低下に対する影響はさらに大きくなったのです。

また、ベースの血圧が高くても降圧薬で治療すると、認知機能の低下は抑えられたとのことです。また、老年期の高血圧と認知機能の低下は明らかな関係を認めなかったことから、老年期になって高血圧を治療しても、影響は少ないと考えられるのです。

「忙しいからなかなか病院には・・・・・」と思われている方、手遅れになる前に是非近くの医院に相談しに行ってください。

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インターフェロンフリーの肝炎治療

確実に秋の気配が近づいているこの頃ですが、夏の疲れと温度差で案外体調がすぐれない人も多いようです。お気をつけください。

さて私が研修医の頃に始まった肝炎のインターフェロン治療ですが、インターフェロンを注射すると発熱と全身の気怠さで続けられない方も数多くおられたのを覚えております。

その後インターフェロン製剤の改良も進み、最初の頃よりは脱落する人も少なくなったと聞いておりました。しかしインターフェロンの注射期間が24週から48週間と長く、副作用が出ても最初は我慢できるのですが、どうしても脱落する人があったようです。

今回承認された薬は、インターフェロンを使わない薬で、耐性ウィルスの問題はあるにしろ飲むだけで良いのが特徴です。

この薬が使えるかどうかは専門医の検査を受ける必要がありますが、24週間の経口服薬で終わるのは初期のインターフェロン治療に比べて隔世の感があります。

そんな感動に浸っているのも束の間、値段が二十数万円すると聞いてビックリ。初期のインターフェロン程ではないですが、それにしても高価な薬ですね。

当院では専門が違うこともあって、とても買えません。

 

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テニスと野球と健康

朝晩は涼しくなりましたが、まだまだ日中は暑いですね。今日は雨が降っているので、良い感じになるのかと思ったら予想外の蒸し暑さです。この時期は夏の疲れが出る頃です。流行の胃腸炎や風邪に罹らないようにご注意ください。

最近の話題と言えば、錦織選手や伊達選手が全米オープンテニスで、大活躍していますね。伊達選手は残念ながら決勝戦には進めなかったようですが、錦織選手には頑張ってもらいたいものです。

かかる活躍に、以前に読んだ統計学の本を思い出しましたので、簡単に紹介します。

スポーツの世界において弱い者が強い者を倒す「大番狂わせ」は一つの見所ですが、競技の種類によってその頻度は大きく異なるそうです。

例えば野球の日本シリーズですが、強いチームが55%の確率で勝ち弱いチームが45%の確率で勝つとすると、弱いチームが日本一になる確率はどれ位になるか想像してみてください。

実は予想に反して40%もあるのです。(確率的に5回に2回は勝率45%のチームが優勝してしまうのです。細かい計算は興味があれば調べてみてください。)

テニスの場合はポイントを取る確率が強い人が55%で弱い人が45%と仮定すると(上記と同じ割合)、ゲームを取る確率は62% 対 37%となり、日本シリーズとあまり変わりません。

しかしテニスは5セットマッチやタイブレークなどのゲームを積み重ねるシステムがあり、結局弱い人が勝つ確率は、4.3%になってしまうのです。(テニスでの「大番狂わせ」はいかに難しいか感じられましたでしょうか?)

健康もテニスと同じように日々健康であるためのゲームを積み重ねていくものです。日本シリーズのように短期的に見た時にはチョットした異常はそれ程問題に見えなくても、テニスのようにゲームを積み重ねていくと、少しの差に足を取られてしまうのです。

しかし悲観することはありません、チョットした異常を改善すれば勝てるのも健康なのですから・・・・・・・・・

 

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一般社団法人 医療情報研究会

当医院の上の階には「一般社団法人 医療情報研究会」があるのですが、コンピュータやインターネットを活用して、より効率的な医療を目指して活動しております。情報工学の専門家と日々医療のあるべき姿について、日々熱い議論を交しています。

以前から、「医療」と「情報工学」の両方に興味のある人がいれば、リクルートしてくださいと頼まれていたのですが、どの様に見つければ良いのか迷っておりました。

本日、「ブログに何を書こうかなぁ」と頭を捻っていた時、このブログに書いて募集すれば「医療」と「情報工学」の両方に興味のある方が読んでくれるかもしれないと思い付きました。

早速、社団の方にどのような人が良いのか聞いてみましたところ・・・・・・

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やること
「医療ITを利用して、世の中をよくする」

欲しい人物像
ITの力で世の中をよくしたい人
なんでも楽しめる人
コミュニケーション能力の高い人
とりあえずやってみる人
世の中に存在しない物を生み出せる人

制作するもの
PC上でのプログラム
サーバー上でのプログラム
タブレットデバイスでのプログラム
デザイン全般

使う言語+ツール
Java,PHP,MySQL,MongoDB,Javascript
git,objective-c,swift

使うソフトウェア
Xcode,Photoshop,Illustratorなど

OS
Linux(Debian系が多い)
iOS
Mac

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との返事をもらいました。少しでも興味を持たれた方が居られましたら、当医院または社団のほうへご連絡いただけると幸いです。

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パンクと医療

今朝は、台風が南から送ってくる湿った風の影響か気温はそれ程でもないのに蒸し蒸ししますね。明日から明後日にかけては大雨の予想が出ております。外出時にはお気をつけくださいね。

さて今回はパンクの話なのですが、音楽好きの先生のことだから「パンク・ロック」なのかなぁと想像された方もおられると思いますが、自動車タイヤのパンクの話です。

先日読んだ記事で、最近自動車のトラブルの中でタイヤのパンクが多くなっていると書かれていました。昨年度のJAFの統計では32万件で、以前の平均より10万件程も増えているとのことです。

かかる記事を途中まで読んだ時に「どうしてなの?」と頭に「?」マークが沢山並んだのはいうまでもありません。「車の高性能化?」「タイヤの製造コスト削減の影響?」はたまた「温暖化によるゴムの劣化促進?」など、色々な原因が頭の中を駆け抜けていきました。

記事の続きを読んで、思いもよらなかった原因を聞かされ、「ポン!」と膝を打ちました。

実は、パンク増加の原因となったのは「セルフ式のガソリンスタンド」が増えたせいらしいのです。

以前は「タイヤの空気が減っているみたいなので入れておきますね。」とガソリンスタンドの店員さんが給油の度に「チラッと」チェックしてくれていたのがなくなり、結局パンクのトラブルが10万件も増えてしまったのです。

「チラッと」チェックすることを省いただけで、全体として大きな影響が出てしまったわけです。

医療の現場でも、健診の異常や不快な症状が出た時に、「チラッと」医院を受診していただけると大きなトラブルが減るのではないかと考えてしまうのは、少し飛躍しすぎなのでしょうか?

 

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健康食品の機能表示

2015年度から、健康食品の「機能性表示」が解禁されるとの記事を読みました。どの様な形の「表示」が認められるかは、今後の議論によるのだそうですが、「大丈夫かなぁ」と少し不安がよぎります。

以前にあったことで覚えておられる方も多いと思いますが、テレビで「納豆が健康によい」と人気司会者が話すと、全国のスーパーから「納豆」が忽然と消えてしまうのです。中には、血糖値を下げるのに「納豆」が良いから納豆を食べるために、食べるご飯の量が増えてしまう本末転倒な状態に陥る人もいたのではないでしょうか?

というのも私が医者になりたての頃、腎臓の悪い方がテレビで見た「野菜スープ」が体に良いと毎日2リットルも作って飲んでいたそうです。腎臓の悪い方にとっては「水分の取りすぎ」と「カリウムの取りすぎ」は自殺行為に近いのですが、「野菜スープ」はまさに「カリウムたっぷりの温かい液体(水分)」だったのです。

もちろんその方はすぐに水分過多で入院になったのですが、高カリウムで心臓が止まらなかった事が幸いでした。退院時には、体重が15キロも減って別人の様になって帰って行かれました。退院の日に「もう野菜スープは飲みません」と言った時の笑顔が今でも忘れられません。

「健康に良い」といわれるものも、場合(その人の病態)によっては大変危険な物になる可能性があるのです。「○○は健康によい」と鵜呑みにせずに、「○○は△△だから◎◎して健康によい」とメカニズムまで理解しておく必要があるのです。

「素人にそんなことは判りません!」という声が聞こえてきそうですね。

そうです!!そのために我々が居るのです。是非、お気軽に健康相談にお越しください。

(注意書き)エビデンスの無いものについては、明確にお答えできない場合もあります。

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