雨で蒸し暑い日が続いています。こんな時は食べ物がわるくなりやすいですのでお気をつけくださいね。
先日ネットで「肥満ワクチン」なる記事を見つけました。なんだか怪しげなとんでも医学が、また出てきたのかと思っていたら、大阪市立大学の大変画期的な研究のことでした。確かに肥満の抑制に役立つのですが、肥満ワクチンと言ってしまうと・・・・・・
大阪市立大学が発表した研究は、感染を予防したい粘膜にウイルスや細菌の一部などの「抗原」を加えるだけでその場所で高い免疫力を作り出せるワクチンです。
「肥満」に「抗原」はないので、肥満に関係する腸内細菌の「抗原」を利用して、特定の腸内細菌だけ選択的に排除が可能なのだそうです。この技術を利用すれば、腸内フローラ(細菌叢)をコントロールすることができるのです。
近年、数多くの病気が腸内フローラの乱れと関係しているとの報告も相次いでおり、「肥満」のみならず、様々な病気に応用ができるかもしれません。
さらに粘膜は消化管のみならず、呼吸器にもあるので肺感染症の予防・改善などにも応用できるとのことです。
詳しい原理は専門的になりすぎるので割愛しますが、局所の粘膜にだけ免疫グロブリンA(IgA)を作り出すこれまでになかった画期的な方法なので、早く臨床応用できればとワクワクしています。
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