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ジェネリック医薬品に発がん物質?!

以前から危惧していたことが実際に起きてしまいました。ジェネリック医薬品に発がん物質が含まれていたとの報道がなされています。

『薬の原材料に、発がん性があるとされる物質「N―ニトロソジメチルアミン」が混入しているとして、欧州で7月上旬から自主回収が始まったため、2月6日から国内での自主回収が始まった。』とのこと。

ジェネリック医薬品は「有効成分」が同じだけで、有効性や安全性が担保できていないので、当医院では極力使用を避けていたのですが・・・・・・発がん性物質とは!

しかも欧州に自主回収が遅れること7ヶ月!!!! とても安心して使えません。

そんな当医院でも積極的に使用しているジェネリック医薬品があります。それは、一般のジェネリックとは区別される「オーソライズドジェネリック(AG)医薬品」です。

簡単に説明すると先発品とほぼ同一成分(有効成分以外も)で作ることを認められた薬です。

皆さんも飲まれている薬が先発品または「オーソライズドジェネリック(AG)医薬品」か、確かめてみませんか?

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子宮頸がんワクチン

寒さも厳しく、冬本番といった感じですね。今日から2月ですので、春までもう少し・・・・・・冬来りなばですかね。

さて、2月4日の世界がんの日を前にWHOが子宮頸癌のワクチンについて見解を発表したそうです。

【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は1月31日、世界で年に30万人以上の女性が死亡する原因になっている子宮頸がんについて「予防・治療可能だ」と指摘、途上国を中心に早期診断とワクチンの普及が重要になっているとした。

WHOの統計では、2018年子宮頸がんの新規発症は推定57万人で、31万1千人が死亡しているとのことです。

この記事を伝えたネットニュースは

『子宮頸がんには日本でも年に約1万人がかかり、約3千人が死亡。ワクチン接種の費用も助成されるが、厚生労働省は副作用の訴えが相次いだことを受けて接種勧奨を中止している。』

とつたえています。

以前のブログ「HPVワクチンで子宮頸がんリスク低下」をお読みいただければありがたいです。

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膵臓がん

急な寒波と天気の崩れで、近畿地方にも積雪の予報が出ています。明後日は大阪女子マラソンですが、大丈夫なのでしょうか?

さて東北大大学院医学系研究科の海野倫明教授らのグループが、膵臓がんんでで切除術などの前に抗がん剤などの化学療法を行なった方が、生存率が高まると発表しました。

膵臓がの患者さん360人を追跡調査したところ、2年後の生存率は術前化学療法群が63.7%、手術先行群が52.5%であったそうです。

これまでは手術先行が標準治療だったのですが、術前に化学療法を行うことで、リンパ節への転移や再発が減少し、生存率が高まることが明らかになったそうです。

ただ、切除可能で術前化学療法が受けられる膵臓がんは全体の2割ほどしかなく、早期発見が必要不可欠であるとのことです。

将来的には膵臓がんの標準治療が変わるかもしれませんね。

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線虫の嗅覚でガン検査

そろそろ梅雨明け?と考えていたところに、とんでもない豪雨で西日本は大変なことになっています。「雨脚もかなり弱まって、普通の豪雨になりました。」と言ってしまいそうなほど異例の大雨です。

さて以前にも何度かブログで取り上げている「線虫を使ったガン検査」(1mmの線虫がガンを見つける!尿1滴からがん検出)について続報が出たので取り上げたいと思います。

HIROTSUバイオサイエンスと日立製作所は、線虫を使ったガン検査を実用化するために手作業では1日5検体ほどしか処理できない検査を、1日100検体以上の解析をこなす装置を開発したとのことです。

最新の研究では、ステージ0から1の早期ガンでも87%の精度で発見できたと報告されています。

以前のブログに『九州大学大学院理学研究院助教の廣津崇亮先生は「線虫博士」と呼ばれるほど、線虫の嗅覚について研究してこられた先生だそうです。』と書きましたが、先生はHIROTSUバイオサイエンスを立ち上げて、ご自身の研究を社会に役立てようと頑張っておられるようです。

長い努力の研究が実を結ぶのを見るのは、勇気をもらうものですね。

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笑い(わらい)にガン改善効果?

本日は、大阪らしい話題を一席!

大阪国際がんセンターが関西に拠点を置く芸能事務所の松竹芸能、米朝事務所、吉本興業と協力して、研究を行い研究成果は国際学術雑誌に公表する予定なのだそうです。

具体的には、

———————————————-(以下引用)

研究に参加するのは、がんで通院中の患者70人と看護師ら。

5月から4カ月間、2週間ごとに同センター内のホールで桂文枝さんや桂ざこばさんの落語、オール阪神・巨人さん、海原はるか・かなたさんの漫才など計8回の公演を楽しんでもらう。

期間中に血液検査を5回行い、白血球の数やストレスの程度を示す数値の変化を調べる。また、QOLを調べるアンケートも実施する。

研究では、患者を前半4回の公演だけを見るグループ、後半4回だけのグループ、全8回を見るグループに分け、血液検査でどのような数値の違いが出るのかも調べる。

———————————————-(ここまで)

なのだそうです。

笑いで健康になるとの話題は以前から言われているが、実際にガン改善効果があるか医学的に調べるのは面白いですね。

協力した芸人さん達も国際学術雑誌に発表する論文に、名前が並ぶのでしょうかね。そんな論文なら読んでみたいと思いませんか?

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1mmの線虫がガンを見つける!

春なのか初夏なのかわからない天気が続いていますね。気温の変化で、体調を崩している方が多いようですのでお気をつけくださいね。北海道では季節外れのインフルエンザA型が猛威をふるっているようです。インフルエンザ予防接種の効果も薄れてくる時期なので、心配です。

さて、今回は2年ほど前にブログ(尿1滴からがん検出)で取り上げた話題の続報が入りましたので、そのことについて書きたいと思います。

九州大学大学院理学研究院助教の廣津崇亮先生は「線虫博士」と呼ばれるほど、線虫の嗅覚について研究してこられた先生だそうです。

2013年に佐賀県の伊万里有田共立病院で外科部長をしている園田英人先生からこんな相談を受けたそうです。

「胃痛で来院した患者の胃にアニキサスという線虫が食いついていたため摘出手術をされたところ、そのアニサキスの食い付いている部分に早期胃がんが見付かりました。線虫の専門家としてこの現象をどう思われますか?」

線虫は1mmと小さいながらも、犬の1.5倍の1200もの嗅覚受容体(匂いを受け取る分子)を持っているので、ガンを嗅ぎ分けている可能性があると考え、研究を開始したとのことです。

その結果以前のブログに書いたように、ガンを尿一滴で安価に検査できるシステムを考えつき、あと数年で実用化できる目処がついたとのことです。

医学と他の分野が上手く連携すると素晴らしい成果が出るのですね。

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ガン細胞と体内時計

花見の季節なのにパッとしない天気で、例年に比べてブルーシートの数も少ないような気がします。

国際電気通信基礎技術研究所(京都府精華町)から興味深い論文が出されました。

マウスに悪性の乳がん細胞を移植して、様々な遺伝子の変化を調べたとのことです。移植されたガンが広がる3日前から1週間後にかけて、体内時計の維持に重要な役割を果たすNr1d1遺伝子が肝臓で働かなくなり、様々な遺伝子の働きが乱されることがあきらかになったとのことです。

リズムの乱れた遺伝子には、酸化ストレスを除去するものや正常な細胞分裂に欠かせないものが含まれており、酸化ストレスでマウスの肝臓には肥大が認められました。

これまでガン細胞は、直接的に正常臓器を破壊するとかんがえられてきたのですが、新たな臓器障害のメカニズムがわかり、ガン患者さんの生活の質を改善する方法につながるかもしれないと報告しています。

睡眠覚醒リズムなどの体内リズムの乱れが、高血圧や糖尿病に影響を及ぼすことは以前から知られていますが、ガンの進行にも影響を重干しているのかもしれませんね。

やっぱり「快食・快眠・快便」は健康にとって大切なものでしたね。

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喫煙で遺伝子変異増加

メッキリ寒くなりましたね。本日は休日明けなので月曜日のような気がして、ブログを書いているのが変な気分です。

さて、日米英韓の研究チームが全世界5000人の癌患者の遺伝子データを解析し、タバコを多く・長く吸った人ほど遺伝子に突然変異が起きていると発表しました。

17種類のがん患者5243人を対象に調べたところ、様々な癌で遺伝子の突然変異が喫煙者で多く、最も多い肺癌では毎日20本を1年間吸うと約150個の突然変異が蓄積するとのことです。

通常、遺伝子の突然変異は自然に修復されるため、大量に蓄積することはないそうなので、タバコを吸い続けるのは恐ろしいことですね。

今回は、癌に焦点を当てての研究でしたが、循環器に関係の深い動脈硬化(生活習慣病)とタバコの関係はよく知られていますので、遺伝子を調べると大量の突然変異が・・・・・・・・

あるやもしれません。

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がん光治療

先週はお盆で本ブログも休みでしたが、皆さんいかがお過ごしでしたか?
まだまだ暑い日が続いていますが、体調管理をして乗り切りましょう。

さて、がん細胞を免疫の攻撃から守っている仕組みを壊し、がんを治す動物実験に成功したとの報告がなされたので、今回はそれについて書いてみたいと思います。

がん細胞は周囲に「抑制性T細胞」を集め免疫を弱めることにより、生体で増殖し続けるのだそうです。そこで小林久隆・米国立衛生研究所(NIH)主任研究員らの研究チームは、「抑制性T細胞」に結合する抗体に近赤外線に反応する物質を付け、がんを発生させたマウスに注射した後近赤外線を当てる実験をしました。

光を当てた10分後から化学反応により「抑制性T細胞」が大幅に減少し、がん細胞への免疫細胞攻撃が始まったため、約1日でがんが消滅したというのです。(すごいですね。)

さらに驚いたことには、一匹のネズミに複数箇所のがんを発症させた場合、どれか一カ所に光を当てると他のがんも縮小するというのです。がんを異物として認識したリンパ球が血流に乗って全身のがん細胞を攻撃しているのでしょう。

全身の「抑制性T細胞」を破壊してしまうと、「自己免疫反応」がおきてしまい障害が起こる可能性があるので、がん細胞の周りの「抑制性T細胞」だけを破壊する今回の方法は他の臓器をリンパ球が攻撃せず「自己免疫反応」を起こしにくい特徴があるのです。

また、光を当てた部分だけでなく全身でがんに対する免疫を活性化できるので、転移先のがん細胞を効率的に破壊できるようになるかもしれません。

医療は治る手助けをしますが、最後に頼るべきは自分の免疫力(生命力)!! ですね。

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がん検診が「陽性」だったら

先週は、休日でブログも休みでしたので2週間ぶりのお目見えです。連休の疲れで午前中からあくびの連発してませんか?

さて、今回はがん検診で「陽性」と判定された場合について書いてみたいと思います。

多くの人の場合、がん検診で「陽性」(癌の疑いあり)と診断されると多くの人は「自分は癌なんだ」と理解すると思いますが、がん検診で「陽性」と診断された人の中で「癌でない人」がどれ位含まれているのかご存じですか?

単にがん検診で「陽性」が出た場合では、癌が存在しない(!)確率はおおよそ99%になります。(詰まり癌がある確率はたったの1%なのです。)

「でもがん検診の感度が70−90%じゃないんですか?」との声が聞こえてきそうですね。

実はがん検診で「陽性」と判定される場合には二通りあるのです。

①実際に癌があって、健診で「陽性」とされる場合。
②実際に癌は無くて、健診で「陽性」とされる場合。

健診で70−90%と言われているのは①の場合のみを考えた時の数字なのです。①の場合何らかの症状や変化があることが多いので、そのような物があれば要注意です。

しかし、がん検診で「陽性」と判定される人の多くが②の場合になります。実際に胃癌のレントゲン検査では、①782人 ②39,953人の割合です。(胃癌の検診は比較的感度が高いといわれています。)

さらに、癌があるのにがん検診で「陰性」とされる場合もあり、がん検診は受ければ白黒ハッキリする類のものでは無いのです。

何か体調異常があった場合に、放置せず受診をすることが大切なのです。

 

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