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新型コロナ第9波

昼間は真夏日に近い気温ですが、朝晩はまだまだ過ごしやすいですね。大阪では梅雨の「ジメー」とした感じも例年に比べてそれ程強くないと感じます。来週にかけて気温が上がるようですので、脱水症などにご注意ください。

新型コロナ感染症が「5類感染症」に移行してから、「これでやっとコロナかも終了か!」と思った方も多いと思うのですが、あにはからんや「急速な感染拡大」が起こっていて、第9波がすでに到来しているとの見方もあるようです。

「5類感染症」に移行したことで、検査を受けていない感染者が水面下に相当数存在すると考えられるので、実際の状態ははっきりしませんが、コロナ病床の少ない沖縄県ではすでに医療逼迫が起こっているとのことです。

(以下引用)

「5類感染症」に移行したことで、「見えないこと」が増えました。感染動向がいまいちつかめず、まるで目隠しでボクシングの試合に臨んでいるような感じです。

マスクを着用しないことが当たり前になりつつありますが、流行が広がっているときに限っては、マスク着用は1つの武器になります。マスク不要・必要という二元論ではなく、流行に応じて柔軟に対応していくべきと考えます。

(引用ここまで)

引用のように「見えない敵」とボクシングをしているような状態に追い込まれていますね。

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コロナ経口治療薬

本日は3月3日桃の節句ですね。当医院でも手作りの可愛いお雛様を受付横に飾っております。

さて経口のコロナ治療薬ですが、家庭内感染の予防効果が認められなかったとの記事がありましたので、紹介します。

(以下引用)

[21日 ロイター] – 米製薬大手メルクは21日、新型コロナ感染症の経口抗ウイルス薬「ラゲブリオ」(一般名モルヌピラビル)について、後期臨床試験で感染者と同居する人々の感染リスクを減らす主要目標を達成できなかったと明らかにした。

約1500人が参加した同試験で、ラゲブリオを14日間服用した被験者は、プラセボ(偽薬)群と比べて23.6%コロナ感染症を発症しにくかった。

米製薬大手ファイザーの新型コロナ経口薬「パクスロビド」も家庭内感染を予防する効果が見られなかった。

(引用ここまで)

治験のデータでは、投薬後にウィルス量は有意に減っているはずなのですが・・・・・・家庭内感染を抑える効果は期待できないようです。

発熱などが辛い人には投薬するのは良いとして、軽症の方にはどうするのか悩ましいところです。

風邪症状を抑えるだけの従来の感冒薬は、病態悪化を示すサインが出現するのを遅らせてしまい、リスクを上げる可能性があるのです。ウィルス量を減らすコロナ治療薬に期待していたのですが・・・・・今一つですね。

「コロナ治療薬よお前もか!!」

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「キングギドラ」現る!

オミクロン株の猛威が収まらず、1日の新規感染者数が全国で4万人を超えてしまいました。先行して感染が増加した沖縄では、爆発的増加が収まって来ているので、長期化は無いと期待したいですね。

さて、特撮映画の金字塔ゴジラの永遠の敵役「キングギドラ」ですが実際に現れたそうです!!!!

(以下引用)
東京大学などの研究チームが、たくさん枝分かれした体を持つ新種の生き物を日本近海で発見した。特徴的な見た目から、映画「ゴジラ」シリーズに登場する三つの頭を持つ怪獣にちなんで「キングギドラシリス」と名づけた。研究チームは「生物学の常識を逸脱する生物」としている。
(引用ここまで)

ミミズやゴカイの仲間だそうですが、頭が一つに非対称に枝分かれした尾が何本も出ているとのことです。

自然界にはまだまだ我々が知らないことが、溢れているのですね。

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謹賀新年

あけましておめでとうございます。

あっという間に今年ももう7日ですね。世間では七草粥の話題もそっちのけで、新型コロナ関係のニュースで持ちきりですね。(餅切りといえば、鏡開き・・・・・は11日! 切らずに木槌などで割るのが正式だそうです。)

昨年は、当ブログでもコロナ関連の話題が多くなってしまいましたが、今年も医療・科学分野の興味ある話題をご紹介できればと考えております。

何卒、ご愛読のほどよろしくお願いいたします。

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メダルかじり

昨日の大阪は大変暑く最高気温が38.9℃だったそうです。芝生の日陰での気温ですので、アスファルトの日向ではとてつもない暑さで、自転車で風を切って走っていても汗だく状態でした。

先日から「五輪のメダルをかじった。」との報道がなされていますが、メダルをかじる意味って何でしょうか?

「勝利の味を噛み締める」や「カメラ映えするから」などの理由がいわれていますが、一説に「かつて商人が金貨に混ぜ物がないか(純金かどうか)噛んで確かめた。」ことから始っているというのがあります。メダルを噛むフリをして金メダルが純金か確かめているようなユーモラスなそぶりが、メダルを得た喜びと緊張の後のリラックスなど色々なものを象徴するのかもしれません。

最初に金メダルを齧ったと報道されたのは、1988年ソウル五輪水泳の男子200メートル自由形で金メダルを獲得した、オーストラリアのダンカン・ジョーズ・アームストロング選手だそうです。

ご存知だとは思いますが、金メダルは銀のメダルに金メッキを施したもので、純金ではありません。(自分のものでもないメダルを噛んだ人の考えは理解不能です。)ちなみに、銅メダルは銅に5%の亜鉛を混ぜた「丹銅」なのだそうです。

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エルニーニョ・ラニーニャ

梅雨なのにあまり雨が降らず、夏の水不足が心配です。

さて、この時期になるとよく聞くエルニーニョ・ラニーニャ現象についてご存知でしょうか?

(引用)https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/data/elnino/learning/faq/whatiselnino.htmlより
エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象です。逆に、同じ海域で海面水温が平年より低い状態が続く現象はラニーニャ現象と呼ばれ、それぞれ数年おきに発生します。エルニーニョ現象やラニーニャ現象は、日本を含め世界中の異常な天候の要因となり得ると考えられています。
(ここまで)

日本から遠く離れた海面の温度が、日本の気候に影響を与えるのは不思議な感じがしますね。今年は最近続いていたエルニーニョ・ラニーニャ現象が解消する様なので、通常の暑い夏になるみたいです。

コロナ対策のマスクも、適切に着け外ししないと熱中症の原因となり危険です。お気をつけくださいね。

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子どもにブルーライトカット眼鏡

大阪のコロナ新規感染者数も1日1000人を軽く超えてしまい、非常事態宣言を解除したばかりなのに、再びとの話がちらりほらり。急発進と急ブレーキを繰り返す運転みたいですね。

さて、「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見」が、4月14日、日本眼科学会、日本眼科医会、日本近視学会などの6学協会は共同で発表されたとのことです。

記事によりますと、

(引用)
近年一部で見られるブルーライトカット眼鏡を子どもに装着させることを推奨する動きに対して、「装着を推奨する根拠はなく、むしろ発育に悪影響を与えかねない」と注意を促した。
(引用ここまで)

と書かれています。

根拠(エビデンス)に関しては確かにその通りだと思うのですが、コンピュータやゲーム機などでブルーライトに長時間晒される影響は「ディスプレイのブルーライトは曇天や窓越しのブルーライトより少ない。」とのことで、「影響がない」と言い切ってしまえるのでしょうか?(瞳孔の開き方など条件が違うと思うのでが・・・・)

研究の世界では、前提条件が変わると結論が全く逆転してしまうこともよくあり、ある結論を当てはめるには前提条件が異なっていないか慎重に検討する必要があります。ここ数年、社会の議論の中で結論に飛びついたり、結果ありきの誘導が幅を利かせているように感じます。

何かを始めるときには「結果より条件」「理論(決断)より観察(評価)」が大切だと思うのですが、最近「条件や観察」が蔑ろにする傾向が蔓延しているのではないでしょうか?

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二重マスク

明日の大阪は17℃と春先の暖かさになるようです。数日前までダウンを着ていた身としては、変な感じがしてしまいますね。

さて、今回は巷で話題になっている「二重マスク」について書いてみたいとおもいます。(二重にされている方、街中でもよく見かけるようになりましたね。)

ネット上では「二重マスク」について、「効果がある」というニュースと「プラスα」程度とのニュースが入り乱れていますが、本当のところどちらなのでしょうか?

其々の記事を読んでみると、想定している「二重マスク」に大きな隔たりがあるようにおもいました。

医療で使用される「サージカルマスク」などに「布や不織布のマスクを重ねる」のは効果があるようですが、「布や不織布のマスクを2枚重ねする」のは効果がはっきりしないようです。

それより医療用のマスクを使っていても、隙間があったり使用方法が適切でないと予防効果が激減してしまうそうです。また、「二重マスク」で呼吸がしずらく口を開けて呼吸すると粘膜が乾いて、ウィルス感染のリスクが上ってしまうようです。

これらの記事を読んで個人的には、マスクを二重にするかどうかが問題ではなく、マスクを正しく使用する方がよほど大切であると感じました。

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節分の変遷

今年の節分は124年ぶりに2月2日だったそうですが、豆まきや(今では全国区になった)恵方巻きはどうされましたか?

さて節分の日が変わる(???)と不思議に思われた方も多いと思いますが、以前にこのブログにも書きましたが「節分」は季節を分ける区切りで1年に4回あるのです。(以前のブログ節分を参照

春の節分の次の日は(今年は2月3日)立春ですが、立春は太陽が真東から登る日なのです。(地軸の傾いている面を正面として、太陽に地球が真横を向けている状態です。)

太陽の周りを地球が1周するのにかかる時間が365日ピッタリでないため、閏年があるのですがそれでも補正できないずれがあり、太陽が真東から登る日が1に日程度ずれてしまうとのことです。

近年の節分はちなみに下記の通りだそうです。

1897年     2月     2日
1898–1983年   3日か4日
1984年            4日
1985−2020年        3日
2021年            2日
2022–2025年        3日
2026年           2日

自然現象を数値化(抽象化)するのは、完全にとはいかないものですね。


コロナのPCR検査

先日までの暖かさと打って変わって、今日の大阪は真冬の寒さです。それでも、天気予報によると「例年並み」の気温だそうです。

コロナ感染を確定するためにはPCR検査が欠かせませんが、以前から検査結果が100%正しいわけではなく、偽陰性(コロナに感染しているのにPCR検査の結果が陰性になる)の問題が指摘されています。今回かかる問題が表面化した記事がネットに上がっていたので紹介したいと思います。

コロナの集団感染(クラスター)が発生した病院で、全職員と発症者と同じ病棟の全入院患者147人にPCR検査を行ったところ、11人の感染が判明したそうです。しかし、その後PCR検査が陰性であったのに、発熱する人が続き改めて抗原検査(PCR検査よりは感度が悪い)を行ったところ12人に感染が見つかったとのことです。

非感染者として扱っていた人を連日のように別の病室に移すことを余儀なくされ、大童だったそうです。

PCR検査は非常に鋭敏な感度の高い検査ですが、それでもある程度原因となるウィルスが増えていなければ陽性になりません。発熱などの症状が続く場合、その症状の原因がコロナか否かを判定するには良い手法ですが、「とりあえずPCR検査で陰性なら大丈夫」と太鼓判を押せるようなものではないのです。(他に良い方法がないので、PCR検査で症状のない感染者を少しでも発見して感染を防ごうとする苦肉の策なのです。)

ワクチンやPCR検査に頼り切ったコロナ対策で大丈夫なのかと心配になってしまいます。

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